御七夜って何をする行事?御七夜の基本知識とお祝いに必要なもの

御七夜って何をする行事?御七夜の基本知識とお祝いに必要なもの

大切な行事のひとつ「命名式」もチェック

生まれてきた子どもへ感謝と愛情を込めて贈る名前は、御七夜の中で一緒にお披露目することが多いものです。

記念に残るシーンでもあり、記憶としてしっかり残しておきたい儀式は、どのように行えばよいのでしょうか。

命名式と命名書

命名式とは御七夜の中で行う「名付け」の儀式で、家族に囲まれて名前を付けられることにより、生まれてきた赤ちゃんが社会の一員になれるというものです。

その昔は家族や親戚だけでなく、近所の人や地域のご長寿者まで招いて宴を開き、この健康を願って名前の書かれた紙をその土地の神様の元へ奉納したそうです。

現代では簡略化し家族のみで行うことがほとんどで、名前の書いた紙は神棚や仏壇へ、そういったものがなければ赤ちゃんの枕元に飾ります。

命名書には奉書紙を3つ折りにして書く「正式」と、半紙を使う「略式」があります。

正式な命名書の書き方

正式な命名書は、まず奉書紙を折るところから始めます。

縦に置いた紙を半分に折り、折り目(わ)を下側にします。その状態で今度は紙の両端を、右側が上になるように3分の1ずつ折ります。

折り目が付いたら、右のスペースに「命名」と記します。

紙の中央スペースには、まず父親の名前と子どもの続柄(何番目の子で男か女か)を右上に入れ、左には子の生年月日を書き、真ん中に大きく子の名前を書き入れます。このとき名字は不要です。

3つ折りの左スペースには、命名した日付と両親の名前をフルネームで書きます。名付けが両親でない場合、左スペースは名前を付けてくれた人の名前を書き入れます。

現在は略式の書き方でもOK

現代では額に入れ飾りやすいという利点から、略式での命名書を選ぶことが多い傾向です。

専用の紙には様々なデザインがあるので、赤ちゃんの雰囲気や親の好みに合わせて選びましょう。

略式の場合は、紙の右側に両親のフルネームと子どもの続柄を入れます。

そして中央に「命名」と書き、その下に名字は省いて子の名前のみを大きく書き入れます。最後に生年月日を左側のスペースに書けば、略式の命名書が完成します。

形式にとらわれず、生まれた時刻や身長・体重を書き加えてもよいでしょう。正式な命名書には遊びがなく、飾る場所と置いておく期間が決まっています。

略式はカラフルなデザインを選んで好きな所に飾り、見たいときにいつでも見ることができます。

準備すべき料理や服装について

御七夜を進めていく上で欠かせないのが、招待者をもてなすための料理です。またお祝い事なので、服装はフォーマルなものがよいか悩むところです。

料理の内容や着るものについても確認していきましょう

豪華なお祝い膳の内容

御七夜はお祝いなので、「祝い膳」というものを出します。

祝い膳は、縁起のよい「赤飯」と「尾頭付きの鯛」を基本として準備します。この2品に加えてお刺身や天ぷら、蛤のお吸い物や紅白なます、煮物など一汁三菜といわれるお祝いの会席料理を仕上げます。

しかし、産後7日目の母体にとってこの内容を作り上げることは大変です。

パートナーや実家または義実家の母親に頼むか、今は便利なお祝い膳の仕出し弁当サービスもあるので、利用するのもひとつの手です。

服装のマナーは特になし

近年では自宅で御七夜を行うため基本的に服装は自由です。気軽なカジュアルスタイル、写真写りを考えてややフォーマルにするなど、好きなスタイルを選びましょう。

産後間もないママは身体の状態に合わせて、あまり締め付けがない動きやすいものや、授乳しやすい服装がおすすめです。

パパはジャケットを着るなどきれいめスタイルもよいものの、赤ちゃんのお世話をすることを考えれば動きやすい服装がベストです。

ママやパパと同じく、赤ちゃんの服装にも決まりはありません。

しかし、なんといっても主役なので、セレモニードレスやよそ行きの服などを着せてあげると記念になることでしょう。