いつかは作ってみたい本格レシピ
いつかは本格的なおせち料理に挑戦してみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。そんな人のために、おせちの本格レシピをいくつか紹介します。
時間がかかる 黒豆艶煮
以下の物を用意します。
- 黒豆:約300g
- 重曹:大さじ2
- 還元鉄:10g(だし袋かクッキングシートで包みひもで結んでおく)
- 砂糖:500g(5等分にする)
- しょうゆ:大さじ1
大きめの容器に黒豆を入れ、重曹をまぶします。還元鉄と熱湯をたっぷりと入れ、ふたをして一晩置きましょう。熱湯で黒豆を戻すのがポイントですよ。
鍋に移し替えて計24時間とろ火にかけます。あく取りは都度行い、お湯が減ってきたら足すようにしましょう。
煮汁を180cc程度取り分けたら水を切ります。もう1度水にさらして水を切り、改めて鍋にたっぷりのお水を入れます。
火にかけて沸騰させ、黒豆・取り分けておいた煮汁・砂糖100g・水を投入して火にかけましょう。水は黒豆の約7倍の量です。沸騰したら火を止めて冷まします。
完全に冷めたら砂糖100g加えて点火です。『沸騰させる・火を消して冷ます』という工程を5回ほど繰り返します。
5回目となる最後の砂糖を入いれて沸騰の後に火を止めたら、しょうゆを隠し味に入れて完成です。
材料一杯 筑前煮
調理時間は15分ほどですが、たくさんの材料が必要なのが筑前煮です。
鶏肉200g・シイタケ4個(石づきを取って4等分にする)・ニンジン1本(ひと口大に乱切りする)・里芋4個(皮をむいて半分に切る)が必要です。
さらに、レンコン1節(皮をむいて乱切りにする)・たけのこ大1本(乱切りにする)・絹さや10枚(茹でておく)を用意します。
調味料は以下の通りです。
- だし:600ml
- しょうゆ:90ml
- みりん:20ml
- 砂糖:大さじ3
- サラダ油:少々
鍋を中火にかけて油を引き、鶏肉・シイタケ・ニンジン・里芋・レンコン・たけのこの順番にいためます。全体に油が回ったら、だしと砂糖を入れて5分ほど煮ましょう。
次に、しょうゆを入れて煮詰めます。色が付いたら、みりんを回し入れて照りを出します。ゆっくりかき混ぜながら2分ほど煮れば出来上がりです。
早めの準備を いくらの醤油漬け
筋子約500g、塩とお湯は適量用意しましょう。漬け汁は以下の物を使います。
- しょうゆ:30ml
- 昆布:10cm角
- みりん・酒:20ml
まずは下準備です。鍋でお湯を沸かし、同量の水を入れて約50℃にします。3%の濃度になるように塩を入れてしっかりと溶かしましょう。
次に、漬け汁を作ります。鍋に入れたみりんと酒を火にかけて沸騰させましょう。そこに昆布としょうゆを投入し沸騰するまで火にかけます。火を止めて完全に冷えるまで待ちます。
その間に筋子からいくらを取り出します。準備しておいた塩入りのお湯をボウルに移し替え、筋子を入れます。指の腹を使っていくらをほぐしましょう。
ザルにあげて新たに塩入りのお湯を入れ、熱湯を加えて少し熱めの温度にします。65℃ぐらいが目安です。いくらを投入してスプーンでかき混ぜます。
『ザルに上げる・塩入りのお湯を入れてかき混ぜる』という作業を、薄皮を完全に取り除けるまで10回程度繰り返しましょう。
お湯が濁らなくなったらザルに上げて水気を切ります。タッパーやボウルにいくらと漬け汁を入れ、約30分冷蔵庫におきます。
時間がたったら漬け汁を切り、保存容器に入れて48時間以上冷凍しましょう。
おせちと一緒に用意すべき?お屠蘇とは
お正月に飲むお酒といえば、『お屠蘇(とそ)』を思い浮かべる人も少なくありません。しかし、おせち料理と一緒に用意する必要はあるのでしょうか。
願いが込められたお正月のお酒
お屠蘇は、酒やみりんに生薬を漬け込んだ薬草酒です。『屠』は邪気を屠(ほふ)る=払う、『蘇』は魂を蘇らせると解釈されています。
そのため、お正月にお屠蘇を飲むことで、1年の邪気を取り除き、家庭の健康と幸せを迎らえると言い伝えられているのです。
そもそもお屠蘇は『屠蘇散(とそさん)』と呼ばれる5~10種類の生薬が配合されたお酒といわれています。 代表的な生薬は『白朮(ビャクジュツ)・山椒(サンショウ)・桔梗(キキョウ)・肉桂(ニッケイ)・防風(ボウフウ)・陳皮(チンピ)』です。
胃腸の活性化・血流の改善・発汗の促進・風邪の予防によいとされているので、暴飲暴食しやすいお正月に飲むにはピッタリのお酒といえます。
お屠蘇の作り方
お正月気分を満喫するためにもお屠蘇を作ってみませんか。用意する物は屠蘇散・好みの日本酒・本みりんの三つです。
屠蘇散は薬局やスーパーで手に入れられますよ。日本酒とみりんを合計300mlになるように合わせて屠蘇散を浸します。
日本酒が多いと辛口な仕上がり、みりんが多いと甘口になるため好みで調整しましょう。5~8時間漬け込み、屠蘇散を取り出したら完成です。
浸す時間が長すぎると、濁ったり沈殿物が出たりすることがあるため様子を見ながら抽出するのがおすすめです。
