DIY収納棚でデッドスペースを有効活用!100均グッズのアイデアもご紹介

DIY収納棚でデッドスペースを有効活用!100均グッズのアイデアもご紹介

「DIY収納棚」にどのようなイメージを持っていますか?ここではすのこやコルクボード、キャスター、仕切り板などなど100均のお店でも手に入るアイテムを活用したお気軽DIYを中心に「場所別の収納」「モノ別の収納」をご紹介します。

DIY収納棚づくりは気軽にできる

「DIY収納棚」にどのようなイメージを持っていますか?ノコギリや金づちなど本格的な道具を使った大がかりなものを連想するのではないでしょうか。DIY収納キットやコンパネ、段ボールなどを使用して本格的に行うことも可能です。しかし、賃貸住宅ではなかなか大がかりなDIYを行うことは難しいのも現実。

そこで、ここではすのこやコルクボード、キャスター、仕切り板などなど100均のお店でも手に入るアイテムを活用したお気軽DIYを中心に「場所別の収納」「モノ別の収納」をご紹介します。まず最初に解説するのは、収納の基本的なポイントについてです。次に具体的な収納棚のアイデアを見ていきましょう。100均グッズの突っ張り棒を使ったアイデアから、コンパネやカット木材を使った本格的なDIYまでさまざまな方法をご紹介します。

収納に大切な3つのポイント

収納で大切なのは「仕分けをする」「定位置を決める」「見える化する」の3つです。この3つがキチンとできていれば、モノを取り出しやすく、しまいやすくなるんですよ。

まずはモノの仕分け

仕分けはまず、使うモノと使わないモノを分けることからスタートします、使わないモノはきっぱりと処分します。

そして、使うモノは頻度で分けることが大切で、「よく使う物」「たまに使う物」「あまり使わない物」の3つに分類します。靴や帽子などモノによっては「お父さん」「お母さん」「子ども」「おじいちゃん」など人別に分けてもいいですね。

とはいえ、「思い出の品」など使わないのにどうしても捨てられないモノもありますよね。捨てられないモノ達は、“思い出ボックス”を作り、そこに保管してもいいでしょう。仕分けでは自分や家族の気持ちも大切にして大丈夫です。

写真提供/藤野こと

【参照URL】https://www.instagram.com/p/BaMN3z5gHqh/

こちらの画像はモノの仕分けをしてでてきた不用品の数々です。仕分けはキッチン、下駄箱など場所ごとに行うのが効率的です。ポイントはアイテム全てを並べて見えるようにすること。仕分けの際に改めて家の中全てを見直してみましょう。履かなくなった靴、似たようなテイストの洋服、子供部屋のトミカなど意外と使わないモノが見つかるかもしれませんよ。

モノの定位置を決める

次に行うのはモノの定位置を決めること。収納場所を決めることで使いたい時に取り出しやすく、かつ収納しやすくなります。定位置決めも場所ごとに少しずつ行うのがポイント、お子さんのランドセル、キッチンゴミ箱など定位置を決めて、収納時の迷いをなくしましょう。お子さんがランドセルを居間に投げだして遊びに行くこともなくなります。すると、、お母さんが怒る回数も減りますよ。

しまったモノの見える化をする

定位置を決めたら次はモノの「見える化」です。透明なボックスを利用するのも一つの方法ですが、収納箱にラべリングをすることで誰でもどこに何があるか把握することができます。

写真提供/藤野こと

【参照URL】https://www.instagram.com/p/BajNh2_g4qA/

こちらの画像ははラべリングの一例です。これで誰でも何が入っているのか分かりますよね。手書きでもいいですが、パソコンとプリンターがあればパソコンのシールラベルなどを使うのもオススメです。水回りのラべリングには耐水性があるシートを使うといいですよ。

場所別の収納棚DIYアイデア

収納の基本がわかったら、次にDIY収納棚のアイデアを見ていきましょう。まずは場所ごとの収納棚アイデアから。室内では洗濯機上や冷蔵庫上を含むキッチンだけでなく、水回り、壁や家具棚、クローゼット、玄関まで家の各エリアをご紹介。ウッドデッキなど家の外回りの収納アイデアもありますよ。収納スペースが限られる賃貸でも大丈夫。すのこなど100均アイテムを使った方法もあるので、DIYが好きな方であれば、ご家族と一緒に行うのも楽しいですよ。

