過干渉にならないための方法

子どものことを考えるあまり、周りが見えなくなってしまうことは誰にでも起こり得ます。過干渉にならないための対処法を紹介します。
信じて見守る
赤ちゃんの時代は何でも先回りして世話をしていて、「かわいい我が子には悪いことが起こってほしくない」と考えるあまり、何でも親がやってしまいがちです。こうなると自主性が育ちません。何でも親基準で行動をさせていると、子どもは挑戦しづらくなります。
自我が芽生えて希望を伝えたとき、親の思いと反していても受け入れてあげることが大切です。ちょっと難しそうで失敗が前提なことをやりたいと希望したときも、命の危険がない限りはまずやらせてあげましょう。
なかなかできなくて手を貸しても、「最後は自分でできた」という実感を持たせてあげれば自信がつきます。失敗させたくない親心があるのは当然ですが、まずは子どもの力を信じて見守ってあげましょう。
選択権を奪わない
悩んだときに、子どもの方からどうしたらよいか相談を受けることがたくさんあります。そのとき、親の思い通りに進めてしまうと、自主性が育ちません。
まだ幼いうちはゼロからすべてを考えるのが難しいため、ヒントとして選択肢をいくつか示してあげましょう。最後は子ども自身に選んで決めてもらうことで、自分で考え判断できるようになるはずです。
決めたことが親目線ではイマイチだったり、「失敗しそうだな」と思ったりしても、そのまま見守ります。失敗することがあっても、よい経験となるはずです。命の危険や他の人へ危害が及びそうなことは避けながら、子どもの意思で行動させてあげましょう。
自立後のことも考える
子どもが親元を旅立つ日はいずれ訪れます。ずっと一緒に暮らしていたとしても、何か事故などが起きない限りは親の方が先にこの世を去るため、残された子どもは何もできないまま生活しなければなりません。
ついつい口出してしまうことはあっても、それが本当に子どものためになるのか、自分のためでないかを今一度考えましょう。親から離れたとき、どのような人になっていてほしいかということを忘れないようにするのが大切です。
まとめ
子どもにはこうなってほしい、という思いは親になれば誰しも持つものです。自分が色々してあげないと最初は生きることすら難しいため、その考えのまま何かと手や口を出してしまいがちです。
しかし体は小さくても子どもは一人の立派な人間で、個人の意思を持っています。愛情はかけても過干渉にならないよう、子どもを信じて見守りながら育児をしていきましょう。
