北欧風のシンプルで素敵なインテリアはみんなの憧れですよね。でも、家の中は色々なモノであふれているので「シンプルライフは難しいわ…。どうしたらスッキリ収納してきれいな状態が維持できるのかしら??」と、収納の悩みは尽きないものですね。
この記事では、モデルハウスのような素敵な空間と収納アイデアを日々発信している、人気の収納ブロガー「きゅう」さんと「まどなお」さんのお2人に収納術を伺いました。真似しやすく今日からできる収納術をたくさんご紹介するので、参考にして収納の悩みをどんどん解決してくださいね!
きゅうさんに学ぶすっきりシンプルライフ
きゅうさんには、家の中でも特にスッキリさせたい「キッチン」「クローゼット」「リビング」の場所別収納術をお伺いしました。

【ブログ紹介】
北海道在住の主婦「きゅう」さんがご自宅の収納アイデアや暮らしのアイデアを紹介しているブログ。住む人の年齢により変わる暮らしに応じた収納を大切にしている。モノトーンと木の素材を活かした北欧モダンのインテリアづくりが得意。
ライブドアブログランキング「雑貨・インテリア」カテゴリ36位。にほんブログ村ランキング「北欧モダンインテリア」カテゴリ2位(2019年12月7日)、「片付け・収納」カテゴリ13位(2019年12月7日)の人気ブログ。
きゅうさんプロフィール|暮らしの変化に合わせながら北欧モダンなスタイルをつくるのが得意

写真提供/きゅう
【お名前】きゅう
【プロフィール】
北海道在住の主婦。単身赴任中の夫と小学生の娘、愛犬と暮らす。ライブドアブログでは、自分自身と同じ主婦層に目を向け、年齢を重ねるごとに変化していく家族の持ち物やそれに対する収納インテリアへの変化に焦点を当てながら発信している。ブログ以外でもウェブサイト「LIMIA」や「michill」でライターとして活躍中。
【雑誌掲載】 「2019年度 無印良品ですっきり!暮らしと収納のアイデア」(出演者プロフィール名は「ちいさなおうち」)
場所別のシンプル暮らし術|暮らしやすさを実現する人気アイデア
必要最小限のモノで暮らすシンプルライフは、片付けや整理収納がしやすく人気があります。でも、シンプルでスッキリした空間を目指すあまりモノを減らしすぎたり、片付けすぎては家の中で家族がくつろげませんよね。そこで、きゅうさんおすすめのシンプルだけど暮らしやすい、どこかに「抜け」を作る収納術をご紹介します。
キッチンは使いやすさと癒しの両立でお気に入りに
食器・ストック食材・家電・ふきん類・調理器具・調理小物…たくさんのモノを使うキッチンでスッキリ収納をかなえるアイデアをモノ別にご紹介します。
(1)食器類(お皿やボウルお茶碗など)
食器類は食器棚にきれいに並べて収納するイメージですが、きゅうさんのおすすめは背丈にあった高さの引き出しの利用。

写真提供/きゅう
上の画像のように、きゅうさんは腿から腰の高さにある引き出しを活用しています。食器は毎日使うものなので、かがんだり背伸びしたりせずに出し入れできる引き出しの活用は楽家事のためのテクニックでもありますよ。
シンク下など高さがある引き出しで食器類を収納する場合は、仕分けスタンドやファイルスタンドを活用した立てる収納がおすすめ。以下の記事を参考にしてみてくださいね。
キッチンでの立てる収納に関する記事はこちらでも
【関連記事】
(2)カップなど
カップは冷たい飲み物・温かい飲み物・家族用・来客用など色や形が様々なものがありますよね。収納したカップ類が全て見えてしまうと生活感が出すぎてしまうので、きゅうさん宅では種類ごとに分けてニトリのブランシリーズのかごに入れて収納しています。

写真提供/きゅう
上の画像のように、ニトリのブランシリーズは真っ白で中身が透けず、シンプルなデザインでインテリアの邪魔をしません。素材が丈夫なので多少重いものを入れても安定感があり、耐久性があるのもうれしいですね。
また、きゅうさん宅では棚の最上段をディスプレイスペースにしています。ハロウィンやクリスマスなど季節に応じた飾り付けをして、扉を開けるのが楽しくなる工夫なんですよ。少しのスペースと工夫で、キッチンが作業場ではなく暮らしを楽しむ場所に変身していますね。
キッチンカウンターの上などよく見える場所でディスプレイすれば、おもてなしにもなってお客様に「カフェみたい!」と喜ばれそう。
【参考ブログ記事】
http://emibei.blog.jp/archives/22355594.html
【使っている商品】ニトリ・ブランシリーズ
ニトリのブランシリーズに関する記事はこちらでも
【関連記事】
(3)キッチン消耗品とキッチン雑貨
キッチンは消耗品の種類が多く大小さまざまなモノを収納しなければなりませんよね。上手な収納のコツは、キッチン消耗品とキッチン雑貨をまず使用頻度に分け、次に出し入れしやすい場所に順番に収納していくことです。