キッチン・水回りはデッドスペースの宝庫

洗濯機上、冷蔵庫上、シンク下などキッチンや水回りには普段は気づかない、または気づいていても活用していないデッドスペースがあります。DIY収納棚をでこうしたもったいないスペースを活用しちゃいましょう。キッチンのゴミ箱などもこうしたスペースに置くといいですよ。

洗濯機上の広いスペースを有効活用

洗濯機の上はポッカリとスペースが空きやすい場所です。でも、洗濯物を出し入れするためにスペースを開けておかなければいけないし…と考えていませんか?洗濯機上のスペースは一見使い勝手が悪いようにみえますが、スチールラックでDIY収納棚を作ると一発で解決です。

使用頻度が高いハンガーや洗剤などはクリアボックスで見える化収納を心がけましょう。一見ごちゃごちゃして見えますが、逆にどこに何があるか分かりやすいのです。洗濯機周りは実用性が優先です。

洗濯機周りでもすぐに使わないものは、ランドリーバッグなどに収納。中身が知りたい場合にはラべリングすれば大丈夫です。

【用意するもの】
・スチールラック柱 ×4本
・スチールラック棚板 ×3枚

写真提供/藤野こと

【参照URL】https://www.instagram.com/p/BaJLyGrgS_R/

こちらの画像は洗濯機上に収納棚を設置した様子です。また、賃貸住宅であれば洗濯機スペースがコンパクトになっていることも多く、スチール棚の作成が難しいかもしれません。その場合には、100均グッズの突っ張り棒で即席のDIY収納棚を作り、ファイルボックスなどを置いてみるといいでしょう。

ただ、あまり重いモノを載せると落ちてしまいます。突っ張り棒の耐加重制限は守る様にしてくださいね。壁の素材にもよりますが、もし滑りやすい際には突っ張り棒の両側に100均グッズの耐震マットを挟むことで棚の強度を強くすることができます。

【用意するもの】
・突っ張り棒 ×1本

写真提供/藤野こと

こちらは洗面所の下のスペースに突っ張り棒を設置した画像です。洗濯機上に設置する場合には少し長めの突っ張り棒を用意してください。※壁が滑りやすければ耐震マットを追加すると良いでしょう

冷蔵庫上のDIY収納棚はすき間あけが必要

冷蔵庫の上も意外と空間が空いているものです。普段使わないキッチン用品などを置くのもいいですね。ただ一般的な冷蔵庫は上部と側面から放熱しているので、空気が通らないと熱効率が悪くなります。

そこで、そのままモノを置くのではなく、すき間を設けることが必要です。100均グッズの「すのこ」を活用するとお手軽DIY収納棚を作ることができますよ。電子レンジや調味料ボックスなどを置きたい時は、100均のすのこを2枚重ねて、針金で固定し置くだけです。2枚重ねるのは、冷蔵庫との間にすき間を開けるためです。

【用意するもの】
・すのこ ×2枚
・針金 適量(1m位あれば大丈夫)

【DIYポイント】
冷蔵庫上に必要なすき間はメーカーによって違います。そのため、必要に応じてすのこの枚数を増やします。また、もっと空間を広く使いたい時には、ネットで購入できる冷蔵庫の上専用の収納キットを組み立てて置くのもいいですね。

写真提供/石井けん

【参考URL】https://ameblo.jp/tatakaepapamama/entry-12554215473.html

こちらの画像は材料を並べた様子です。すのこ同士はそれほどきつく固定しなくても大丈夫です。針金を使わなくても家にあるビニールロープなどで固定しても大丈夫ですよ。

写真提供/石井けん

【参考URL】https://ameblo.jp/tatakaepapamama/entry-12554215473.html

こちらは冷蔵庫上のスペースにすのこを設置した画像です。ダイソーで売っているすのこは高さは同じですがタテとヨコの大きさが違うタイプのものがあります。お店に行く前に寸法を測っていくといいですよ。

室内やクローゼット・押入れはスペースを小分けに

クローゼットや押し入れなどの収納専用スペースは無駄にモノを突っ込んでしまうことも多い場所です。まさに「灯台もと暗し」状態。室内も壁や家具棚の下など「DIY収納棚」を作ることができるスペースが一杯あるんですよ。

