赤ちゃんが便秘になる原因

赤ちゃんが便秘になる度に対処するだけでなく、原因を知って便を出しやすい生活をめざすことも重要です。便秘になる原因には、どのようなものがあるのか見ていきましょう。
いきむ力が弱い
排便するときは「腹筋」を使って便を押し出すため、筋力が弱いとうまく出せません。まだ筋肉が発達していない赤ちゃんはいきむ力が弱く、便秘になりやすい状態です。
日々の生活のなかで適度な運動をして、いきむ力を付けましょう。赤ちゃんの成長に合わせて、できるだけ動くことを意識すると便秘になりにくい生活をめざせます。
筋力はすぐには付かないので、運動だけでは効果的な対策とはいえません。浣腸などでたまった便を出しつつ、食生活を改善し運動を取り入れる生活に改善していきましょう。
便が硬く排便時に痛みがある
水分不足や偏った食事などで便が硬くなると排便時に痛みがあるので、怖くなっていきめなくなる赤ちゃんもいます。排便を我慢する習慣が付くと余計に出せなくなって、便秘を招く悪循環に陥ります。
便秘が疑われる場合は放置しないようにしましょう。便を出すときの痛みを覚えてしまうと、年齢を重ねてトイレトレーニングが必要な時期に悪影響を及ぼす心配もあります。
参考:便秘の悪循環・・・赤ちゃん&小さなこどもの便秘について | ミューザ川崎こどもクリニックブログ
赤ちゃんの便秘で受診する目安

赤ちゃんの排便は不安定で、よく出ている時期もあれば突然出なくなることもあります。そのため、どのようなときに小児科を受診すべきなのか迷うでしょう。
赤ちゃんの状態によっては、すぐに受診した方がよい場合があります。放置していると重大な病気に発展したり、慢性化して治療が長引いたりするケースもあるのです。受診の目安を見ていきましょう。
食欲不振・吐き気などがある
便が出ていても、便が硬く量が少ない場合は便秘が疑われます。排便がない日が続いていて、さらに赤ちゃんの機嫌が悪く、食欲不振や吐き気などが見られる場合も受診しましょう。
便が出ていても、「便に血が混じっているとき」や「色が全体的に黒っぽいとき」も注意が必要です。赤ちゃんのお腹がパンパンに張っているときや、触るとしこりを感じるときも速やかに小児科へ行きましょう。
