「内助の功」はもう古い?そもそも「内助の功」の意味って?

「内助の功」はもう古い?そもそも「内助の功」の意味って?

夫が内助の功を感じるときって?

(出典) photo-ac.com

内助の功については、妻が独断で決める性質のものではなく、夫の判断に委ねられる部分もあります。夫は妻のどんな行動に対し、内助の功を感じるのか見ていきましょう。

身の回りのことをしてくれる

「着ていくシャツにはいつもきれいにアイロンがかかっている」「バスルームに清潔感があり、安心して1日の疲れを癒せる」など、身の回りのことを率先してやってくれる妻に、内助の功を感じる人は少なくありません。

夫は自分が気持ちよく過ごせることに対し、内助の功を感じるのです。妻が存在することで、生活のレベルが上がっていると感じる状態が好ましいといえます。

「家計のやりくりをうまくやる」「子どもが順調に成長している」なども、夫を安心させる要素です。普段、表から見たときには分からなくても、家庭内で妻に対する夫からの評価が高い状態が求められるでしょう。

毎日健康で過ごせていると実感して

「栄養バランスの良い食事が出てくる」「小まめに布団を干して気持ちよく寝られるようにする」など、夫の健康を気づかって行動できる妻は、内助の功を感じさせます。

妻が規則正しい生活を送る手助けとなる場合、夫は健康を実感しやすいでしょう。1人でいるとついつい夜更かしをしてしまったり、早起きが苦手だったりと、自己管理が苦手な夫の場合、頼みの存在になるはずです。

独身時代に不摂生がたたって体調を崩したことがあり、家庭を持ってから健康的な生活を送れるようになった場合は、余計に妻に感謝しやすいでしょう。

いつでも自分の味方になってくれる

夫は、どんなときでも味方でいてくれると感じさせる妻を頼りにします。夫からの信頼が厚い妻かどうかも、内助の功に関係する要素です。

夫が失敗したときや、うまくいかない問題を抱えているときに、肯定的な態度でいられるかどうかは重要です。会社で否定されたとしても、家の中にたった1人の味方がいてくれるだけで、力が湧いてくることは多いでしょう。

うまくいっているときだけ愛想良くするのではなく、夫が不甲斐ない様子を見せたときも、肯定的にとらえて前向きに接するのが内助の功といわれる妻の特徴です。

内助の功といわれるためには

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誰かを献身的に支えることで得られる幸せがあります。人を立てることが得意な人もいるでしょう。陰から夫を支える妻になりたい人が、押さえておきたいポイントを紹介します。

穏やかでいることを心掛けて

家の中を切り盛りする妻がいつも穏やかでいることは、家庭内の雰囲気を良くします。妻がいつでもピリピリしている家や、家族間の争いが絶えない家は、夫に居心地が悪いと感じさせてしまうでしょう。

妻の言葉づかいや態度が荒々しいと、内助の功とは反対の状態になります。少々のことでは動じず、穏やかでいるためには心に余裕を持って暮らすことが大事です。

「無理をしすぎない」「理想をあまり高く持ちすぎない」など、考え方を柔軟にすることで、穏やかさを保ちやすくなるでしょう。

見返りを求めない

見返りを求めずに夫に尽くせる人は、内助の功といわれる素質があります。内助の功に支えられている夫の妻は、自分から「私の頑張りがあって、夫の仕事がうまくいきました」とは言いません。

あえて言わないのではなく、心から自分の才能や努力をひけらかさなくても、満たされた気持ちになれる精神が必要となるでしょう。

「夫婦は2人で1人」という考え方ができ、「夫のためにしてあげたことは自分のためにもなる」と、思えるかどうかがポイントです。

感謝の気持ちをもって接する

夫を支えるためにあれこれやっていても、夫に対して感謝の気持ちを持てない場合、「仕方なくやっている」という雰囲気が出やすいでしょう。内心は嫌々やっている様子が周囲に漏れるようでは、内助の功とはいえません。

何かをしてもらったときだけでなく、普段の何気ない瞬間に対しても、ありがとうと思える夫婦関係でいることが必要とされるでしょう。

「自分が幸せでいられるのは、夫がいてくれるからこそ」という気持ちを、自然に持てるかどうかが重要です。妻が無理を続けなければならず、幸福を感じられないようだと、成立しなくなってしまいます。

お節介に気を付けて

夫が「口出しされたくない」「やってほしくないな」と思っていることに対しては、お節介をしないことが基本です。やってほしいと思っていることを、タイミングよくできるかどうかが重要となります。

自分がしてあげたいことをするのではなく、相手の気持ちを汲み取る力が求められるのです。夫に対して興味が薄かったり、日ごろの観察を怠ったりしていると、夫が何を求めているのか分からない状態に陥りやすいでしょう。

普段からよく夫婦でコミュニケーションをとっていた方が、夫の変化に気づきやすく、どのように動けばスムーズに手助けできるか、分かりやすくなります。