後追いは2歳になっても続く?

子どもの成長には個人差があるとわかっていても、後追い期間が長すぎるのはやはり心配になるものです。後追いが長すぎるときはどう対処すればよいのでしょうか?
知らないことばかりで分離不安に
後追いは1歳半ごろまでに徐々に消失していきます。2歳を過ぎても自分のそばを離れたがらない子どもは『分離不安』に陥っている可能性があります。
分離不安は愛着のある人や物から離れることに強い不安を抱く症状で、主に2~3歳の子どもに見られます。周囲に見知らぬ人・見知らぬ物ばかりなので、心が不安になってしまうのです。
『もっとも身近で安心感のある存在』にくっつくことで、心の安定性を保っているともいえるでしょう。
3歳以降も続くときは注意が必要な場合も
分離不安は多くの子どもに見られる症状で、3歳までに消失するケースがほとんどです。
もし、3歳以降も不安な状態が続くときは、分離不安が長期化する可能性が高いでしょう。分離不安が強まると腹痛・頭痛・吐き気などの身体的症状が現れ始めるケースもあります。
「先生や友だちが怖い」と言って幼稚園に行くのを渋り、そのまま登校できなくなるケースもあるようです。
大切なのは、成長の過程で起こる一過性の分離不安と、長期的な分離不安症を見分けることです。分離不安が長期化する兆しがある場合は、専門家に早めに相談しましょう。
どう対処すればよいの?

多くの先輩ママは、赤ちゃんの後追いにどう対処しているのでしょうか?気持ちを切り替えて、赤ちゃんの後追いにとことん付き合うのもひとつの方法です。
声をかけてから離れる
赤ちゃんは「ママが消えていなくなってしまうのではないか」という不安に駆られているため「すぐに戻ってくるよ」という事実をわからせてあげると安心します。
後追いがひどい赤ちゃんには積極的に『声掛け』を行いましょう。「トイレに行くからね」「ちょっと待ってね」と言葉で説明し、戻ってきた後は「ちゃんと待ててえらいね」と褒めてあげるのです。
どうせ言葉をかけてもわからないからといって、黙って立ち去るママの態度は赤ちゃんの不安を増幅させます。
貴重な時期だと思ってとことん付き合う
赤ちゃんのお世話をしているとストレスが溜まり、我が子をかわいいと思えなくなる瞬間もあるはずです。そんなときは「後追いも大泣きも今だけ」と割り切り、とことん付き合ってあげましょう。
子どもの成長はあっという間で、大変な思いをしたママも「赤ちゃんのころはかわいかった」と過ぎた日を思い出すものです。
思う存分後追いさせるのもよいですし、出来る限りそばにいてあげるのもよいでしょう。トイレに行くときはトイレのドアを開けっぱなしにするというママもいます。
愛情を求める赤ちゃんの要求にしっかりと応えてあげることで、後追いは徐々になくなっていくでしょう。
