持ち物以外に準備すること

出産の入院準備に必要な持ち物以外にも、準備しておきたいことがあります。入院前に準備しておきたいことを、具体的に見ていきましょう。
連絡先のリストを作る
入院をする前に、連絡先のリストをあらかじめ作っておきましょう。
身内の連絡先だけでなく「病院」や「タクシー会社」などの連絡先も、忘れずに登録しておきます。どんなタイミングで陣痛が来るかは分かりません。病院の夜間・休日用の連絡先も、チェックしておくと安心です。
連絡先は念のため、家族とも共有できる形でリスト化しておきます。家族用のメモを用意しておくか、スマホのアプリなどで共有しましょう。
ママが1人で病院へ向かわなければならない場合、出産に関連するサービスが充実しているタクシーを、事前登録しておく方法もおすすめです。
自分で車を運転しようと考えているママもいるかもしれませんが、出産間近になると運転できなくなる可能性もあります。いざというときのために連絡先をチェックしておきましょう。
陣痛が来たときの対応を考える
出産が近づくと陣痛が起きます。時間が経つにつれて陣痛が強くなり、起こる間隔が短くなっていくことが特徴です。
強い痛みが規則正しく10分おきに来るようになったら、病院に連絡をします。ママの状態に合わせ、どうしたらよいか指示をもらえるでしょう。
病院が近くにある場合、陣痛が「10~15分間隔」になったら来るようにと言われることが多いようです。陣痛が来たと思ったら、冷静に「いつごろから何分間隔で来ているのか」をメモし、説明できるようにしておきましょう。
パパにしてほしいことを伝える
出産後は体調がすぐに戻らない上、慣れない赤ちゃんの世話もあります。パパにやってもらうことをリストアップして、任せてしまいましょう。
退院時に必要なものを持って来てもらうだけでなく、家の掃除や赤ちゃんの部屋の準備などをお願いするママも多くいます。
必要なものを用意してもらえるように、あらかじめ「ベビー用品売り場」の場所も教えておくとよいでしょう。出産後、すぐに必要になる各種手続きもお願いしておきます。
産後に必要な手続きを確認する
赤ちゃんの誕生に伴い、市役所または加入している健康保険に下記の手続きが必要になります。
・出生届(出生日を入れて14日以内)
・児童手当(出産の翌日から15日以内)
・赤ちゃんの健康保険加入(1カ月健診までに必要)
・乳幼児医療費助成(健康保険証が届いたらすみやかに)
・出産育児一時金(受取方法によって異なる)
帝王切開や吸引分娩などが必要になり、高額の医療費を支払わなければならない場合は「高額療養費の助成」も受けられます。保険診療の自己負担額が自己負担限度額を超える場合、超えた分の金額が戻る制度です。限度額は所得に応じて定められています。
申請方法は加入している健康保険に問い合わせましょう。入院前に申請することも可能で、あらかじめ「限度額適用認定証」を発行しておいてもらうと、退院時の支払いが自己負担額のみで済みます。
まとめ
出産の入院準備は妊娠35週までにしますが、思いがけずに入院が早まることもあるため、早めに準備しておくと安心です。動きやすいうちに、できることから準備を始めた方が、気持ちの余裕を持てるでしょう。
入院時に必要なものと、退院時に必要なものは分けて準備すると、後から家族に持って来てもらうこともできます。また、陣痛がつらいときに備えたアイテムを別にまとめておけば、必要なものをすぐに取り出せるはずです。
忘れ物がないように、病院からもらったリストと見比べながら、必要なものを準備していきましょう。
