赤ちゃんの行事に欠かせない月齢の数え方

赤ちゃんの行事を計画する上で、月齢の数え方に関する知識は欠かせません。まずは、赤ちゃんの月齢を数える方法を2つに分けて紹介します。
現代では通常「生まれた日が生後0日」
現代の日本において主流なのは、赤ちゃんが生まれた日にちを基準とする数え方です。例えば赤ちゃんが3月1日に生まれた場合には、1日を生後0日とします。さらに3月7日までは生後0週とし、3月8日から生後1週目に入ります。
同じように月数・年数も、基準とするのは赤ちゃんが生まれた日にちです。3月1日に生まれた赤ちゃんなら、4月1日に「生後1カ月」、翌年の3月1日に「生後1年」を迎えたと考えます。
なお、誕生から経過した日を数える「日齢」では、生まれた日を生後0日として計算するのが基本です。
行事では「生まれた日が生後1日」の場合も
日本に古くからある数え方では、赤ちゃんが生まれた日を生後1日とします。お七夜(おしちや)・お宮参り・お食い初めといった行事は、生まれた日を生後1日と数える地域もあるので注意が必要です。
古くからの数え方を用いる場合、3月1日に生まれた赤ちゃんは、生後7日目の3月7日から生後1週目に入ります。つまり、生まれた日を基準とするよりも1日早く節目の日を迎えるとされています。
赤ちゃんの成長を祝う伝統行事

昔は現代ほど医療が発達しておらず、赤ちゃんが無事に成長するのが困難だったといわれています。そのため、生後1週間・3カ月といった、節目の行事で赤ちゃんの成長を祝ってきた背景があります。
赤ちゃんの成長を祝う伝統行事を3つ紹介していきますが、もちろん現代は昔とは状況が異なります。体調が優れないなど、状況次第では行事を控えても問題ないでしょう。
生後7日「お七夜」
平安時代から伝わるお七夜は、生後7日目の夜に行うのが一般的です。数え方は地域差があるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
昔は生後1週間を迎えるのが困難だったため、お七夜を開催して集まった親族に赤ちゃんを披露したといわれています。同時に、赤ちゃんの名前を命名書に書いて紹介する「命名式」をするケースもあるようです。
お披露目が済んだ後には、赤飯・尻尾つきの鯛・蛤のお吸い物といった祝い膳を、集まった参加者たちと味わうのが正式な流れとされています。ただし、現代では正式なやり方にはこだわらず、自由に祝う家庭も増えています。
生後30日前後「お宮参り」
「氏神様」と呼ばれる地域の神社を参拝するお宮参りは、赤ちゃんが生まれて30日前後に行うのが一般的です。参拝する神社は、基本的に赤ちゃんの自宅から近い場所を選びます。
地域によって、日にちの数え方はもちろん、男女で参拝日が異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。なお、しきたりでは男の子は生後31~32日目、女の子は生後32~33日目に参拝するとされています。
とはいえ、明確な参拝日は決まっていないので、生後1カ月ごろに行くのが基本です。赤ちゃんが体調を崩す可能性もあるため、真夏・真冬のお宮参りは避けた方がよいでしょう。
生後100日「お食い初め」
お食い初めは「生涯、食べ物に困らず健やかに成長するように」との願いを込めて行われる行事です。
生後100日ごろに実施することが多いため「100日祝い」とも呼ばれます。お食い初めでは、鯛・赤飯・お吸い物といった縁起のよい料理を用意し、赤ちゃんの成長を祝うのが一般的です。
お食い初めでは用意した料理をひとつずつ、箸で赤ちゃんの口に運んで食べさせるまねをします。古くからの習わしにおいて、赤ちゃんの口に祝い料理を運ぶのは、年長者です。
ただし、現代は正式なやり方にこだわらず、両親・赤ちゃんだけでお食い初めする家庭も増えてきています。
