布おむつのメリット・デメリット

紙おむつの使いやすさが進化する一方で「よいものを自分で選び取りたい」と思うママたちに、布おむつ育児が見直され始めています。布おむつのメリットとデメリットを確認しましょう。
肌触りがやさしい
赤ちゃんの肌は大人より薄く、とてもデリケートです。そのため肌に直接触れる肌着は、なるべく肌に刺激の少ないものが望ましいでしょう。
布おむつは吸湿速乾性に優れた、肌触りがよい素材で作られていることがほとんどです。小まめにおむつ替えをすることで通気性も保たれ、いつもサラサラの気持ちよい状態でいられます。
しかし近年は、紙おむつの性能も大きく向上しており、一概に布おむつの方がよいとはいえません。赤ちゃんの肌状態をよく観察し、どのような素材が合っているのかを見極めることが大切です。
コスパ抜群!買う手間・費用が減る
布おむつと紙おむつの大きな違いといえば、使い捨てする紙性とは異なり、布性は洗って繰り返し使えるという点です。
低月齢の赤ちゃんは1日に10~12回程度はおむつを取り替えます。メーカーにもよりますが、紙おむつで換算すると、1カ月に少なくとも4袋は必要になるでしょう。
布おむつは初期費用こそかかりますが、丁寧にお手入れをしていれば、おむつを卒業するまで使えます。ごみが出ない布おむつは、エコライフを推進する時代の流れに合っているといえるでしょう。
さらにコスト面だけではなく、買い物の手間も減ります。赤ちゃんを連れて荷物を運ぶのは大変です。かさばるおむつがなくなるだけでも、日々の買い物がぐっと楽になるはずです。
トイレトレーニングが進みやすい
「布おむつの赤ちゃんは、おむつが早く外れる」といううわさも耳にすることがあります。布おむつは、ぬれたことが分かりやすく、赤ちゃんが不快に感じやすいからです。
近ごろの紙おむつは水分をスッと吸収するため、少々のおしっこでは蒸れにくくなっています。赤ちゃんが気持ち悪いと思わなくても不思議ではありません。
ただし、トイレトレーニングの進み方には個人差があります。敏感な子どもは、不快感ですぐに反応しますが、なかには汚れたままでもまったく動じない赤ちゃんもいます。
赤ちゃんは自分のペースで成長していくものです。布おむつを使ったからといって、必ずしもおむつ外れが早いわけではないと心に留めておきましょう。
覚えてしまえば簡単!布おむつの使い方

布おむつには手間がかかるというイメージが強いのですが、実のところそれほど扱いが難しいものではありません。布おむつの基本的な使い方と洗い方を見ていきましょう。
布おむつは何枚用意する?
布おむつ育児に必要なものは、以下の3つだけです。
・輪おむつ、または成形おむつ
・布おむつカバー
・予洗い用バケツ
汚れたものはまとめて洗濯するため、布おむつは洗い替えも考えて30~40枚くらい用意します。素材はオーガニックコットン・マイクロファイバー・竹繊維などが主流です。
排せつ物が付いたまま洗濯機に入れるわけにはいかないため、振り洗いや、つけ置き専用のバケツがあると便利です。
布おむつの使い方
輪おむつの基本的な畳み方は四つ折りです。まずは長方形のさらしを縦長になるよう半分に折り、続いて横向きに折って4分の1サイズにします。
新生児のうちはもっと小さく畳んだり、月齢が高くなるにつれさらしを重ねて使ったりなど、赤ちゃんの成長に合わせて使い方を変えていきましょう。
成形おむつはそのまま使えますが、薄手のものは、おしっこを吸収しきれないこともあります。排せつ量によって重ね使いなどの工夫が必要です。
おむつ替えをするときは、まずカバーの上に布おむつを添えます。赤ちゃんのおしりに当てたら、指1本分の余裕を持たせてサイドのボタンを留めましょう。
布おむつの洗い方
布おむつの洗濯には、以下4点の洗剤のうちひとつあれば十分です。
・洗濯石けん
・セスキ炭酸ソーダ
・重曹
・クエン酸
おしっこは、バケツに水と洗剤を入れて、半日程度つけ置きします。うんちの場合は先に取り除き、バケツに水を入れて振り洗いや、もみ洗いして汚れをざっと落としてからつけ置きしましょう。
つけ置きが終わったあとは、通常の洗濯と同じように洗濯機で回します。うんち漏れがなければ、カバーは1日に1回取り替えるだけで問題ありません。