家具の下にもちょっとしたスペースが

家具の下にあるちょっとしたすき間には100均グッズのすのことキャスターを組み合わせれば移動可能なDIY収納棚の完成です。部屋中好きな場所を収納棚にできます。

【用意するもの】
・A4サイズファイルボックス ×1個
・キャスター付き花台 ×1個
・ビニールテープ、両面テープなど 適量

【DIYポイント】
園芸用のアイテムには花瓶などを置く「キャスター付きの花台」というものがあるのですが、100均ショップでも購入できます。作り方は、100均グッズのA4サイズファイルボックスの裏にキャスター付き花台を取り付けるだけ。お手軽キャスター付き収納の完成です。ある程度しっかりした作りにしたい場合は、ビニール被覆の細めの針金などを使い固定します。針金は100均ショップで購入できます。太さは扱いやすい細めのものが良いかもしれません。

写真提供/藤野こと

こちらの画像はでき上がったキャスター付き収納棚を家具の下に収納した様子です。A4サイズなので、ちょっとしたポーチや鞄などの収納にもオススメです。居間の家具棚の下に置いてよく使うおもちゃ(トミカなども可)を置いてもいいですね。

写真提供/藤野こと

こちらの画像は、構造が分かりやすいように裏返したものです。これはテープを使いシンプルに固定しています。キャスター付き収納棚を頻繁に出し入れしないようであれば、あまりがっちりと固定しなくても大丈夫です。

押入れはコンパネDIY収納棚で自由度がアップ

押入れ収納では季節や時間の経過とともに収納するものが変化します。夏服、冬服の入れ替えもありますし、年に1~2回しか使わないものも押入れへ収納することがほとんどですよね。使わないけれど、とりあえずとっておきたい思い出の品なども押入れに入れるのではないでしょうか。DIY収納棚では、モノに棚を合わせることが可能。入れるモノが変化しても棚を変化させられる柔軟性が魅力です。

【用意する物】
・コンパネ ×1枚(幅1800mm×奥行き910mm×厚さ15mm程度)
・サンドペーパー(荒いもの、細かいものの2種は必要)適量
・木ネジ ×24本(板の厚さの倍、30mm位がオススメ)
・塗料やニス、ハケ(必要に応じて)適量
・電動ドライバー(ホームセンターなどでレンタルもあり)

木材の角や表面ははカンナややすりなどを使いつるつるに仕上げます。あとは木ネジで組み立て。塗料やニスで必要に応じて自分好みに仕上げましょう。

【DIYポイント】
木材カットはホームセンターのカットサービスを利用すると制作に集中できます。コンパネは「反り」があるので、組む手順・矯正が必要です。塗装は完成した後でもできますが、色が決まっているのであれば、組み立て前に行います。

画像提供/DIY道楽テツ

【参考URL】http://diydourakutetsu.web.fc2.com/syakuya_tana_oshiire.html

こちらの画像は制作途中の様子です。ちょっとした押入れ用の棚であれば、コンパネ1枚から作ることが可能です。必要の応じて塗装やトールペインティングなどで装飾します。あらかじめ仕上がり時の色が決まっているのであれば、組み立て前のパーツに色を塗るのも良いでしょう。

画像提供/DIY道楽テツ

【参考URL】http://diydourakutetsu.web.fc2.com/syakuya_tana_oshiire.html

こちらが完成した収納棚の画像です。この収納棚を後ろの押入れに入れて作業完了。出し入れが多い物はこの収納棚を使い、長期間使わないものは段ボールに入れて収納します。押入れの手前に収納棚、後ろのスペースには保存しておくものなど使用頻度が低いものを置くのがポイントです。

クローゼットは超簡単DIYでスペース分割

賃貸住宅ではスペースも限られてしまいますが、クローゼットの上下を上手く活用することで収納スペースを確保できます。無印良品や100均グッズのファイルボックスを両面テープなどで繋げて並べるだけ、手間もそれほどかからす簡易DIY収納棚の完成です。押入れ同様、使わないものは段ボールに入れて、奥にしまいましょう。

写真提供/藤野こと

【参照URL】https://www.instagram.com/p/Bgch5d1gwJ-/

こちらはクローゼットをファイルボックスを並べ、収納棚にして画像です。たくさんあるアイテムでも横に並べることで「分かりやすく、取り出しやすい、しまいやすい」と3拍子揃った収納棚ができあがります。クギも金づちも使わないお手軽DIYですよ。

【用意するもの】
・ファイルボックス(高さ、幅は入れるアイテムで選んでOK) 6個/1段
・両面テープ 適量

【DIYポイント】
ファイルボックスは両面テープでそれぞれをつなげるとしっかりした棚ができます。ただ、ボックスをつなげなければ本を出し入れする感覚でボックスごと服を取りだせます、お好みにあわせて設置してください。

