正しいお箸の持ち方を再確認しよう

お箸の「正しい持ち方」は「効率のよい持ち方」です。正しく持てば食べ物をうまくつかむことができ、テーブルや服も汚れにくくなります。食事の時間をより楽しむためにも、正しい持ち方を身につけてもらいましょう。
下の箸が固定されるように持つ
正しいお箸の動かし方を身につければ、きれいな持ち方も自然にマスターできます。お箸で物をつかむときは、上のお箸だけを動かして下のお箸はほとんど動かしません。
下のお箸を固定する感覚を身につけるためにも、まずは薬指の第1関節にお箸を1本のせます。「親指の腹で上からグッと押さえる形」を覚えてもらいましょう。
次に上のお箸を追加して、鉛筆と同じように持たせます。下のお箸はそのままに、上のお箸だけで「数字の1」を書くように上下に動かしましょう。
絵本で図解を見ながら『はしのもちかた』
正しいお箸の持ち方を解説している絵本も販売されています。お箸に関する絵本を読み聞かせることは保育園などでも行われている方法のひとつです。子どもがお箸に興味を持つきっかけづくりや、意欲をくすぐることにもつながるでしょう。
絵本とあって、子どもにもわかりやすい文章とカラフルなイラストが満載です。「お箸の持ち方を口で説明するのが難しい」と感じているママのモヤモヤを解消してくれると同時に、子どもも遊び感覚でお箸の正しい持ち方を楽しく覚えられます。
楽しみながら身につく練習方法

自宅にある身近なものを活用すれば、お箸の練習がもっと楽しくなります。上達するまでの道のりは長くなることが予想されるため、親子ともに笑顔で取り組めるように工夫してみてはいかがでしょうか?
輪ゴムをサポーターに
「輪ゴム」を使って指とお箸を固定して、正しい持ち方を覚えるのも手です。輪ゴムを「8の字」にして、それぞれの輪に利き手の親指と人差し指を通します。両指とも、上から通してOKです。
上のお箸は人差し指と同じ輪、下のお箸は親指と同じ輪に通すと、正しい持ち方になります。上のお箸と一緒に下のお箸も動いてしまうときは、利き手の薬指の第1関節と下のお箸を輪ゴムで固定するとよいでしょう。
下のお箸がしっかりと固定され、上のお箸を動かすことだけに集中できます。血が止まってしまうほど輪ゴムを強く巻き付けないように気をつけましょう。
おしぼりをつかんだり、広げたり
食事の時間にお箸の練習をすると、思うように食べられなかったり食べ物が散らかってしまったりして親子ともにストレスがたまる一方です。遊びの一環としてお箸のトレーニングを重ねてから、実践にチャレンジしても遅くはありません。
お箸でつかむものは丸めたティッシュやスポンジなどの軽いものから始めて、慣れてきたら「水で湿らせたおしぼり」がおすすめです。
濡れたおしぼりは適度な「重み」があるため、つかむ力を鍛えられます。お箸を使って畳んだり広げたり丸めたりすることで、繊細な動かし方も学べるでしょう。
