言うことを聞かない子どもの対処法は?NGな言動もチェックして

言うことを聞かない子どもの対処法は?NGな言動もチェックして

逆効果になってしまう3つの言葉

言語能力が勝っている大人は、思うように動いてくれない子どもを言いくるめようとしがちです。たとえその場がおさまったとしても、子どもの心により反発心を残してしまう、使ってはいけない言葉を紹介します。

「ダメ」などの否定的な言葉

子どもがいたずらをしていたり、ちょっと危ないことをやろうとしていたりすると、なぜそれをやりたいのかを聞く前に「ダメ!」とつい口に出てしまう親も多くいます。

子どもが言うことを聞いてくれないときも、どうしてそうしてほしいのかを説明することなく、頭ごなしに言ってしまうこともあるでしょう。

本当に危険なことや人としてやってはいけないことを制止する以外で否定的な言葉をかけてしまうと、「自分は認めてもらえない」という感情を子どもが抱えてしまいかねません。

「勝手にして」などの突き放す言葉

言うことを聞いてくれず、さらに怒った子どもが泣いたり、親をぶったりたり手がつけられない状態になると、親もより感情が高ぶってしまいます。そして「勝手にしなさい!」という言葉を投げてしまうこともあるでしょう。

しかし、この突き放すような言動は、子どもの心に大きな傷を残してしまう可能性があります。

自分が納得していないことでも、見放されるのが怖くて親の顔色をうかがいながら行動する子になってしまうかもしれません。

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「してあげるから」などの甘やかす言葉

子どもが言うことをなかなか聞いてくれないことに疲れてしまい、とりあえず場をおさめるために、子どもにとって魅力的な提案を交換条件として示すこともあるかもしれません。

これだと、なぜ言うことを聞かなければいけないのかという根本の理由が子どもに伝わらないまま、その場しのぎで終わってしまい意味がありません。

また、おもちゃやお菓子で釣ってしまうと、言うことを聞かなければ希望するものがもらえると子どもが覚えてしまいます。このやり取りを繰り返すと、さらに要求もエスカレートしていくので注意が必要です。

言うことを聞かない子どもへの対処法

言うことを聞いてくれないことでイライラしていまい、つい冷静さを欠いてしまうかもしれません。まずは落ち着いて、子どもの気持ちをくみ取ってあげるアクションを取りましょう。どのように対応すると効果的か見ていきます。

話を聞いてあげる

親の希望に対して子どもが反発するのには、何か理由があります。聞き入れてくれないと親自身の主張を通してしまいそうになりますが、まずはどうして言うことを聞けないのか、子どもの目線に立ってみることが大切です。

まだ言葉で上手く伝えられなかったり、ママがイライラしている様子から口を閉ざしてしまったりするため、聞き出す前に「嫌だったんだね」と子どもの気持ちに寄り添うところから始めましょう。

気持ちを理解してもらえたと感じたら、子どもから言うことを聞けない理由を話し出すかもしれません。

わかるように説明する

大人同士だと当たり前でも、子どもにとってはわからないことがたくさんあります。帰って来たら手を洗うなどの日常動作や、順番を守るなどの社会的マナーも、そうしなければいけない理由がわからないと疑問に感じてできない子もいるでしょう。

言葉が通じにくいまだ小さな子どもの場合、話しても無駄だと思ってしまいがちですが、繰り返し伝えることが大切です。

また「こうしなければいけないものなのよ」という明確でない説明の仕方は、子どもの心に響きません。具体的かつ「〇〇するといいんだよ」という肯定的な理由を声がけしてあげます。

癇癪を起こしたときは見守る

言うことを聞きたくなくて、泣き叫んだり床に転がったりして暴れまわる子どももいます。こうなると何を話そうにも手がつけられません。自宅や、危険な場所でなく周囲の迷惑にならないようであれば、近くで静かに見守りましょう。

癇癪を起こしても、そのうち子ども自身で落ち着く瞬間があります。そのときはすぐに寄り添って、まずは乱れた呼吸を整えるように抱きしめたり、背中をさすったりしてあげると、子どもは安心してくれるはずです。

話せる状態になったら、何が嫌だったのか、どうしたかったのかを聞いてあげます。理由がわかったら話してくれたことを褒めて、一緒にどうすればよいかを話せるのが理想的な対処法です。