ほめるときに気を付けることは?

子どもをほめるのはよいことですが、やってはいけないほめ方もあります。ほめてばかりでまったく叱らないのも考えものです。
最後にほめるときの注意点を見ていきましょう。
他人と比較しない
勉強やスポーツで、競争心を持つのは決して悪いことではありません。むしろライバルがいる方が、お互いに成長できるでしょう。
ただし、親が子どもをほめるときに、他人と比較するのはやめましょう。
友だちができないことを我が子ができたら、ほめてあげたくなる気持ちは分かります。しかし大人でも、他人と比べられるのは嫌なものです。下手をすると人間関係にも響きます。
比べるのなら、子ども自身の過去を対象にするのがおすすめです。例えば、2学期の成績が上がったとき、「1学期はいまいちだったけど、夏休みに頑張ったおかげで成績が上がったね」のように、以前と比較しながらほめてあげるとよいでしょう。
ダメなときはキチンと叱る
ほめることを、叱らないことと混同してはいけません。子どもが悪いことをしたときはキチンと叱らなければ、善悪の区別がつかないまま大人になってしまいます。
ただし、叱る場合もほめるときと同じように、タイミングやコツがあります。悪いことをしたらすぐに、何が悪かったのかが分かるように叱ってあげましょう。
子どもの自尊心を傷つけないように、できるだけ人目を避けるのもポイントです。
叱った後はいつまでも不機嫌な態度を取らず、普段通りに接します。メリハリをつけることで、子どももなぜ叱られたのかが分かり、素直に反省できます。
まとめ
子どもをほめるのは、意外に難しいものです。
ほめるポイントがずれていたり、タイミングを失ったり、思うようにいかないことも多いでしょう。
上手にほめるには、子どもの行動をよく見守ることが大切です。この機会にほめ上手になって、子どもの力を伸ばしてあげてくださいね。
