おやすみ前にちょっぴり笑える絵本

穏やかなストーリーを読み聞かせながら眠りにつかせる方法もありますが、ちょっぴり笑える話を読んですっきりした後に眠る方法もあります。
思いっきり笑える本は、子どもの目がさえてしまいかねません。「ちょっぴり笑える」絵本でおやすみ前に笑えば、なんだかよい夢もみれそうです。
一緒におやすみを言おう『おやすみゴリラくん』
物語の舞台は、夜の動物園です。警備員のおじさんが見回りを終えて帰ろうとするのですが、いたずら好きのゴリラくんは動物園の鍵を使って檻から抜け出してしまいます。
おじさんの後をそーっとついていくゴリラくんは、ほかの動物たちの檻も開けてしまうのです。おじさんにバレないようについていく動物たちの姿は、とってもユニークで子どもの心を引きつけてくれるでしょう。
「おやすみ」以外の文章が登場しないことも、面白いポイントです。動物たちと一緒におやすみを言うことで、楽しい気分のまま眠りにつけます。おじさんにバレてしまうのか最後までバレないのか、ワクワクしながら楽しめるでしょう。
のほほんとした絵が人気『おふとんかけたら』
登場キャラクターは、たこやソフトクリームなどちょっぴり変わったラインナップです。敷き布団の上で眠るキャラクターたちに「おふとんかけたら」どうなるのかを描いています。
物語が進むたびに「次はどうなるの?」と子どもの好奇心を刺激して、ページをめくる速度が速くなることでしょう。「実は起きているのかも!」とクイズ大会が始まり、ページをなかなかめくれないこともあるかもしれません。
のほほんとしたイラストは、見ているとなんだかクスっと笑える魅力があります。お布団の柄や表情などに注目してみると、ちょっとした発見があるかもしれません。
心落ち着く色の絵がきれいな絵本

暗い場所にいると暗い気持ちになり、反対に明るい場所にいると明るい気持ちになったことはありませんか?
色にはそれぞれ特徴があり、心や体に大きな影響を与えています。青・緑・茶などの「鎮静色(ちんせいしょく)」を目にすることで、心穏やかに眠りにつけるかもしれません。
海外でも大絶賛『おやすみなさい おつきさま』
アメリカで、100万部以上読まれている名作です。アメリカの「バラク・オバマ元大統領」が「人生最初の1冊」と紹介し、皇室の皇后・雅子さまが「思い出の宝物」と紹介されたことでも話題を集めました。
夜になっても眠れない子うさぎが、部屋のなかにあるもの一つひとつに「おやすみなさい」と語りかけていく物語です。ページをめくるたびに部屋がだんだん暗くなっていく演出があり、自然と眠りへと誘ってくれます。
お部屋のなかは、黄色・赤・緑など印象的な色使いです。物語が進むにつれて、鮮やかな世界からほのかに暗い世界に変わっていくことで「寝る時間だよ」といざなわれるように眠りにつけます。
あったかい気持ちになれる『よるくま』
「よるくま」と呼ばれる子ぐまと人間の男の子が、よるくまのママを探して夜の世界に冒険に出る物語です。表情豊かな男の子と、よるくま・月夜を照らす窓明かりや大迫力な夜の世界は、絵本でありながら画集を見ているような美しい色彩が印象的です。
一生懸命によるママを探す1人と1匹の姿は、子どもだけでなく大人の心もぐっとつかむことでしょう。男の子がよるくまのママ探しを手伝うなかで成長したり、よるくまとママの親子の絆が描かれていたりと、ほっこりする物語が詰まっています。
読み終わった後は、子どもをぎゅっと抱きしめたくなる温かさと愛にあふれる1冊です。
