お食い初めはいつするの?日にちの決め方と準備するもの

お食い初めはいつするの?日にちの決め方と準備するもの

どのようなものを準備する?

お食い初めは伝統ある儀式であるため、当日はお食い初め専用の道具を用意します。食器やお箸、料理はもちろん、お食い初めのためだけに準備する儀式用の石も必要です。具体的に何が必要なのか、それぞれどんな言い伝えがあるのかを解説します。

食器と祝い箸

お食い初めに使う食器と箸は普段使いのものではなく、「お食い初め用の食器」と「祝い箸」を準備しましょう。

まず食器は、漆塗りの食器に、家紋が入れられた高足のお膳を用意します。食器の色は、男の子なら「内側・外側ともに朱色1色」、女の子なら「内側が朱色で外側が黒色」です。

昔は母方の実家がお食い初め用の食器一式を用意する風習がありましたが、今は家庭によって対応が異なります。レンタルサービスを利用したり、後々も日常的に使えるベビー食器兼用のものをセット購入したりしている家庭も少なくありません。

祝い箸は、お正月でも使われる「両端がやや細く、先端が丸いお箸」のことです。片方の先端は赤ちゃんに、もう片方は神様が使う両口箸となっています。

正式なものは「柳の白木箸」であり、縁起を担いで「末広がりの八寸(約24cm)」で作られているのが特徴です。

歯固め石

歯固め石とは、お食い初めの儀式にある「歯固めの儀」に使用します。1~数cm程度の小さな丸い小石が望ましいサイズです。

神社の境内や海、川にあるきれいな石を選び、拾ってくるとよいでしょう。神社から拾ってくるときには必ず許可を得るようにし、使い終わったらお礼をいって元の場所に返却する流れです。

必要な石は1~2個ですが、地域によって異なるため確認しておくとよいでしょう。使う前には、熱湯消毒をしておきます。衛生的に落ちている石を使うことが気になるという人は、通販で歯固め石を購入してもかまいません。

関西地方では「多幸(たこ)」と語呂合わせし、石ではなくタコを使うところもあります。固いタコでも食べられる丈夫な歯が育つように、と願いを込めているのです。

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料理

お食い初めのお祝い膳は、長寿や健康を願った一汁三菜を用意します。メインは「おめでたい」の語呂合わせにより、尾頭付きの鯛の焼き魚です。

煮物には、祝い事で使われる「紅白」を表すにんじんと大根や、長命の「亀の甲羅」を連想させる六角形にカットしたかぼちゃやしいたけ、「腰が曲がるほど長生きするように」との願いを込めたエビなどが使われます。

お吸い物は「ミルクをしっかり吸うように」と願いを込めたすまし汁です。鯛や鯉、ハマグリなどを具材にします。

主食は、おめでたい赤で邪気を払う赤飯を用意しましょう。海の幸も山の幸も、バランスよく使われたお膳が理想的です。

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お食い初めのやり方

お食い初めに必要なものが準備できたら、いよいよお食い初めを始めましょう。お食い初めは伝統儀式のため、進行も手順も決まっています。当日慌てないように、ここでお食い初めのやり方をしっかりマスターしておきましょう。

最年長の人が食べさせる

お食い初めでは、参加者のなかでも最年長の近親者が赤ちゃんに食べさせる「養い親」という役割を担います。男の赤ちゃんなら「男の人」、女の赤ちゃんなら「女の人」に任せましょう。

年代的に祖父母に任せることが多いですが、状況に応じてママ・パパが養い親でも問題ありません。「赤ちゃんが養い親の人の長寿にあやかって、健やかに成長できるように」という願いが込められています。

食べさせる順番

お祝い膳を食べさせる順番は「ご飯→お吸い物→ご飯→焼き魚→ご飯→お吸い物」です。この流れを3回行います。

このとき、赤ちゃんにはご飯を食べさせるまねをするだけで、実際には食べさせないようにしましょう。生後100日ごろの赤ちゃんは、まだ大人と同じようなものを食べることができないため、本当に食べさせてしまうと事故の原因となります。

地域によっては赤飯などを1粒だけ実際に食べさせる「ひとつぶなめ」を行う風習もありますが、赤ちゃんが嫌がるようであれば無理をする必要はありません。

最後に歯固めの儀式

食事が終わったら、最後に歯固め石を使った儀式を行いましょう。地域によっては歯固めの儀式をお食い初めの最初にするところもあるため、あらかじめ確認することをおすすめします。

歯固めの石に箸を触れ、その箸の先を赤ちゃんの歯茎や唇にそっと当てましょう。心のなかで、「丈夫な歯が生えてくるように」と願います。

昔は、歯固め石を直接赤ちゃんの歯茎に触れさせたり、口に含ませてかませたりしていましたが、現代では誤飲させないために避けられているのが一般的です。

まとめ

お食い初めは、赤ちゃんの健やかな成長を願う大切な儀式ですが、ママ・パパや両祖父母、親族も参加できる楽しいイベントでもあります。

お食い初めの時期やお日柄はふさわしい日に調節する必要がありますが、ママと赤ちゃんの体調を第一優先で決めましょう。

お食い初めの場所を決め、料理も道具も揃えたら、あとは手順通りに儀式を行えるようにマスターするだけです。赤ちゃんを含め、皆の記念になる素敵なお食い初めにしましょう。