みなさんは、賞味期限が切れた食べ物はすぐに捨てていますか? 筆者は、賞味期限が切れた食品がいつまでも冷蔵庫に眠っていて、捨てるタイミングが分からないまま時間が過ぎていることがよくあります。
特に、お米や麺などは見た目には賞味期限が切れているかどうかって、判断しづらいですよね。今回は、そんな見分けるのが難しいお米、パン、麺などの炭水化物の食べごろや賞味期限について、管理栄養士の前田美紀江さんにお話をうかがいました!
■賞味期限と消費期限の違いは?
――賞味期限と消費期限はどうちがうのでしょうか?
「賞味期限は、袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この『年月日』まで、『品質が変わらずにおいしく食べられる期限』のことです。スナック菓子、カップめん、チーズ、かんづめ、ペットボトル飲料など、消費期限に比べ、いたみにくい食品に表示されています。作ってから3ヶ月以上もつものは『年月』で表示することもあります。
賞味期限はおいしく食べられる期間をしめしているので、この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限は、袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この『年月日』まで、『安全に食べられる期限』のこと。お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、いたみやすい食品に表示されています。消費期限は切れたら食べない方がいいですね」(前田さん)
――賞味期限しか書いていないものでも、消費期限は存在するのでしょうか?
「どちら一方の記載なので存在はしませんが、どちらかというと消費期限の方が日数としては賞味期限より短いです。なので賞味期限が切れているということは消費期限も切れている状態です。また賞味期限は袋や容器を開けないで、書かれた通りに保存していた場合の安全やおいしさを約束したもの。一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう!」
■賞味期限が切れたときはどうすればいい?
――賞味期限が切れたものは、1週間くらいなら食べられそうな気がしているのですが、一般的にはどのくらいまで食べてもよいのでしょうか。
「賞味期限は過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。色やにおい、味などをチェックして異常がなければ、まだ食べることができます。賞味期限はメーカーによって、ここまでがマックス限界! というのが100%だとしたら、それ以下に設定されており、ある程度ゆとりがあります。だいたい70%〜90%で設定されているので、1週間の賞味期限のものであれば9日くらいは大丈夫という計算になりますが、色やにおい、味などをチェックして異常がないかは確認してくださいね」