使用する手順と使用後の扱い方

歯固めの石は、どのタイミングでどのように使用するのでしょう。使用する手順や、使用後の扱い方について紹介します。
洗浄・煮沸消毒後に器に載せる
神社や河原などで拾ってきた石は、流水できれいに洗浄しましょう。泥などが付着している場合はブラシでこすり落とし、きれいになったら念のため煮沸消毒します。
間接的ではありますが口に触れるものなので、衛生的に使用した方が安心です。煮沸消毒するだけなので、それほど手間はかかりません。
お食い初めの料理はご飯・汁物・煮物などを小皿に入れ、お膳の上に載せて準備します。歯固めの石は小皿に載せ、梅干しや副菜などと一緒にお膳の中央に置きましょう。
専用の食器があれば利用しますが、こだわりがなければ家庭にある普通の小皿やお盆に主食や副菜をバランスよく盛り付けます。魚などの焼き物は別の皿に盛り付けましょう。
石に箸をつけ歯茎に当てる
お膳の準備ができたら赤ちゃんを膝の上に乗せ、用意した料理を食べさせる真似をします。ご飯・汁物・ご飯・魚・ご飯・汁物の順番で、食べ物を口元へ持って行く動作を3回程度繰り返し行いましょう。
料理を食べさせる真似を終えたら歯固めの石に箸の先を当ててから、箸を赤ちゃんの歯茎に優しく当てます。「丈夫な歯が生えますように」と、願いを込めて行いましょう。
お食い初めの儀式はその家の年長者や赤ちゃんの祖父母などが、担当することが一般的です。儀式が終わったら、用意した料理は大人が食べてしまいましょう。
儀式の途中で、赤ちゃんがぐずって泣いてしまう場合もあります。あまり形式にとらわれすぎず、赤ちゃんの健やかな成長を願いながら家族で楽しく行いましょう。
使用後は元あった場所に
歯固めの石を神社や河原で拾ってきた場合、使用後はきれいに洗って拾ってきた場所に返します。神社から借りたのであれば、神社の人にひと声かけて「お礼の言葉」とともに元の場所へ戻しましょう。
通販で購入した場合は、記念にとっておいて構いません。へその緒や乳歯などの、記念の品と一緒に大切に保管する人もいます。保管しておくとお食い初めの写真などとともに後から振り返れて、よい思い出になるでしょう。
地域によって様々なものを使用する

お食い初めのお祝いでは、歯固めの石ではなく、ほかの食材を使用する地域もあります。どのようなものが使われているのか見ていきましょう。
関西地方はたこが一般的
関西地方では歯固めの石を使わず、たこを使用することが一般的です。たこを使用する理由については諸説あります。
弾力のあるたこを噛みちぎれるくらい丈夫な歯が生えるようにと願いを込める説や、たこを「多幸」と当て字して、多くの幸せに恵まれるようにと願いを込める説が有名です。
「た」べるのに「こ」まらないように、という語呂合わせの意味もあるとされます。いずれにしてもよい意味があり、赤ちゃんの幸せを願って用意されることに変わりはありません。
たこを用意する場合はゆでだこや煮物にしておき、ほかの料理と同じく食べさせる真似をしましょう。
梅干・栗・くるみを使う地域もある
「梅干のようにシワシワになるまで元気で生きられるように」との願いを込めて、お食い初めのお膳に梅干を用意する地域もあります。
歯固めの石と梅干の両方を用意することもあれば、どちらか一方だけを使用することもあり、住んでいる地域の慣習や家庭の考え方などによって様々です。
歯固めの石の代わりに栗やくるみなどの硬い食材を用意し、強い歯が生えるように願いを込めます。より縁起を担いで勝栗を使用する家庭もありますが、手に入りやすいものを使用するとよいでしょう。