玄関・屋外・ウッドデッキの収納棚アイデア

玄関は毎日使う場所、屋外やウッドデッキはたまに使う場所、まったく逆の場所ですが、どちらも収納は「後でやろう」と乱雑になりがちです。

玄関は小さなスペースを100均グッズで活用

玄関は小さなスペースを有効活用しましょう。特に賃貸住宅は玄関周りもコンパクト。壁にフックとワイヤーネットでちょっとしたDIY収納棚を作成。マガジンラックには傘やレインコートを置いてもいいですね。

【用意するもの】
・ワイヤーネット(幅200mm×高さ600mm) ×1枚
・ワイヤーネット用固定パーツ ×4個
・フック付きマガジンラック(幅200mm) ×1個

ワイヤーネットを壁に固定し、マガジンラックを取り付けます。ネットは取り付ける場所の幅に合わせて高さを幅を選びましょう。ワイヤーネットを取りつけたら、マガジンラックを取りつけて完成です。

【DIYポイント】
100均ショップの場合、お店によっては固定パーツも一緒のコーナーで売っていて、ピンで留めるタイプとシールタイプがあります。賃貸であれば、傷がつかないシールタイプがオススメです。

写真提供/石井けん

【参考URL】https://ameblo.jp/tatakaepapamama/entry-12554215473.html

こちらは材料の画像。材料は全て100均ショップで揃います。ダイソーではネット、パーツなどコーナーを設けて売っているお見せもあります。色もホワイトで統一されているので、壁に設置してもあまり目立たず自然なのも魅力です。

写真提供/石井けん

【参考URL】https://ameblo.jp/tatakaepapamama/entry-12554215473.html

こちらの画像は壁にワイヤーネットを取りつけた様子です。ワイヤーネットは長方形タイプや正方形タイプなどいくつかの大きさがあるので、スペースに合わせてチョイスしましょう。壁が滑りやすい場合は強い両面テープで補強しましょう。

写真提供/石井けん

【参考URL】https://ameblo.jp/tatakaepapamama/entry-12554215473.html

こちらの画像はワイヤーネットに100均グッズのマガジンラックを取りつけた様子です。マガジンラック部分には長い傘の柄をひっかけることができるほか、折りたたみ傘やレインコートなどちょっとした小物の収納も可能です。

コンパネのDIY収納棚は、室内・屋外に対応

DIY収納棚は扉や取っ手、レイアウトが自由自在なのが大きな魅力。棚を追加することも可能です。高級なカット木材を使い室内収納を作ることもできますし、手軽に購入できるコンパネを使用して、屋外用の収納棚を作ることもできますよ。

【用意する物】
・コンパネ 2枚(幅1800mm×奥行き910mm×厚さ15mm)
・ビス 12個(コンパネの厚さの倍、長さ30mmがオススメ)
・丁番(扉の蝶番金具) ×2個
・取っ手 ×1個(今回は扉1枚のため)
・ダボ ×24個(棚6段×各4個)

材料をカットして、棚をとりつけるダボとよばれるビス、扉の丁番と取っ手を取りつける、という流れになります。

【DIYポイント】
DIY収納棚はレイアウトの自由さや、棚の追加が容易なのも大きな強み。市販のDIYキットにはない魅力です。棚を加えたい場所に穴を開け、「ダボ」という木の小片を差し込みボンドで固定します。この棚にはオイルステインという塗装をした位で装飾をしていませんが、コンパネの切り口には木口(こぐち)テープというものを貼るとより家具らしさがアップします。

画像提供/まりりん

【参考URL】https://ameblo.jp/diy-maririn/entry-10179031670.html

こちらは制作途中の画像です。棚の予定位置には作業前には印をつけておきます。ちなみにこのDIY収納棚は片面には扉を設けず半分が扉、半分が棚、というレイアウトです。自分が好きなように設計できるのもDIYの魅力です。

画像提供/まりりん

【参考URL】https://ameblo.jp/diy-maririn/entry-10179031670.html

こちらの画像はでき上がった棚を洗濯機横に置いた様子です。材料のチョイスをちょっと高級な木材に変えて家具調棚のように作ってもいいですし、最初から屋外で使用することを考えて、コンパネで作った収納棚をウッドデッキなどに置いてもいいですね。

DIY収納この方にお話を聞きました!

プロフィール画像

藤野 こと

整理収納アドバイザー1級

主婦向け記事を中心に執筆するwebライター。2019年11月整理収納アドバイザー1級取得。フランス語翻訳家としても活動。ブログで主婦ネタと上記3つの仕事について語っているほか、整理収納ライターとして記事も執筆中です。