育児に疲れたママへ。疲れの原因や軽減する方法を紹介

育児に疲れたママへ。疲れの原因や軽減する方法を紹介

それでも育児に疲れてしまう原因は?

育児だけでなく、何かをするときは前向きに楽しく取り組みたいものです。しかし頭ではポジティブになろうと考えていても、思うようにできないときはどのような状態なのでしょうか。

睡眠時間が足りない

とくに乳児期に悩まされるのが慢性的な睡眠不足です。

赤ちゃんはまとめて栄養を摂ることが難しく、生まれたてから生後半年くらいまではこまめに授乳をしなければいけません。栄養を与えるママはそれに合わせて自分のことや家事を回さないとならないため、まとまって眠る時間が取れないのです。

授乳回数が減っても、生後8カ月くらいから歯が生え始めたり、夜泣きが始まったりします。夜泣きは原因がわからず、何をしても1時間以上泣きっぱなしになるため、それに付き合う日々が続くと寝不足になってしまいます。

最初のうちは平気でも、これが毎日続くと体調に悪影響が出て、心まで疲れてしまうのです。

自由な時間がない

小さい子どもは、物事の善し悪しの区別や判別ができません。大人では絶対にあり得ないことを平気でやってしまうこともあります。

産前は自分の好きなタイミングでご飯を食べたり、トイレに行ったりできていたのに、子ども中心の生活が始まると基本的なことすら自由にできなくなります。

自分のやりたいことや、やらなければいけなかったことがほとんどできていないのに、気づいたら1日が終わっているということが育児中は日常茶飯事です。

子どもと家族のために動いてばかりで、自分のために使う時間が無いことに気づくと、自由な時間が欲しいと思うとともに、ストレスを感じることもあるでしょう。

近くに頼れる人がいない

一昔前の日本は、同じ家に子どもの祖父母、なかには親戚まで一緒に暮らすというスタイルでした。

しかし、現代では核家族化が進み夫婦それぞれの両親が遠方で、子どもを気軽に預けられる環境がない家庭も多いでしょう。また、勤勉なワークスタイルが主流の日本においては、夫の帰宅が遅く平日はほぼワンオペ育児になってしまうのが問題となっています。

専業であっても仕事を継続していても、ママが1人で育児の負担を背負うことが多いようです。

会話が通じずなかなか思い通りにいかない育児を日々こなし、休む時間も取れないとどんどん疲労がたまり、やがてつらいと感じるようになります。周りにすぐ頼れる人がいない環境は、疲れに加えて孤独感も強くさせてしまうのです。

育児の疲れを軽減する方法

限られた期間とはいえ、ずっと同じような状態が続くと疲れてしまいます。ストレスをため込まないよう、上手く息抜きをすることが大切です。完全に解決できなくても、少しでも心を軽くするための方法を紹介します。

完璧を求めない

日本人は何かと周りの評価を気にしていまい、家事や育児をきちんとこなそうとする人が多いようです。育児が少しでも上手くいかないと感じると、それがストレスとなってしまいます。

仕事などと違って「思い通りに進まない!」と感じやすいですが、冷静に考えると育児は自分とは別の人格と関わりながら行う作業です。思い通りにならないのは当たり前かもしれません。

例えば、掃除を済ませたくても子どもにかかりきりでできないとき、「自分は時間の使い方が下手だ」と考えてしまう人もいるでしょう。「読み書きを覚えさせなきゃ」と思って勉強させても、子どもができなかったときは「親の教え方が悪いのでは」と自分を責めてしまうかもしれません。

家事がすべてこなせなくても、子どもがその日1日無事で過ごせたことが何よりも大切です。また、子どもは自分が納得すると、ある日突然できるようになることもよくあります。「〇〇しなきゃ」という思いを少し軽くできると、心が疲れにくくなるはずです。

家族や友だちとおしゃべりする

言葉が通じない子どもとだけ過ごし、大人との会話が減って日々のちょっとしたことが言えなかったり、悩みを聞いてもらえなかったりすると心の疲労がたまってしまいます。

何かを手伝ってもらえなくても、自分のつらいと感じることを聞いてもらって共感してもらえると、その負担が少しだけ軽くなるものです。

話ができる相手と楽しくおしゃべりをすることで、ストレスの軽減につながります。家族や心許せる友人と会話する機会を定期的に作るようにしましょう。直接会うのが難しい場合は、LINEなどのSNSツールや、テレビ電話などでもOKです。

悩みをため込まず、心の内を吐き出す機会を設けるようにしましょう。

甘いケーキや好きなお菓子を食べる

甘いものを食べると元気になる、という人も多いのではないでしょうか。疲れを感じたときには、甘いケーキや自分の好きなスイーツを、日々のご褒美として取り入れるのもおすすめです。

子どもが幼稚園や学校に行っている間や、眠っていて静かなときに、こっそりと1人で楽しんでしまいましょう。こういうちょっとした楽しみがあると、また頑張ろうと思えるようになります。