観葉植物とは

観葉植物の存在を知っていても、どんな植物のことなのかくわしく知らない人もいるでしょう。観葉植物の特徴を紹介します。
葉や姿を見て楽しむ植物のこと
観葉植物と普通の植物に、どんな違いがあるのか不思議に思う人もいるでしょう。植物のなかでも、「葉の観賞価値が高いもの」を観葉植物と呼びます。
葉や茎などの色や形状が美しい植物は少なくありません。年間を通して美しい姿を楽しませてくれるものを、観葉植物と呼んで区別しているのです。
観葉植物を育てれば、植物を育てるための庭がなくても気軽に緑に親しめます。心が休まる空間をつくれるでしょう。
基本的な育て方

観葉植物は簡単に育てられる種類が多いですが、植物を育てた経験がないと戸惑うことがあるでしょう。観葉植物を初めて育てる場合に知っておきたい、基本的な育て方を紹介します。
水やりは土が乾いてからたっぷりと
観葉植物の水やりは、「土が乾いたら鉢の底から水が滴るくらい、たっぷりと与える」ことが基本です。少量の水しか与えないと、根の全体に水が行きわたりません。
しっかりと「メリハリをつけて与えること」がポイントとなります。土が乾き切る前に水を与えてしまうと、水が溜まって根が腐ってしまうでしょう。
植物の健康的な生長を促すには、土が一時的に乾いた状態となり水を求めているタイミングで与えます。コツをつかむまでは、土の表面を少し掘り返して乾いていたら水を与えるようにしましょう。
室内で育てる観葉植物は、窓から射し込む日光や冷暖房などで表面だけが乾いていることがあります。このタイミングで水やりをしてしまうと、内部はまだ湿っているかもしれません。
植物によって水やりの頻度が異なるため、種類や大きさによって水を与える時期をずらします。季節によっても水やりの頻度は変わり、暑い時期は水分が蒸発しやすいため「多め」、寒い時期は植物自体の生長もゆるやかなため「少なめ」に与えることが大切です。
日光は必要な量だけ与える
同じ観葉植物という名前で呼ばれていても、種類によって必要な日光の量は違います。1日のうち、数時間だけ日光があたる「半日陰」でも耐えられる場合もあれば、レースカーテン越しの「明るい日陰」でも丈夫に育つ場合もあるのです。植物によって、好みの日当たりが違う点を押さえておきましょう。
直射日光に当てると、葉が変色する「葉焼け」を起こす品種もあります。品種ごとに必要な日光の量を意識して育てましょう。
風通しのよい場所に置く
植物が自生している環境では、自然の風を浴びながら育っています。観葉植物を風通しが悪い場所に置くと、株が蒸れてしまうことが心配です。夏場は室内の気温も上昇し、土が蒸れやすくなります。
風通しが悪いと湿気が溜まった状態になり、植物に悪影響を与えることがあるでしょう。特に、「少ない水分で生育する植物」の場合は、極端に蒸れた環境になると枯れたり生長しなくなったりすることがあります。
風通しが悪い環境で発生する害虫もいるため、注意が必要です。窓を開けられない理由がある場合、「サーキュレーター」や「エアコンの送風機能」を利用して空気を動かすことをおすすめします。
室温の急な変化には注意
植物は環境が急激に変わると、ストレスを感じて葉を落とすことがあります。涼しい場所で育てていた植物を急に暖かい場所に移すと、調子をくずしてしまうことが心配です。
たとえば、「昼夜の寒暖差」が大きな窓際に置くと、株が弱る原因となります。「直接冷風や温風があたるエアコンの下」などもおすすめできません。
冬から春に切り替わる時期に屋外で日光浴させたい場合も、最初から長時間表に出すのではなく少しずつ慣らすようにしましょう。