モノ別の収納棚DIYアイデア
場所の収納の次はモノ別の収納です。キッチンの食器やカトラリー、洋服や靴のほか、おもちゃや子ども服、トミカなどのキッズアイテムの収納アイデアもご紹介します。
食器・カトラリー・キッチン用品の収納
「引き出物でもらっちゃった」「かわいいから買っちゃった」「便利そうだったからつい…」など、食器やカトラリーはいつの間にか増えてしまうもの。ここで大切になるのが仕分けです。一番良く使うものを「1軍」、次に使う物やスペアは「2軍」、年に1~2回など頻度が少ない物は「3軍」と使用頻度で仕分けると収納しやすいですよ。
シンク下スペースは湿気に注意
食器やフライパンなどははシンク下などのデッドスペースを利用して収納しましょう。食器には陶器など割れ物も多いため、低いところに置いた方が地震の時でも安全だからです。
ただ、シンクの下はディスポーザーや排水管があって意外と使いづらいもの。また、湿気が多いためカビ対策も必須です。湿気対策には100均グッズのワイヤーネットがとても便利。組み合わせることで軽くて強い、しかも通気性も抜群なDIY収納棚を作ることができます。割れやすく、傷つきやすい食器もこうした下にあるスペースに置くことで、地震の時にも食器が落ちて割れるリスクを軽減できます。
【用意する物】
・ワイヤーネット ×6枚(タテ3枚、ヨコ3枚)
・ジョイント用針金 適量
【DIYポイント】
シンク下に設置する場合、配管が邪魔になることもあります。奥行きの違うワイヤーネットを使い、見た目を綺麗に統一しましょう。湿気が強い場合には、100均グッズのすのこを置いてもいいですよ。

写真提供/yusa.shuno
【参照URL】https://www.instagram.com/p/Bk1rX9sgOLo/?utm_source=ig_embed
こちらが実際のDIY後の画像です。タテとヨコのワイヤーネットを針金で固定しています。ワイヤーなので通気性が良いのが分かりますね。作ったネットに重い物を載せる際には固定をしっかりしてくださいね。
よく使うキッチン用品は壁を活用
使用頻度が高いキッチン用品は取り出しやすさがポイント。既存の収納棚とシンクの間や、シンク横の壁、耐熱版などの空きスペースを活用しましょう。キッチンは水を使う場所で湿気が高いので穴を開けるなど大きな傷をつけるDIYは壁材へのカビの繁殖が心配です。そのため、壁を傷つけないように100均グッズの粘着フックなどを活用して吊り下げ収納スペースを作ってあげると安心・快適に使えます。
【用意する物】
・フック ×6個
【DIYポイント】
フックは「吸盤タイプ」と「粘着シール」タイプがあります。壁の素材に合わせて選びます。

写真提供/藤野こと
【参照URL】https://www.instagram.com/p/Bo-pJQilItv/
こちらはフックを使い壁に吊るし収納をした様子です。シンク前に吊り下げているのは薄手のまな板やピーラー、スポンジなど頻繁に使うアイテムです。スポンジフックには耐加重があります。あまり重い物は収納しないようにしましょう。
使わないキッチン用品は引き出し収納が基本
使用頻度が中位のキッチン用品やカトラリーは引き出し収納の活用が基本。お正月や夏に使う箸や記念日用トラリーなど使用頻度が高くないモノは下段の引き出しを活用しましょう。
無印良品や100均のファイルボックスを敷き詰めるだけのお手軽作業で収納スペースが完成です。シンク下の場合には突っ張り棒+ファイルボックスでOK。
【用意する物】
・ファイルボックス ×4個

写真提供/藤野こと
【参照URL】https://www.instagram.com/p/BmztS64F6Ts/
こちらの画像では、無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・ワイド・A4用ホワイトグレー」を食品の貯蔵庫として使用しています。
(参考URL:https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738907602)
キッチンは湿気が多いため、無印良品や100均グッズを使用したお手軽DIY収納棚の方が、取り替えが素早くできます。カビの季節にもラクラク対応が可能です。
無印良品や100均をつかった収納アイデアはこちらの記事も参考にしてくださいね!
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服や靴、小物や化粧品、おもちゃなどの収納棚
洋服(子供服も)や鞄、小物の収納棚では取り出しやすい、しまいやすいといったほかに「ひと目で分かりやすい」ことも重要です。化粧品は洗面所、トミカなどのおもちゃは居間や子ども部屋など普段使う場所に収納棚を作るといいでしょう。
わずかなスペースで子供服のお手軽収納
子供服は成長とともに入れ替えが激しいもの。そこで、服や帽子、鞄など頻繁に出し入れできることが大切。廊下の隅など余分なスペースがあれば、突っ張り棒とハンガーでDIY収納棚ができ上がります。突っ張り棒のお手軽収納棚はデッドスペースの活用にもなります。また、取り出しやすく、しまいやすいのが大きなメリットです。
ブラウスやワンピース、アウターなど洋服だけでなく、100均グッズのS字フックを使えば鞄や帽子をつり下げることができるので、おしゃれアイテムをひと通り収納できます。
【用意する物】
・突っ張り棒 ×2本
・ハンガー ×6本
・S字フック ×3個
【DIYポイント】
帽子収納には高い場所、鞄やアウター収納には体の高さ、など収納物により高さを変えると使いやすいですよ。

