ホームベーカリーの機種の選び方

使いやすいホームベーカリーを選ぶポイントは「機能」「サイズ」「調理時間」です。それぞれのポイントについて、くわしく見ていきましょう。
機能で選ぶ
ひと口にホームベーカリーといっても、搭載されている機能は様々です。必要かどうかは用途によるため「ホームベーカリーで何がしたいか」を明確にしておくことが大切です。
「まずはパンが焼ければよい」と考える人や「多機能を使いこなす自信がない」という初心者は、基本機能のみのシンプルなタイプが使い勝手よく感じるでしょう。
一方、「パン以外のメニューもたくさん欲しい」「自由にアレンジしたい」という人は、多彩なメニューに対応するホームベーカリーを検討します。レシピ数は機種によって異なるので、商品説明などで確認しましょう。
うどんやパスタなどの主食からケーキやドーナツなどのデザートまで、自分で作ってみたい料理に挑戦できます。
メニューのほかにも、仕上がり時間を指定できる「タイマー機能」や、パンの仕上がりを調整できる「仕上がり調整機能」などもあると機能です。
サイズで選ぶ
ホームベーカリーのサイズは、必要なパンの量を想定して選びましょう。もっとも一般的なタイプのホームベーカリーは「1斤」程度が作れるサイズです。
スーパーマーケットなどで売られている6枚切りや8枚切りのファミリーパック用と同程度にあたります。家族が2~4人の家庭なら、これで不足はないでしょう。
パンを食べる量が少量の家庭なら、0.5斤サイズでも十分です。ホームベーカリーで作るパンは添加物が入っていないぶん、あまり日持ちしません。食べきれるサイズを選べばOKです。
1斤用で0.5斤を作れるものもありますが、材料を半量にしたとしても作れない製品もあります。1人暮らしの人は、0.5斤で問題ありません。一方で、パンを食べる頻度が多い人、あるいは5人以上の大家族なら1.5~2斤作れるものが望ましいでしょう。
調理時間で選ぶ
焼き上がり時間は製品によって差があるため、事前にチェックしておきたいポイントです。ごく一般的なホームベーカリーは、1斤のパンを焼き上げるのに「3~4時間」程度かかるといわれています。
1日のなかで複数回パンを焼く可能性がある人は、焼き上がり時間が短い方が重宝するでしょう。製品によっては「時短機能」によって、1時間程度でパンを焼き上げるものもあります。
「作ると決めたときに、何種類か一気に作りたい」と思う人は、こうした機能も検討してみてはいかがでしょうか?
機能が充実したおすすめホームベーカリー

多機能なホームベーカリーは、こだわりのパンを作りたい人や搭載されている豊富なメニューを楽しみたい人におすすめです。機能面が充実した、おすすめのホームベーカリーを3点紹介します。
米粉100%のパンが焼ける「タイガー KBD-X100」
「タイガー(TIGER)」の「KBD-X100」なら、グルテンフリーの米粉パンを作れます。無塩食パンメニューや大豆粉食パンメニューも搭載しており、調理メニューは36種類と多彩です。
うどん生地やお餅も作れるため、パン以外のメニューを楽しみたい人も満足できるでしょう。「パン生地冷却ファン」と三つの温度センサーが付いているのも、この機種の特徴です。
ファンとセンサーがパン生地温度を適切に管理してくれるため、生地のクオリティを均一に保てます。
様々なメニューに対応「シロカ SHB-712」
チーズや蕎麦も作れるのが「シロカ(siroca)」の「SHB-712」です。天然酵母パンやライ麦パンコース、フランスパン風コースなどあるほか、食パンは硬さに合わせて2種類のコースが設定できます。総勢29種類にも及ぶ豊富なメニュー数です。
操作音や焼き上がり音の消音できる「マナーモード機能」を搭載しているほか、「タイマー機能」で焼き上がり時間を設定することも可能です。付属品として、パン作りに重宝するオリジナルレシピ本やミトンも付いています。
オーブンとの一体型「デロンギ EOB2071J-5W」
ベーカリー機能とコンベクション機能を搭載しているのがイタリアを本拠地とする「デロンギ(De’Longhi )」の「EOB2071J-5W」です。機能の切替えはレバーひとつと簡単で、迷いなく操作できるでしょう。
パンの作成は、18種類のオートプログラムから選びます。生地の生成から焼き上げまでを自動で行ってくれるため、パン作りは「専用のパンボウルに材料を入れるだけ」と手軽です。
仕上がりや成形に手を加えたいときは11種類の「セミオートプログラム」が選択できます。「フォカッチャ」や「チャバタ」などの自由なパン作りが楽しめるでしょう。
焼き上げ時は「コンベクション機能」により、スピーディな余熱とムラのない加熱が可能です。表面はパリッと、内側はフワッとしたパンができあがります。
