1歳児の体や心はどのような感じ?発達や発育の状況をチェックして

1歳児の体や心はどのような感じ?発達や発育の状況をチェックして

食事は大人とほぼ同じものが食べられる

離乳食から普通食(幼児食)を食べられるようになるのも、1歳のころです。様々な食感や味を楽しめるようになりますが、まだ注意が必要な時期でもあります。

離乳食は完了期へ移行

1歳児の離乳食は、多くの子どもが最後の仕上げである「完了期」に突入します。固形物を歯茎ですりつぶして食べられるようになるため、食材や調理方法の幅も広がってくるでしょう。

1日3食を、毎日なるべく決まった時間に食べさせます。まだ大人のようにうまく食べられないため、いろいろな形や固さの食べ物をかむ練習が必要です。

ただし、「もちやナッツ類」は、のどに詰まらせる危険があるため避けましょう。「貝類・そば・パパイヤ・マンゴー」などは、強いアレルギーが出る可能性があります。

また、胃が小さく食事だけでは十分な栄養が取れないため、午前と午後にバナナや焼きいもなどの「おやつ(補食)」で栄養補給しましょう。

手づかみも大事なステップのひとつ

離乳食完了期には、食事のマナーよりも食事の楽しさを優先して教えてあげましょう。「手づかみ食べ」は、食に興味を持っている証です。

子どもは手で固さを確認し、口に運ぶ動作と口に入れる適量を学んでいます。こうした経験を繰り返すことで、スプーンやフォークを使うステップへスムーズに移れるようになるのです。

後片付けは少し大変ですが、テーブルの下にシートを敷いたり、「スモック」を着せたりして乗り切りましょう。

遊び食べを防ぐには「子どもが食べ切れる量」を見極めることも重要です。「全部食べられた」という達成感を得ることで、より意欲的に自分で食べる練習に取り組めるようになります。

手づかみ食べしない、ストロー・コップを使えない子供について 1歳1ヵ- 子育て | 教えて!goo

一歳。ご飯後、ぐちゃぐちゃになります。 -一歳0ヶ月の子がいます。手- 子育て | 教えて!goo

生活習慣や予防接種について

1歳になったら、大人と同じような生活習慣を付ける練習を始めましょう。1歳児が受ける予防接種についてもまとめました。

睡眠時間

1歳児の睡眠時間は、1日に「11~13時間」がよいとされています。夜8時ごろ就寝し、朝7時ごろに起きる生活サイクルをめざしてみましょう。

自分で起きられるのが理想ですが、夜なかなか寝付けない子や、早く寝かせても朝起きられない子もいます。このような場合でも、いつも同じ時間に同じサイクルを繰り返すことが大切です。

1歳児は、まだお昼寝をしっかり取る子が多いでしょう。朝・夕の2回で3時間ほど睡眠時間が取れているのなら、夜は9~10時間寝られていれば大丈夫です。

歯磨き

1歳のころは「歯磨きを嫌がって困る」という悩みが増え始める時期でもあります。しかし、子どもの方にも、歯磨きが嫌な理由がちゃんとあるのです。

「わからないことをされるのが怖い」という子には、歯磨きの絵本や子ども番組などを一緒に見ながら「どうして歯磨きをするのかな?」という疑問を解決してあげましょう。

「遊びたくてじっとしていられない」という子には、歯磨きが楽しくなるような声かけをしたり、歯磨きソングを歌ったりすると効果的です。1歳半ごろの練習開始の目安に、毎食後の歯磨き習慣を付けましょう。

嫌がるようであれば、磨き残しがないように大人が子どもの歯を磨いてあげる「仕上げ磨き」は1日1回でも構いません。

1歳5ヶ月息子の歯磨きについて教えてください。宜しくお願いします。 -- 子育て | 教えて!goo

予防接種

1歳児が受ける定期予防接種は以下の通りです。

・インフルエンザ菌b型(Hib):4回目
・小児肺炎球菌:4回目
・4種混合:4回目
・MR(麻疹・風疹):1回目
・水痘:1・2回目

定期予防接種ができる期間は決まっています。時期を逃してしまうと「任意接種」となり、費用が発生してしまうため気をつけましょう。

また、ワクチンごとに摂取年齢が定められているため、0歳児のうちからスケジュールを組んでおくと便利です。

定期予防接種のほかに、1歳児は「おたふくかぜ」の任意接種もできます。希望する人は、定期と同時に申し込んでおくとよいでしょう。

また、「インフルエンザ」の予防接種も、1歳児の時点で受けられます。かかりつけ医と相談して、接種するか判断しましょう。

出典:国立感染症研究所 予防接種スケジュール