子育て支援員になるための手順は?

「子育て支援員になりたい!」と考えている人のために、子育て支援員になるための手順を具体的に解説していきます。
(1)求める人材を理解する
子育て支援員になるにあたって、育児経験や保育士資格の有無、これまでの業務経験などは問われません。ただし、やみくもに「保育に関わりたいから」と取得をめざすのではなく、求められる人材を理解する必要があります。
厚生労働省が掲げる子育て支援員の趣旨には「地域において保育や子育て支援等の仕事に関心を持ち、保育や子育て支援分野の各事業等に従事することを希望する者」と記載があります。
上記の趣旨をしっかりと理解した上で、子育て支援員になるか改めてじっくりと考えてみましょう。
(2)基本研修を受ける
子育て支援員の資格を取得できる研修は、それぞれの地方自治体によって実施されています。まずは自治体のホームページを確認して申し込みましょう。
基本研修は8時間8科目あり、子育て支援員として働くために最低限必要な知識や技術を学びます。
基本研修のカリキュラムは以下の通りです。
(1)子ども・子育て家庭の現状(60分)
(2)子ども家庭福祉(60分)
(3)子どもの発達(60分)
(4)保育の原理(60分)
(5)対人援助の価値と倫理(60分)
(6)児童虐待と社会的養護(60分)
(7)子どもの障害 (60分)
(8)総合演習(60分)
この研修で、子育て支援員としての在り方や、子どもへの関わり方を理解します。
(3)専門研修を受ける
専門研修では、それぞれ希望するコースを選択し、より実務に近いカリキュラムを学んでいきます。
コースは下記のように大きく4つに分けられており、より地域社会が求めるニーズに沿った内容になっています。
・放課後児童コース
・社会的養護コース
・地域保育コース
・地域子育て支援コース
研修期間は選択するコースや、地方自治体が定める研修内容によって変動するので、こちらも自治体のホームページで確認しましょう。
(4)修了証書交付後、様々な現場で活躍する
基本研修と専門研修を終えると、子育て支援員研修修了証書が交付され、子育て支援員として認定されます。
育児経験や業務経験が無い人でも、子育て支援員の資格を取得することで、就職活動に活かせるのが子育て支援員のメリットです。民間資格といえど、保育現場で働きたい人にとっては、とても魅力的な資格といえるのではないでしょうか。
まとめ
子育て支援員は、保育士不足や共働き家庭の増加により、保育の担い手を増やす目的で設けられた職業です。
育児経験や保育の業務経験が無くても資格を取得できるため、これから保育現場で働きたいと考える人におすすめの資格といえます。保育の現場で、子どもたちを見守る子育て支援員をめざしてみるのはいかがでしょうか。
