早生まれが不利だと感じること

早生まれの子どもと遅生まれの子どもが同じ学年になることを考えると、親としては気がかりも多いのではないでしょうか?
満年齢は同じだとはいえ、実際の年齢は1年近く差がついていることもあり得るのです。早生まれであることにより、不利になると感じることの代表格を紹介します。
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月齢による発育・発達の差が大きい
子どものころは、月齢による発育・発達の差が顕著に現れるものです。
特に、幼稚園や保育園、小学校など、よその子どもと一緒に活動する場所では、身長・体重の差や、トイレや片付け、食事のしかた、コミュニケーション能力の発達具合など、様々な部分で自分の子とよその子を比べてしまいたくなるでしょう。
「遅生まれの子たちと同じレベルのことを求められて、早生まれの自分の子はついていけているだろうか…」と不安になることもあります。
親としては「子どもの成長には個性があって当然」「ましてや、早生まれの子なら焦る必要はない」とどっしり構えておきましょう。
保育園に入りにくい
早生まれの子どもは、保育園に入りにくいため悩まされているママ・パパもたくさんいます。保育園は受け入れ可能な月齢を定めており「利用月の1日の時点で生後57日以降」でなければ受け入れないとしているところも多いです。
さらに4月入園の認可保育園の入園申請は「前年度の11月や12月」に設定しているところがほとんどであり、早生まれの子どもはまだ生まれてもいません。
そのため、早生まれの子どもを入園させようとすると翌年以降となります。「1歳児の4月入園」は競争率が高く、0歳児での入園と比べてハードルが高くなるのが一般的です。途中入園も難しいケースが多く、ママ・パパは保育園に入れるまで育休を延長するなど対策が求められます。
手当をもらえる期間が短い
子どものいる家庭には「児童手当」が支給されますが、支給期間が短くなることも早生まれが不利だといわれる理由のひとつです。
児童手当は、出生後の申請月の翌月(申請月が月末に近かった場合は申請月)から「15歳になって初めて迎える3月31日まで」支給されます。
4月生まれの子どもと3月生まれの子どもを比較すると、出産後すぐ申請したとしても児童手当をもらえる期間は「11カ月」もの差です。
さらに、未成年で「扶養控除」が適用されるのは「12月31日時点で16歳以上の子ども」で、扶養控除の対象となるタイミングは遅くなります。所得税や住民税の金額が変わってくるため、こちらも家庭によっては損をすることになってしまうのが現状です。
飲酒や運転免許の取得が同級生より遅い
早生まれの子どもは同学年のなかでも、歳をとるのが遅くなります。飲酒や運転免許証の取得など、一定の年齢を超えなければできないことについては同級生との差が出てくるものです。
周囲の同級生が次々免許を取得していても自分は取得できず、成人式ではせっかく同級生同士で集まっても自分だけお酒が飲めない、といったシチュエーションもあり得ます。
早生まれが有利だと感じること

早生まれというと不利な部分ばかりに注目されがちですが、当然早生まれが有利なこともたくさんあります。早生まれがよいとされるメリットを紹介しましょう。
幼稚園入園のタイミングが早い
早生まれの子どもは、遅生まれの子どもより1年早いタイミングで幼稚園に入園します。そのため、両親の育児にかける負担が小さくなるという点がメリットです。
トイレや着替え、片付けなど子どもに必要な教育を「育児のプロ」である幼稚園の先生から教わることもできるでしょう。
自宅で教育しなければならないことを外の協力者にお願いできるうえ、子どもが幼稚園にいる間、大人は「自分の時間」をしっかり確保できるのも有利な点です。
さらに、幼稚園から帰ってきた子どもは充実した1日を過ごして体力を使い、夜ぐっすりと眠ってくれるかもしれませんね。
小さいからかわいがってもらえる
早生まれの子どもは同学年の子どもと比べると体格が小さいことが多く、だからこそ「周囲からかわいがられる場面」が増えます。
幼稚園では先生たちが早生まれの子どもを気にかけてくれたり、月齢の高い子どもがお兄さん・お姉さんとして面倒をみてくれたりということもあるでしょう。
小さな体で周りの子どもたちに遅れまいと頑張る姿はいじらしく、それを見た多くの人が「守ってあげたい!」と思うようです。
早い時期から刺激を受けられる
早生まれの子どもが幼稚園や小学校に入学すると、「自分よりも少し成長した子ども」と同学年に入ります。しかし、それが子どもにとってよい刺激となる可能性が高いのです。
体格の差や発育の差で自分にはできず、周りの子どもにはできることがあると気づいたとき、子どもの心には「競争心」が生まれ「自分もできるようになろう」と頑張ります。
箸の使い方や片付け、お絵かきなど、色々な分野で急成長するでしょう。本来の年齢以上に子どもが背伸びした行動をとることで、脳や身体の育成にもプラスになります。