写真提供/きゅう
きゅうさん宅では、キッチンカウンター下の一番大きな引き出しがメインの収納スペースになっています。上の画像のように、包丁やまな板・洗剤・ふきん・ラップ類・ビニール袋など、よく使う消耗品と雑貨が最も出し入れしやすい場所に収納されていますね。
キッチンシンクの近くに水回りで使用するモノが収納されているので、家事動線もスムーズです。使いやすい収納は家事時短にも繋がりますよ。

写真提供/きゅう
メイン収納をアイテム別に見ていくと、ふきんやゴム手袋などの消耗品は種類が多いので、上の画像のようにボックスで仕切るとよいですよ。ボックス単位で収納することで見やすく取り出しやすくなり、アイテムの補充や移動も楽にできますね。
ダイソーの「積み重ねボックス」なら色々な大きさ・深さが選べるうえ、ボックス同士を積み重ねられるので収納場所を効率的に使えますよ。半透明で軽いので電子レンジ上などのデッドスペースを活用した収納にもおすすめ。

写真提供/きゅう
ビニール袋や水切り袋など、そのままでは立てて収納するのが難しいアイテムは、上の画像のように「消耗品収納ケース」を利用しましょう。「消耗品収納ケース」はセリアやダイソーなど100均で売っている人気のキッチン収納アイテムですよ。立てる収納が簡単にできるようになるので、ぜひ探してみてくださいね。

写真提供/きゅう
取り出しにくく家事のプチストレスになりがちなゴミ袋。きゅうさんは、上の画像のように引き出しを開けてから1アクションで取り出せるアイデアで収納しています。
無印良品の「持ち手付きファイルボックス」と「ハンギングホルダー」を組み合わせ、ゴミ袋のサイズ別仕分けと立てる収納を実現!1アクションで取り出せるだけでなく、残量が見やすいので買い忘れ防止にもなっているアイデアです。
【使っている商品】
ダイソー 「積み重ねボックス シリーズ」
セリア 「キッチン消耗品収納ケース S・M・ストロー/割りばし用」
無印良品 「ポリプロピレン持ち手付きファイルボックス・スタンダートタイプ ホワイトグレー」
無印良品 「ハンギングホルダー A4サイズ用・5枚・見出しインデックス付」
(4)ストック食材や調味料など
ここでは単なる収納術ではなく、暮らしに癒しをプラスする収納アイデアをご紹介します。
きゅうさんはお茶が大好きで、特に紅茶や緑茶はたくさんの種類をストックしています。これらたくさんの茶葉は、仕切りボックスなどに入れてもキレイに収納はできますが…きゅうさん流収納術ではひと工夫!

写真提供/きゅう
上の画像のように、統一した保存容器に茶葉を入れて並べると自宅がドリンクバーに変身です!引き出しを開けると大好きなお茶が並び、気分に合わせて好きなお茶を選んで飲める癒しの空間に。収納と暮らしのうるおいを実現する素敵な工夫ですよね。
このように、自分や家族の好きなものをより楽しめる工夫は、他のキッチン収納でも応用できますよ。お料理が好きでたくさん揃えている調味料類、缶詰や乾物などのストック食材やお菓子類…。これらのアイテムを選ぶ楽しさも加えた収納でしまえば、「今日はどれにしようかな?」と暮らしが楽しくなりますよね。
【参考ブログ記事】
http://emibei.blog.jp/archives/11435367.html
【使っている商品】
タケヤ化学工業 「フレッシュロック 角形 800ml」
クローゼットは空間を使い切ろう
シーズンオンの服・シーズンオフの服・家族それぞれの場所・衣類小物…。これらさまざまなアイテムを整理収納するアイデアをご紹介します。
クローゼット収納のポイントは、収納用品を上手に使って上下の空間を使い切る事と、衣装ケース1個など自分で決めた収納量しか衣類を持たないようにすることですよ。
(1)シーズンオンの衣類
クローゼットは毎日使ってモノが常に出入りするので、整理が後回しになりがちな場所ですよね。最近ではウォークインクローゼットがあるお家やマンションが増え、衣類の収納場所が洋ダンスからひとつの空間を利用する形へ変化しています。収納場所の変化に合わせて収納スタイルも変えましょう。

写真提供/きゅう(インスタグラム)
【参照URL】https://www.instagram.com/kyuuchan1130/?hl=ja
シーズンオンの衣類はハンガー収納が便利です。出し入れが楽なだけでなく、自分の持っている服を常に確認できるので無駄買いも防げますよ。上の画像のように、ハンガー収納では使用するハンガーを統一するとクローゼット全体がスッキリ見えますね。
アパートなどでウォークインクローゼットやクローゼットがない場合は、突っ張り棒やハンガーバーを利用すると衣類を掛けて収納できるので試してみてくださいね。
【使っている商品】
コストコ 「ノンスリップハンガー(50本セット)」
また、ハンガー収納をするとハンガー下のスペースが空きますので、引き出し収納を活用してウォークインクローゼットやクローゼットの空間を使い切りましょう。

