そもそも早生まれとは?遅生まれとの違いとメリットデメリットを紹介

そもそも早生まれとは?遅生まれとの違いとメリットデメリットを紹介

早生まれに考えられるメリット

「誕生日に損も得もない!」と思いたいところですが、早生まれには早生まれのメリットがあります。

小さな子どもを持つママは「早生まれは損かも…」と思っていませんか?実は、年上の子の間で刺激をたくさん受け、成長が後押しされる可能性も高いのです。

同学年の子より若くいられる

同学年のなかで早生まれは「年下」です。誕生日が1番早い4月2日と誕生日が1番遅い4月1日の人では、年が364日(うるう年は365日)離れています。

遅く生まれた分、体力的・外見的にみんなよりも若くいられるのがメリットでしょう。

社会人になって年を重ねるにつれ「みんなは三十路だけど、私はまだ29…」と小さな優越感を覚えるかもしれません。

合コンや婚活パーティーで「今、何歳?」と聞かれた際、同学年の友人よりも1歳若く年が言えるのも有利な点です。

幼いころから刺激を受けられる

幼少期は、遅生まれが体力的・知力的に優位になるケースが多いです。

早生まれの子は、自分より半年以上早く生まれた子たちと一緒に勉強や運動をしなければならないため、小さいうちからたくさんの刺激を受けます。

個人差もありますが、幼稚園や小学校のかけっこやスポーツでは、体の大きい遅生まれの子が有利になります。

「負けるもんか!」という気持ちが湧き、人一倍練習を頑張る子も出てくるでしょう。

早生まれの子は心身ともに大きく成長しやすい環境に身を置いているのです。

長い目で見れば生涯賃金の違いも

定年退職日をその人の「誕生日」に合わせている会社では、早生まれの方が遅生まれよりも半年から1年近く長く働け、給与の総受給額が多くなります。

勤続年数を元に退職金を計算している会社の場合、早生まれの方が退職金が多くなるケースもあるでしょう。

一方、国家公務員の定年は原則60歳で、60歳に達した日以後の最初の3月31日が定年退職日です。

この場合、同級生で入った人はすべて同日に退職となるため、早生まれにとってのメリットはありません。

早生まれに考えられるデメリット

早生まれは「早生まれの子どもを持った親」がデメリットだと感じるケースが多いようです。

手当などの給付額に差が出たり、保育園の申し込みができなかったりと、子育て世帯にとってはつらい現実もあります。

体力・学力面で差が出やすい

半年~1年近く年齢が違うと「体力」や「学力」で差が出やすくなります。

同年代の子と比べて言葉を覚えるのが遅かったり、発育が遅かったりして「うちの子はついていけるのかしら…」と不安になるママは少なくありません。

幼稚園に入ると日常的にハサミや箸を使うことが多くなりますが、早生まれと遅生まれでは「手先の器用さ」にも差が出るようです。

ただ、保育園・幼稚園では大きな差を感じても、小学校・中学校と年を重ねるにつれて差は気にならなくなってくるでしょう。

保育園に入りづらいことも

早生まれは、0歳児を対象とした「保育園」への入園が不利になることがあります。認可保育園の場合、入園できるのは「すでに生まれている子ども」が対象です。

4月入所の募集が前年の年末までに行われた場合、すでに生まれている遅生まれの子は申し込みができますが、早生まれの子は申し込みの対象から外れてしまいます。

翌年4月の1歳児クラスに入るとして、それまで面倒を見てくれる預け先を探さなければならないのは大変でしょう。

また、0歳児クラスがそのまま持ち上がる保育園の場合、1歳児クラスの新規募集はごくわずかです。

手当をもらえる期間が短い

早生まれは公的な手当の受給期間が短いのがデメリットです。

日本には、子どもを養育している親に一定の金額を支給する「児童手当」という制度があり、支給期間は「0歳~15歳の誕生日後の最初の3月31日まで」と決まっています。

早生まれの場合、誕生日を迎えるとまもなく3月31日になってしまうため、遅生まれよりも支給額が少なくなってしまうのです。

同じ理由から、自治体が医療費の一部または全額を負担する「医療費助成制度」なども、早生まれが損をすることがほとんどです。

児童手当制度のご案内: 子ども・子育て本部 - 内閣府

子ども医療費助成制度