チャイルドシートの助手席設置のポイント

何らかの事情があって助手席にチャイルドシートを設置しなければならない場合、絶対に守りたいポイントがあります。どうすれば子どもの安全を守れるのか、チェックしましょう。
必ず説明書を確認する
チャイルドシートは、シートベルトに通して固定するタイプや、器具で固定するタイプがあり、商品によって取付方法が異なります。取扱説明書に詳しい方法が記載されているので、必ず目を通しましょう。
チャイルドシート自体に優れた安全性能を備えていても、間違って取り付けてしまっては意味がありません。取扱説明書をなくして確認できなくても、メーカーのホームページからダウンロードできる場合もあります。
ホームページが見つからないときやダウンロードができないときは、メーカーのサポートセンターに問い合わせて確認しましょう。
前向きタイプのチャイルドシートを使う
助手席に後ろ向きでチャイルドシートを設置すると、子どもとエアバッグの距離が近すぎて危険度が高まります。
背面からの方が衝撃を受けやすいとはいっても限度があるので、どうしても助手席に乗せる必要があるときは「前向きタイプ」を使用した方が無難です。
新生児から1歳ごろまでを対象としているチャイルドシートは、後ろ向きで設置するタイプが少なくありません。助手席に乗せなければならない理由があったとしても、1歳を過ぎるまでは安全性を考慮し、できるだけ後部座席に設置しましょう。
シートを一番後ろまで下げる
助手席にチャイルドシートを設置する際は、座席を後ろに下げられる限界まで下げ、エアバッグと距離をとれるようにしましょう。事故が起きたとしても、エアバッグに挟まれてけがをする危険性を、いくらか軽減できます。
チャイルドシートがしっかりと固定できているか、毎回の乗車前に確認するのも忘れないようにしましょう。
エアバッグの切り替えができる場合はオフに
国産車では珍しい機能ですが、外国産の車では「エアバッグの切り替え」ができる車種もあります。やむを得ない事情がある場合、エアバッグの切り替えがある車種に乗り換えるのも1つの方法です。
大人が座るときはエアバッグのスイッチを入れ、チャイルドシートを乗せるときはオフにすれば、子どもがエアバッグに圧迫される危険性は軽減できます。
ただし、切り替え忘れによって、事故の被害が大きくなってしまったということがないよう、運転手は気を配る必要があります。声に出したり、指さし確認をしたりするなどして、確認を怠らないようにしましょう。
チャイルドシートの助手席への正しい取付方法

チャイルドシートに乗っていれば、必ず子どもの安全が守られるわけではありません。正しく取り付けないと、事故の際に投げ出されてけがをする原因にもなり得ます。固定方法別に、取付方法をチェックしましょう。
シートベルト固定のチャイルドシート
座席のシートベルトで固定するチャイルドシートは、シートへの密着方法や、ベルトの通し方にミスがあると衝撃を受け止めきれません。
正しく取り付けるには、チャイルドシートの背面とシートの間に「隙間ができないようにしっかりと密着」させます。隙間があるとぐらつきやすく、衝撃を受けたときにチャイルドシートごと投げ出される危険性があります。
ベルトがねじれないように注意しながら、正しい位置に通していくことも重要です。ベルトを通したら、緩まないように引っ張ってから固定します。慣れるまでは難しいかもしれませんが、取扱説明書を見ながら練習しましょう。
製品によっては、使用方法を動画で公開しているものもあります。
ISOFIX固定のチャイルドシート
ISOFIX(アイソフィックス)は、シートベルトを使わない固定方式です。ISOFIX対応のチャイルドシートや自動車の場合、座席に取り付けられた固定器具とドッキングして、簡単にチャイルドシートを設置できます。
しっかり固定するには「カチッ」というまで押し込むことがポイントです。左右の固定器具にあるインジケーターを見て、完全に固定されたのか、目視するのも忘れないようにしましょう。
レッグサポートを備えているタイプは、車の床面に完全に接するよう調節します。取付完了後は揺すってみて、大きなぐらつきがないか確認しましょう。
