必要な持ち物や書類をリストアップ

里帰り時は、あまり大荷物すぎても移動と片付けが大変だったり、少なすぎるとまた買いに出かけたりしなければいけません。最低限かつ不自由なく産前産後を乗り切るために、必要な物を確認していきます。
ママに必要なもの
身重の状態でたくさんの荷物を持つのは大変なため、できる限り持ち物は減らしておくのがベターです。現地調達できるものは、持っていかなくてもよいかもしれません。
しかし、切迫早産で動けない状態や正期産(37~41週ごろ)ぎりぎりでの移動になってしまう場合は、いつ入院しても大丈夫なように「入院グッズ」は事前にそろえて持っていきましょう。
通常時とはママの体型が異なり、実家に置いてある洋服では事足りない場合もあるため「マタニティ用の服」や「下着」も数着持っていくと安心です。
あとは、入院中の自由時間にリラックスできるものなどを持っていくと、実家でも病院でも心を落ち着かせて過ごせます。
赤ちゃんに必要なもの
赤ちゃん用の荷物も、極力少なめにします。とはいえ、生まれてくる子どものことを考えながらいくつか服や下着を買っているママもいるでしょう。新生児用の肌着やカバーオールなど、生まれたての小さいときにしか着られないものだけを厳選しておきます。
また、出産をしたからといって、必ずしも母乳がすぐに出るとは限りません。必要に応じて、粉ミルクや哺乳瓶グッズも持っていくとよいでしょう。
「あれもこれも」と自分のものは差し置いてでもたくさん持っていきたいところですが、実際はお世話に追われて使い切れないものも出てきます。リストアップをして、必要最低限のものだけを荷物に詰めましょう。
提出する書類など
洋服やケアグッズは現地調達可能ですが、書類関係は事前の準備が欠かせません。しっかり確認しておきましょう。
まず必要なのが、これまでの妊娠経過がわかる「母子手帳」です。セットにして持っているママも多いでしょうが、「健康保険証」や「妊婦健康診査受診票」もあるかチェックしておきます。
里帰りの場合は定期健診を受けていた病院とは違う施設に転院するため、担当医師からの「紹介状」と、出産する施設に提出する書類も忘れないようにしましょう。
「出産や育児に関する補助金などの申請書」がある場合も入れておきます。書類の提出の際にはなにかと捺印することがあるため、「印鑑」も持っておきましょう。
里帰り出産を円滑に進めるポイント

なじみある土地と家に帰るのはとても気楽な印象ですが、自分たちの家族とはまた別の家庭にお世話になることなので事前の計画は必須です。スムーズに準備を進めるには、どのようにすればよいのでしょうか?
できるだけ早く病院を決める
どこの病院でもお産ができるわけではなく、希望した場所はすでに予約がうまって入れない場合もあります。自宅近くで出産する場合でも同様の事態になり得るため、里帰り出産ではより早く産院探しと分娩予約をしておきましょう。
施設によっては受け入れ週数の期限を設けていたり、妊娠初期での受診が入院条件に含まれていたりするため、注意事項にもしっかりと目を通しておきます。
出産に限らず、入院することには不安が付いて回るものです。ネット情報だけでなく、できるだけ実際に行ってリサーチするとよいでしょう。
夫や実家ときちんと相談して決める
これからともに子どもを育てていくパートナーや実家には、「自分の体調と生まれてくる赤ちゃんにとって里帰りすることがベスト」だということを事前に相談し、いつ帰省するかなどスケジュールについても確認しておきましょう。
早めに決めておくことで、夫の方も1人で残る期間の家事の練習を行えます。これまで当たり前だと思っていた夫婦の時間がいかに貴重なものかを意識しながら、2人だけで過ごす日々を大切に過ごせるでしょう。
実家はいつでも帰れると思いがちですが、両親がまだ仕事をしていたり、趣味やお付き合いで多忙だったりする可能性もあるため、いきなり里帰りをするのは控えます。
部屋の準備などが必要なことも考慮に入れて、いつごろ帰るとタイミングがよいかをしっかりと確認しておきましょう。
自宅に残る夫への配慮も忘れない
里帰りするとなると、しばらく夫1人に家のことをしてもらうことになります。普段から家事に積極的なパートナーであればあまり心配ないかもしれませんが、不慣れな場合は帰ってきたときには散らかっている可能性もあります。
仕事から帰ってきてから食事の支度をするのは、大変なことです。里帰り前に、レトルトや冷凍食品のストックを準備しておくと助かるでしょう。もし、調理するのが苦でなければ、おかずを作り置きして冷凍保存しておくのもおすすめです。
遅くまで仕事をしていると、お店がやっている間に買い物に行くのが難しいかもしれません。ティッシュや洗剤などの日用品を買い置きもしておくと喜ばれます。
産後は家事が思うようにできないため、里帰り前に一緒に楽しみながら家事をして夫に教えておけば、お互いにとってプラスになります。話し合い協力しながら夫婦だけの時間を過ごすのも、よい思い出になるでしょう。
