炊飯器のおすすめ11選を比較。おいしいごはんが食べられる選び方

炊飯器のおすすめ11選を比較。おいしいごはんが食べられる選び方

「安い炊飯器と高い炊飯器はどう違うの?」と、購入時に悩む人も多いでしょう。合わない炊飯器を購入してしまうと、慌てて別の炊飯器を買いに走ることにもなりかねません。加熱方法やサイズなど、基本的な情報をチェックしておきましょう。

炊飯器はどう選ぶ?

炊飯器を選ぶときは「自分がどんな炊飯器が欲しいのか」を念頭に、基本機能をチェックしておきましょう。価格が安くても、サイズが合わずお手入れが難しい炊飯器を選ぶと使いにくさを感じます。

炊きたい量で選ぶ

炊飯器を決めるとき、重要なのが「どの程度のご飯が炊けるか」です。一般的な炊飯器は3合・5.5合・1升炊きが多いですが、ほかのサイズもあります。

一般的に1〜2人暮らしで3合炊き、3〜4人家族では5.5合炊きです。「2日間のご飯を炊いておきたい」「食べ盛りの子どもがいる」などの場合、さらに大きな炊飯器が必要でしょう。

1合分の米を炊飯すると、吸水して約350gになります。茶碗に盛ると2杯強です。家族が1日に食べる量を考えたうえで、炊飯器のサイズを決めましょう。

30〜40時間までおいしく保温できる炊飯器もあり、冷凍保存もできます。毎回炊く手間や光熱費も、念頭に置くことが大切です。状況に合わせたサイズを選ぶと、毎日の作業効率が上がります。

使いやすさをチェック

炊飯器は「ご飯を炊いてそれで終わり」ではありません。毎日釜を洗い、お手入れも必要です。洗い物のたびに部品を分解して細かく洗うとなると、手間がかかります。

「いくつのパーツがあって、分解は簡単なのか」など、お手入れ方法を確認しておきましょう。炊飯器の外側や、炊いた後のご飯がこぼれやすいエリアに汚れがつきにくいかも重要なポイントです。

さっと拭くだけで掃除が終われば、手間も省けます。臭いを予防する「クリーニング機能つき」の炊飯器を選ぶのもおすすめです。

釜の素材にも注目

炊飯器の内釜は、機種によって素材が変わります。一般的なものは鉄・銅・炭素・土鍋などです。様々な金属を組み合わせた多層構造もあります。

銅は熱が全体に伝わりやすく、バランスのよいふっくらとした仕上がりです。鉄は発熱性が高く、炊きムラがほとんどありません。炭釜は、遠赤外線効果で米の芯まで加熱できます。

土鍋は蒸らして炊くようにじわじわと加熱でき、もっちりとした米の食感を楽しめるでしょう。素材だけでなく厚みも重要です。金属の種類にもよりますが、厚みが増すほど断熱性があり、重さも増します。

釜の厚みが約2.3mm以上のものを「厚釜」というのが一般的です。軽量で釜が薄いものは、炊飯器本体や機能で断熱性がカバーされているかチェックしておきましょう。

加熱方式の違いを知ろう

炊飯器といっても、加熱方式は1種類ではありません。現在の主流は圧力IH炊飯器ですが、マイコン式やガスなど商品によって違います。ご飯の炊き上がりや保温性能、コスパを比較して、自分に必要な加熱方式を選ぶことが大切です。

マイコン炊飯器は価格にメリットあり

1万円を切るような低価格で販売されていることも多い「マイコン炊飯器」は、手軽に購入できます。マイコン炊飯器の「マイコン」は、マイクロコンピューターの略語です。

「炊飯器のヒーターなどをコンピューターで制御している」というのが名前の由来ですが、IHとは加熱の仕方が異なります。

マイコン炊飯器は釜の下部にヒーターが設置され、下から釜を温めます。釜全体を温めているわけではなく、ガス火で鍋を温めるイメージです。火力はガスに比べると弱く、お米の量が多くなるとムラができやすいでしょう。保温時間も短めです。

IH炊飯器は圧力機能がついたモデルも

「IH(アイエイチ)」の炊飯器は、クッキングヒーターなどと同じく「電磁誘導(induction heating)による加熱」を行う炊飯器です。

炊飯器の内部に複数のコイルが内蔵され、釜全体を温めます。炊飯のムラがなくなり、保温性も向上する仕組みです。

近年では「圧力IH炊飯器」も増えています。IH炊飯器は、上ぶたに蒸気を逃す口がありますが、圧力IH炊飯器にはありません。炊飯器内部の圧力を高めて、お米の甘みやもちもち感を引き出す炊飯方法になります。

なぜ圧力をかけるとお米が甘くなるのか?」というと、圧力をかけることで水の沸騰(ふっとう)する温度を調節できるためです。お米は高い温度で糊(のり)のようになり、甘みが増します。

どんなご飯を好むかで、圧力の有無を検討するとよいでしょう。もっちりとしたご飯好きは圧力IH、しゃきっとしたご飯を好む人はIH炊飯器がぴったりです。

ガス炊飯器は省エネで本格的

「ガス炊飯器」は、ガス栓を炊飯器に直接つないで使います。コンロの火種と同じように、高火力でご飯の炊き上がりが早いことが特徴です。

火を直接釜に当てることから温まりも早く、かまどのような炊き上がりが実現できます。かまどのような本格的なご飯を食べたいなら、ガス炊飯器がおすすめでしょう。

ガス炊飯器は炊飯時にガス代と電気代がかかりますが、使用する電気の量は電気炊飯器に比べて少なくて済みます。通常コースで比較した場合、炊き上がりも10分ほど短めです。炊飯時間分の光熱費を抑えられて、省エネにつながるでしょう。

ただし、保温時には、電気代が発生します。保温機能をほとんど使わない人であれば、電気代も減るでしょう。