写真提供/きゅう
きゅうさん宅では、上の画像のようにハンガー下と横に収納ケースと洋ダンスを置いてスペースを有効活用しています。収納ケースならスペースの大きさに合わせて引き出しを組み合わせられるので、空間を無駄なく使い切る収納にピッタリですよ。
衣類小物・鞄・赤ちゃん用の衣類や赤ちゃん用品など小さなアイテムをしまう場合は、収納ケースの中に仕切りケースを入れればスッキリ立てて収納できるので試してみてくださいね。
さらに、きゅうさん流収納術では、鞄の収納に気分の上がるひと工夫があります。

写真提供/きゅう
鞄は大きさや形・素材が異なるのでほとんど隠す収納にしているきゅうさんですが、上の画像のようにお気に入りの鞄だけは見えるようにディスプレイ!こうすることで、ウォークインクローゼットがお店のようになり、お気に入りの鞄が見えて気分が上がるのでコーディネートも楽しくなりますね。

写真提供/きゅう
腕時計の収納は上の画像のように専用のボックスに入れて収納ケースへ。きゅうさん流収納では、衣類・鞄・腕時計とファッションに関するものの収納場所を統一することで、自分だけのこだわりが詰まった場所としてウォークインクローゼットを楽しんでいますね。
【参考ブログ記事】
http://emibei.blog.jp/archives/33930156.html
【使っている商品】
無印良品 「PP収納ケース引出式シリーズ」
無印良品 「PP収納ケース用フロントインデックス」(ネット販売限定)
ニトリ 「時計ケース(DIVINOS)」
(2)シーズンオフの衣類
シーズンオフの衣類は、専用の衣類ケースに収納してクローゼットにしまいましょう。

写真提供/きゅう
ポイントは、自分で決めた衣類ケースに入るだけの量を持つようにすることです。きゅうさんは、毎年4月と10月に衣替えをする際に衣類の断捨離をして適正量を保っているそうですよ。
衣類の断捨離のときは、「このケースに入るだけ」「〇年着てなかったら捨てる」「年齢で洋服も見直す」など自分なりのルールを決めてやってみてくださいね。
リビングは見えてもよい収納でおしゃれに
家族がいちばん集まる場所だけに、みんなが使ったもので散らかりがちなリビング。きゅうさん流収納術では、見えてもよい収納で使いやすさとおしゃれを両立していますよ。
(1)リモコン
家電につきもののリモコンは、ひとつひとつは小さいものの、数が多くてリビングでごちゃついてしまいがち。「エアコンのリモコンはどこへ行った~」などと探すこともよくありますよね。きゅうさん宅でも、リビングに4つもリモコンがあるそうです。
リモコン収納は、きちんと置き場所を決めて家族でそのルールを守ることがポイント。置き場所を決める時は、引き出しなど見えない場所ではなくリモコンラックなど出し入れしやすい場所にすることが大事ですよ。家族みんなが使いやすい収納にすることで、散らかり防止につながります。

写真提供/きゅう
上の画像で使用している山崎実業のリモコン収納ラックは、どんなインテリアにもマッチするデザイン。リビングテーブルに置いてもおしゃれに決まり、見えても良い収納ですね。
【参考ブログ記事】
http://emibei.blog.jp/archives/27530237.html
【使っている商品】
山崎実業 「ペン&リモコンラック リン ナチュラル」
(2)ブランケットなどリビングで使う小物収納
秋冬に使いたくなるブランケット。お昼寝などに少し使いたい小さなクッション。これらはリビングにあると便利なアイテムですが、ソファーに出しっぱなしでは見た目がよくありませんよね。

写真提供/きゅう
きゅうさん宅では、上の画像のように収納にもなるワイヤーバスケットテーブルを使っています。テーブルになる上の天板は簡単にずらして開けることができるので、ワイヤーバスケットの中にブランケットやクッションを収納すれば、使いたい時にすぐ出せて片付けも楽ですよ。リビングにアイテムも散らばらずスッキリして、見えていてもおしゃれですよね。
【参考ブログ記事】
http://emibei.blog.jp/archives/29617731.html
http://emibei.blog.jp/archives/29891425.html
【使っている商品】菊屋株式会社 「ワイヤーストレージテーブル Lサイズ」
「抜け」のある収納で生活を楽しもう
ここまでは、場所別のきゅうさん流収納術をご紹介しました。きゅうさんの収納は、季節のディスプレイを楽しむ場所があったり、大好きなお茶を楽しく飲む工夫があったりと、生活を楽しむ工夫がたくさんありましたね。
北欧シンプルスタイルでスッキリした空間を保ちながら、好きなものを大切にできる「抜け」のある収納アイデア。ぜひ真似してみましょう!