画像提供/我が家(naho)
【参考URL】http://kanaishi9154.livedoor.blog/archives/20907035.html#more
こちらは子供服収納スペース完成後の画像です。棚を作るだけでなく、壁にも装飾をすると家の中のちょっとしたスペースがショップのような雰囲気になりますよ。子供部屋に作る場合には、お子さんの好みにあわせてデコレーションしてもいいですね。

画像提供/我が家(naho)
【参考URL】http://kanaishi9154.livedoor.blog/archives/20907035.html#more
こちらの画像はDIY前の状態です。こうしたちょっとしたデッドスペースは意外に見つかるものです。「家の中にあるスペースをいかに生かしきるか」という目線で探してみるといいですよ。

画像提供/我が家(naho)
【参考URL】http://kanaishi9154.livedoor.blog/archives/20907035.html#more
こちらは突っ張り棒を設置した画像です。ただ、突っ張り棒だけではさびしいので、モノトーンで色味を合わせたポスターを貼りアクセントにしています。
濡れた靴を乾かす場所をDIY収納棚で
前述の玄関の傘立て収納は実はちょっとした小物置きにも便利です。普段使いのサンダルや、濡れた靴を乾かすこともできますよ。
【用意するもの】
・ワイヤーネット(幅200mm×高さ600mm) ×1枚
・ワイヤーネット用固定パーツ ×4個
・フック付きマガジンラック(幅200mm) ×1個
【DIYポイント】
マガジンラックはいくつもつけることが可能ですが、ワイヤーネット用固定パーツの耐加重が2kg程度なので、もう少し重い物をを載せる時は倍に増やすといいですよ。

写真提供/石井けん
【参考URL】https://ameblo.jp/tatakaepapamama/entry-12554215473.html
こちらはマガジンラックにビジネスシューズを収納した画像です。賃貸マンションやアパートには、玄関に靴収納が設置してありますが、ちょっとしたお出かけ用の靴やサンダルは置きっぱなしのことが多いもの。収納棚を作れば、スペースの確保と収納が一度にできちゃいます。
アクセサリーや小物類は一目で分かる収納を
アクセサリーや小物類は収納ケースの中でいつの間にか絡まってしまうこともあるものです。ネックレスなど長いモノはコルクボードに並べて吊るすようにすると、アイテムが選びやすくなり、絡むこともなくなります。
【用意するもの】
・コルクボード ×1枚(大きさは各種あり、置き場所とアイテム数で決める)
・ピン 適量
【DIYポイント】
女の子がいる家庭ならヘアアクセサリー(シュシュやゴムなど)を同じようにしてもいいですね。、鏡面の裏スペースに設置して吊るすのもいいですよ。お化粧とコーディネートが一度にできます。

写真提供/藤野こと
【参照URL】https://www.instagram.com/p/Br_UD51lief/
こちらの画像はコルクボードにアイテムを吊るしたもの。コルクボードの大きさ、ピンの数は収納するアイテムの長さや置き場所で変わります。各アイテムをひと目で見やすい間隔にするといいでしょう。
化粧品は100均グッズでお手軽・即席収納
化粧品はアイテムごとに分けた収納がオススメです。チークやファンデーション、アイシャドウなど種類ごとに定位置を決めます。
ただ、洗面所は排水管があるため、本格的な棚の設置など大がかりなDIYを行うことは難しく、水漏れも心配です。できれば既存のグッズを利用して賢く収納スペースを作りたいですね。
そこで活躍するのが、無印良品や100均グッズのアクリルやプラスチックのケース。並べるだけで間仕切りがあり、かつ統一感がある収納棚ができ上がります。
【用意するもの】
・アクリルボトルスタンド3段×2個 2段×1個
【DIYポイント】
重ねるタイプのアクリルケースもいいですが、使い勝手はこちらの方が上。口紅はペン立てなど縦型の容器に収納するようにしましょう。

