4・5歳の子どもにおすすめの猫の絵本

4・5歳になると、ある程度自分で読める子も出てきます。子どもが自分で絵本と向き合うもよし、ママが読み聞かせるのもよしです。シーンに合わせて使いわけるとよいでしょう。
また、より深くストーリーを理解できるようになるころなので、読み終わった後におもしろかったところ、この場面ではどう感じたかなどを親子でシェアすると、楽しみもさらに増えます。
チャーミングな猫たちが活躍する3冊を紹介します。
いたずらがおもしろい『ノラネコぐんだん パンこうじょう』
かなりひどいいたずらをするのに、愛嬌たっぷりでどうしても憎めない「ノラネコぐんだん」のキャラがツボにはまります。
今回はワンワンちゃんのパン工場に忍び込んで、パン作りに挑戦です。全シリーズを通じて、悪だくみが失敗するようパターン化されていますが、結末がわかっている安心感がかえっておもしろさを引き立てます。
お決まりの「ドッカーン」をワクワクして待つなど、予定調和ならではの楽しみ方ができる絵本です。お店のなかのパンの種類や値札など、細かい背景描写にも遊び心がいっぱい詰まっています。
小さな子猫が主人公『こねこのぴっち』
1954年の出版以来、半世紀以上にわたって愛され続けています。繊細なタッチで描かれるぴっちの描写・表情・しぐさに、胸がキュンとなること必至です。
優しいストーリーにも心が和みます。外の世界へ興味を持ったぴっちは、様々な動物になろうと試みますが、結局猫のままがいいという結論にたどり着きます。
家族や仲間たちの愛情・思いやりに触れることで、遠い別世界ではなく身近な幸せに改めて気づくのです。「自分は自分のままでいいんだ」と素直に思える1冊です。
英語の読み聞かせなら『Big Cat, Little Cat』
平易な英語で書かれているので、原文のまま味わいたい1冊です。シンプルな絵と文章が読む人の想像力をかきたてます。子どもの英語教材に、また英語での読み聞かせにもおすすめです。
素朴で切ないストーリーに胸を打たれ、つい涙がこぼれます。読んだ後は、子どもと一緒に命の大切さ・愛・感謝について話し合うとよいでしょう。
大人気シリーズの猫の絵本

甘えん坊やツンデレなど、猫の性格には個性があります。絵本の世界にも、実に味わい深いキャラクターとして、長年愛され続けている猫たちがいるのです。
ここでは、シリーズとしてロングセラーとなっている猫の絵本を2冊紹介します。
夜のお出かけ『ノンタンおやすみなさい』
寝るのを嫌がる、あるいは眠れない子どもが共感しやすいストーリーで、子どものベッドタイムに読み聞かせるパパ・ママが多いようです。
「ノンタンもねんねしたから、僕もねんねしなくちゃ…」子どもの気持ちに寄り添いながら、夜は寝る時間であることが自然に学べる点が人気の理由でしょう。
コロッケに飽きた猫たちは…?『11ぴきのねことあほうどり』
おとぼけな表情の「11ぴきのねこ」が繰り広げる愉快なストーリーで、親子でスカッと大笑いできます。
今回は11ぴきのねこがコロッケ屋さんを始めるお話です。絵本のなかの食べ物は、どうしてこんなにおいしそうに見えるのでしょうか?
触発されて、夕飯にコロッケをリクエストする子どももいるかもしれません。11ぴきのねこが揚げたコロッケの味を想像しながら読み進めましょう。
