1歳児の体や心はどのような感じ?発達や発育の状況をチェックして

1歳児の体や心はどのような感じ?発達や発育の状況をチェックして

飛躍的に成長する1歳児について、心・体の両面から具体的な特徴をまとめました。成長によって人間関係や生活習慣なども変化していきます。起こりうるトラブルや、おすすめの対処法についてもくわしく解説するため、育児の参考にしてみましょう。

1歳児の成長の様子

1歳児は「第1次成長期」の真っただなかにあります。0歳児のころよりは落ち着いているとはいえ、日に日に成長していく様子が実感できる時期です。

一方で、子どもの成長に不安を抱えているママも少なくありません。ここでは、体の成長・運動能力・言葉の発達の3点について、1歳児がどのくらい成長するのか確認しましょう。

1歳になった息子の発達が心配です。 -先々週に1歳になった息子のことで- 子育て | 教えて!goo

発達が遅いウチの子、来月1歳です -発達が遅いウチの子、来月1歳ですあ- 子育て | 教えて!goo

身長と体重の目安

1歳0カ月~1歳11カ月の身長と体重の目安は以下の通りです。

※数値は「身長(cm)男/女・体重(kg)男/女」の順で中央値を表しています。

(月ごとの成長目安)

・1歳0カ月:74.8/73.4・9.24/8.68
・1カ月:75.8/74.4・9.42/8.85
・2カ月:76.8/75.3・9.60/9.03
・3カ月:77.7/76.3・9.79/9.20
・4カ月:78.7/77.3・9.97/9.38
・5カ月:79.7/78.2・10.16/9.55
・6カ月:80.6/79.2・10.35/9.73
・7カ月:81.5/80.1・10.53/9.91
・8カ月:82.4/81.1・10.72/10.09
・9カ月:83.3/82.0・10.91/10.27
・10カ月:84.2/82.9・11.09/10.46
・11カ月:85.1/83.8・11.28/10.64

(1歳0カ月~1歳11カ月の1年間の成長目安)

・身長(cm):74.8/73.4~85.1/83.8
・体重(kg):9.24/8.68~11.28/10.64

1歳児は1年間で、身長約10cm・体重約2kg増えるのが平均的です。あくまでも中央値のため、もっと小さな子も大きな子もたくさんいます。

たとえ中央値に満たなかったとしても、多くの場合あまり気に病むことはありません。バランスのよい食事・十分な運動・質のよい睡眠を心がけ、その子なりの成長を見守りましょう。

ただ、子どもの様子を一番近くで見ているのは親です。もし、成長に関して「何かおかしいかもしれない」と感じたなら、遠慮せずに医師に相談してみましょう。

出典:厚生労働省 平成22年乳幼児身体発育調査

1歳、体重が少なすぎると言われたけど… -先日1歳検診に行ったら、体重- 妊活 | 教えて!goo

運動能力

1~2歳の間は、多くの子がハイハイから歩行へ移行する時期です。よちよち進んだと思えば、あっという間に歩く距離が増えて、走ったりジャンプしたりする子も増えてくるでしょう。

行動範囲も広くなり、公園の遊具で遊び始めるのもこのころからです。しかし、まだバランスをくずしやすいため、危険のないよう保護者の見守りが欠かせません。

手先も器用になり、食事の際にスプーンを使い始めたり、クレヨンで線をひいたりできるようになります。きょうだいがいる家庭では、上の子と同じ行動をしようとするほほ笑ましい姿を見る機会も増えてくるでしょう。

言葉の発達

1歳になると「ママ」「パパ」といった「1語文(単語)」を話すようになります。1歳半くらいでは1回の単語の量が増え、「ママとって」など「2語文」を話し出す子もいるでしょう。

しかし、言葉の発達は子どもによって大きな差があるものです。なかには、2歳近くになっても単語が出ない子もいますし、話したそうな様子はあるのに言葉が出てこない子もいます。

この時期に大切なのは、たくさん話しかけて「言葉のストック」を増やすことです。耳にした言葉をそのまま吸収してしまうため、周囲の大人は正しい言葉遣いと優しい声かけに注意します。

やがて言葉の爆発期が訪れたときには、心の引き出しいっぱいにたまった言葉が一気にあふれ出してくるでしょう。

喜怒哀楽を表現するようになる

1歳児は体はもちろん、心も大きく成長していきます。子どもの成長と同時に親が戸惑いを感じる場面も増えてくるかもしれませんね。1歳児の心がどのような発達段階にあり、トラブルにどう対処したらよいのか知識を深めておきましょう。

ワガママなんでしょうか?(1歳4ヵ月女の子) -1歳4ヵ月の女の子です- 子育て | 教えて!goo

1歳3~4カ月でもう反抗期・・・;; -1歳3~4カ月になる息子のことで- 子育て | 教えて!goo

自我の芽生え始める時期

1歳になると「自我」が芽生え、自分と他人を区別するようになります。生まれてしばらくの間、自分で動くことのできない赤ちゃんは、自分と保護者だけのごく小さな世界で生きていました。

ところが、歩き出して行動範囲が広がると、ようやく自分以外の他人がいることに気づき始めます。「自分のしたいこと」もどんどん増えていくでしょう。これが、自我の芽生えです。

友だちとのトラブルも多くなる

「自分のしたいこと」と「他人がしたいこと」は、ときにぶつかり合ってしまうこともあるでしょう。大人同士であれば譲り合うことができても、子ども同士ではそうもいきません。

おもちゃの取り合いで、大騒ぎになることも日常茶飯事です。自我が芽生えたばかりの子どもに「自分の欲求をコントロールしなさい」という方が無理な話といえます。

子ども同士のトラブルは成長過程にあって当たり前のことですから、焦らずに対処しましょう。むしろ、友だちとケンカになったときこそ「社会性」を教えていくチャンスです。

1歳半までは、物に対する執着心はそれほど強くありません。別のおもちゃを与えてあげれば、興味が移り解決することもあります。

1歳半ごろから自我が芽生えた子どもには、「使ってみたかったんだね」「貸して、と言ってみようか」など言葉にして助言してあげましょう。

叱らず受け入れることが大事

子どもが感情を爆発させたときには、「悲しかったね」「悔しかったね」と、何よりも先に「共感」してあげましょう。

1歳児は、まだ自分の気持ちを言葉で伝えられません。頭ごなしに叱って押さえつけてしまえば、子どもは次第に自己表現をためらうようになってしまう可能性があります。

「子どもだから仕方がない」で済ませず、向き合って対話する姿勢が大切です。信頼を寄せる大人が理解を示せば、子どもの心は落ち着きます。

「きっとあの子も悲しかったね。一緒に仲良く遊ぼうか」と、共感から解決への道筋を示してあげると、仲直りの方法を学びやすくなるのではないでしょうか?