写真提供/藤野こと
こちらは設置したアクリルボトルスタンド
(参考URL:https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549337318533?searchno=2)
に実際に化粧品を収納した画像です。積み重ね式のクリアケースを使う場合には、ラべリングをしておくと使いやすくなります。
【参照URL】https://www.instagram.com/p/BgVvA8XASe9/
ママテナには他にも収納アイデア満載の記事がたくさん!こちらも参考にしてみてくださいね。
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おもちゃ類の収納棚はDIYでこだわる
トミカやプラレールなどおもちゃの収納はひとまとめにしてしまうことも多いですよね。DIYキットなどでもいいですが、材料集めから始めてひと手間かけるとより「こだわりの棚」にすることができます。ホームセンターなどで材木を切って、組み合わせて…とやることが多いように感じますが、材料のカットはホームセンターのサービスを利用すると簡単にできますよ。

写真提供/ももか(ブログ:すくすく☆かいじゅう)
【参照URL】https://sukusuku-kaiju.com/tomica-1
こちらの画像は、塗装済みの完成状態です。100均グッズのシールでデコレーションしても楽しいですよ。収納はトミカタワーに入れるように遊び感覚で入れることができます。毎回入れる場所を変えて楽しく収納できますよ。

写真提供/ももか(ブログ:すくすく☆かいじゅう)
【参照URL】https://sukusuku-kaiju.com/tomica-1
こちらの画像は板と木材を並べてた状態のもの。棚の支柱は簡単に作成できるよう、100mm間隔で溝がある加工済みのものを使いました。ほかの木材はホームセンターのカットサービスを利用しています。サイズがばらばらにならないよう気をつけるといいですよ。
【用意するもの】
・狭い棚板 ×5枚(幅910mm×奥行き89mm×厚さ18mm)
・広い棚板 ×2枚(幅910mm×奥行き250mm×厚さ18mm)
・支柱 ×4本(900mm位×2本、400mm位×2本)
・細い棒 ×10本(トミカのストッパー用)(幅910mm)
・紙やすり 適量
・ボンド 適量
・塗料 適量(なくても可)
・木ネジ ×36本(長さは36mm位がオススメ)
・マスキングテープ 適量
・装飾用品 適量
・両面テープ 適量
今回、木材の値段は4000円位ですが、安い木材にすれば3000円位でできます。塗料や木ネジで1500円位です。木材はホームセンターによって値段はまちまちなので、何カ所か回ってみると良いでしょう。お店によっては木材のカットをしてくれる有料サービスもあります。必要に応じて店員さんに聞いて見ましょう。
マスキングテープは塗料をはみ出さずに塗るために使うのですが、塗装しない方は省いても構いません。逆に100均グッズのシールなどを使えばもっと凝ることもできますよ。
材料が多く、難しく見えますが、作り方は以下の3ステップです。
1.木材の角を取る(面取り)
2.塗料で色を塗る
3.木ネジで材料を組み立てる
【DIYポイント】
道路の白線塗装はフリーハンドでもいいですが、今回は塗装をはみ出さず綺麗に塗るためにマスキングテープで塗る部分以外を保護して塗ります。組み立ては電動ドライバーがあると便利ですよ。
木材はホームセンターさんでカットしてもらうと手間が省けます。木材を購入する段階や作り始める前に、板が溝にはまるか確認すること、塗装など前準備をしてから作るのが綺麗に仕上げるポイントです。
完成後の棚を置く場所は子どもの動線を考えることも大切です。リビングや子ども部屋など、遊ぶ場所の近くに置くと片付けやすくなりますよ。
DIY収納棚で、快適な収納空間にしよう
DIY収納棚を作ることには2つのメリットがあります。1つはちょっとだけおサイフに優しいこと。そしてもう1つのメリットは「楽しいこと」。「ちょっとここ、収納ほしいなぁ…」「モノが上手く片付かないなぁ…」と感じたらすぐに始めてみましょう。
サイズを測って近くの100均ショップや無印良品やホームセンターへGO。デザインや材料の買い出し、そして制作まで、ご家族やパートナーと一緒に取り組むのも楽しいですよ。そうすれば、収納棚にお部屋のモノだけじゃなくて、思い出も収まります。一軒家、マンション、賃貸などご自宅の環境に合わせ、自分に合った方法で楽しくチャレンジしてください。Do It yourself!
(取材・文:石原 健児)
