小学生が笑うおすすめ絵本

小学生に上がると、文字を読む力がつきます。教育的な内容や言葉遊びが盛り込まれた絵本など、ワンステップ上の絵本を楽しめるようになるでしょう。
4~5歳の子どもよりも笑いの目がこえてきた小学生に、おすすめの絵本をご紹介します。
食育にも役立つ『給食番長』
小学生になるとお昼ご飯は給食になります。日々なんとなく食べているおいしい給食は、給食を作ってくれる人たちがいるおかげです。
絵本の主人公・番長と呼ばれる小学1年生の男の子は、クラスメイトとともに給食を好き放題に残して給食のおばちゃんたちを泣かせています。
おばちゃんたちの注意もどこ吹く風で、たくさんの給食を残し続ける傍若無人ぶりです。ついに、おばちゃんたちは、給食を作ることをやめて出ていってしまいます。
給食が食べれなくなった番長たちは自分たちで給食を作ることを考えますが、当然上手くいきません。番長たちは遠回りしながらも、給食を食べられることへの感謝の気持ちを学びます。食育や毎日食べられる給食のありがたさを学べる絵本です。
言葉遊びに夢中『うえきばちです』
植木鉢に好きなものを植える様子を、絵日記風に描いた絵本です。植木鉢に植える好きなものといえば、花や木と植えると答える人が多いのではないでしょうか?しかし、この絵本で植えるのは「のっぺらぼう」です。
成長すると「歯(葉)」や「鼻(花)」がでてきます。遊び心とインパクト抜群の展開は、子どもだけでなく大人の心もがっつりとつかむことでしょう。
のっぺらぼうが成長すると、どうなるのでしょうか?展開を想像しながら、子どもと楽しむことをおすすめします。
ハロウィンにぴったり『しゃっくりがいこつ』
大人になると「しゃっくり」の止め方のひとつや二つ知っているものですが、子どものうちは止め方がわからずに困惑することもあるでしょう。
こちらの絵本はガイコツとおばけたちの交流を通して、しゃっくりを止める様々な方法を描いています。かぼちゃちょうちんやおばけなどが登場するため、ハロウィンの時期にぴったりです。
リアルなガイコツのイラストはインパクトが強いかもしれませんが、しゃっくりを止めようと奮闘する姿を見ていると「がんばれ!」と応援したくなる魅力があります。
ガイコツの「ヒックヒックヒック」のリズムは読んだ後も頭のなかに残り、思わず声に出して言いたくなることでしょう。
日常ネタで共感できるから面白い

日常にあふれる内容を描いた絵本は、読んでいる子どもにとって「そうなんだよね」「わかる!」と共感しやすいものです。
日常ネタのなかでも、子どもが大好きな「トイレ」と「おなら」を題材にした絵本をご紹介します。
トイトレの悩みも吹き飛ぶ『おしっこちょっぴりもれたろう』
主人公の「おしっこちょっぴりもれたろう」は、おしっこをする前後にちょっぴり漏れてしまうクセの持ち主で、いつもママに怒られています。
怒られて落ち込んでしまうかと思いきや「仕方ないじゃないか」と開き直っている状態です。ある日、ママに怒られないように、パンツが乾くまで冒険の旅に出かけます。
おしっこちょっぴりもれたろうは、両親やお友だちと共有しにくい「トイレの悩み」をユーモアたっぷりに描いた作品です。トイレに悩んでいる子どもは、絵本を読んだ後にちょっぴり心が救われるかもしれません。
言葉の響きを楽しめる『おならうた』
谷川俊太郎の『わらべうた』に収録されている『おならうた』という詩に、飯野和好による迫力満点のイラストが描かれています。谷川氏は、海外の絵本『スイミー』の翻訳を担当したことでも有名な詩人です。
「いもくって ぶ」「くりくって ぼ」など、様々なおならを抜群のリズム感で描いています。子どもと声に出して読み上げれば、盛り上がること間違いなしです。
おならをする瞬間のポーズや表情は、読んだ後も頭のなかに残りそうな面白味があります。
