慣らし保育の目的や期間は?よくある悩みや乗り切るコツも紹介

慣らし保育の目的や期間は?よくある悩みや乗り切るコツも紹介

期間とスケジュール

慣らし保育には、ある程度決まった期間やスケジュールがあります。主なパターンを知っておきましょう。どの程度の慣らし保育が想定されるのか知っておくと、職場復帰の相談の際にも役立ちます。

目安は1週間から3週間

慣らし保育の長さは園の方針や子どもの年齢によって、1〜3週間と様々です。長いところでは1カ月とっているケースもあり、基本的には園の方針に従います。

育児休暇の期限が決まっているときは、入園先のルールを確認しておきましょう。園生活に慣れるまでの時間は個人差があります。

1日目から楽しく登園してくれる子もいれば、ずっと不機嫌な子もいるのです。それぞれのケースを想定し、園では慣らし保育の期間を決めています。状況によって延長の可能性もあるため、スケジュールは長くて数週間~1カ月程度と考えておきましょう。

具体的なスケジュール

慣らし保育のスケジュールは、短時間の保育から始まります。最初は1〜2時間で様子を見て、その後に昼食まで、お昼寝までと時間を延ばしていくのが一般的です。

園が設定する慣らし保育の期間によって、短時間保育の日数や進み具合は変化します。数日〜1週間と設定されている場合は、それぞれ1~2日ずつで段階が進むはずです。

1カ月程度かけて慣らし保育を行う場合は、短時間の保育が長く続きます。慣れるまでに時間がかかる子でも、園での生活になじみやすいでしょう。

短時間保育の間は、仕事や家事のスケジュールにも余裕が必要です。子どもの様子によっては延長やズレが出ることも考えて、予定を組んでいきましょう。

慣らし保育を始めるタイミング

慣らし保育は、保護者の希望によって時期を変更できるケースがあります。保育園が早めに決まったときは、育休の残りや通園開始時期に合わせて「育休延長」も検討しましょう。

育休中に行うのが理想的

慣らし保育の間は、想定外のトラブルがよく起こります。子どもが泣いたり離れるのを嫌がったりして、朝の登園がスムーズに行かないこともあるあるです。

育休中なら、多少の時間のロスは余裕をもって対応できます。急なトラブルでも、仕事を気にすることなく子どもを迎えに行けるでしょう。

園によって慣らし保育を行う日程は異なりますが、「プレ登園」のような形で対応できる場合は育休中に終わらせてしまいましょう。

慣らし保育期間中は、育休中で仕事を始めていなくても制度上問題はありません。会社や園と早めに相談し、慣らし保育の期間やスケジュールを決めておきましょう。

育休延長は会社に相談

育休は、会社との相談である程度まで延長できることがあります。厚生労働省による「育児・介護休業法」でも育休の延長は認められていますが、内容は「1歳時と1歳6カ月の時点で保育園に入れなかった場合」に子どもが2歳まで延長を行えるというものです。

地域にもよりますが慣らし保育を理由に延長するのは、難しいのが現状です。ただし、法律以外にも、会社独自で設定しているルールがあります。

会社の規定を超える期間でなければ、延長の相談もできるでしょう。ほかの休暇申請と同様に、おおむね「1カ月以上前」には相談できるように段取りが必要です。

あらかじめ育児休暇終了予定日を園に伝え、慣らし保育の期間や自分の子どもが延長になる可能性を確認しておけば「急に延長になって調節する時間がなかった…」といったトラブルが防げます。

ただし、慣らし保育期間以上に長期で育児休暇を延長する場合は注意しましょう。子どもの面倒を見られると判断され、入園が取り消されるケースもあります。「育児休業等復帰証明書」を提出するなど、園の対応を確認しておきましょう。

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復帰後なら周囲のサポートが必要

保育園がなかなか決まらず、職場復帰と慣らし保育が同時に開始される場合、ママ1人では対応が難しくなります。慣らし保育期間中は、ストレスで子どもの体調が変化したり普段以上にママに甘えたりと、予期しない問題が発生しがちです。

短時間保育でトラブルが起きると、復帰後も有給取得や早退が続く可能性も高いでしょう。ママへの影響を最小限に抑えるには、家族のサポートが欠かせません。

もちろん、職場の理解も必要です。家族のサポートがあっても、突然のトラブルは起こります。復帰後数週間は有給や時間給を取りやすくしてもらうなど、事前に相談しておきましょう。