私が繰り返している失敗/夏南の法則Vol.121

大屋夏南<連載コラム>第1・第3月曜日更新モデルの大屋夏南がありのままに自由でいるためのカナ的イズムを書き綴る♡

私が繰り返している失敗/夏南の法則Vol.121

最近大きなプロジェクトを控えていた私は、いつにも増して忙しく過ごしていました。

通常の業務とそのプロジェクトにまつわる作業に追われ、自分の身の回りのこともままならなかった私は食生活が乱れ、服装が乱れ、家が乱れ、何よりも心が乱れていました。

時間がないからと食事をスキップすることが増え、食べるにしても片手で簡単に食べられるサンドイッチやおにぎりばかり。洋服はその辺にあるものを引っ掴んで着て、家の中はそこらじゅうに物が散らかりカオス状態。

昔から忙しくなると集中力が切れるのが嫌で落ち着くまで家事を後回しにする傾向がありますが、今回はタスクを全部こなそうとすると他のことをやる時間が残らないほどバタバタしていました。

なんとか走り抜けて振り返ってみると、自分を労ったり大事にしたりせず、自分のことを全て後回しにした結果、心身共にボロボロで、思うようにそのプロジェクトを楽しめなかったような気がしてちょっぴり寂しい気持ちになりました。

完璧にしようとして頑張ったにもかかわらず、自分自身がそれを満喫できる状態にない。というのは、私がよくしている失敗です。

こっちの方が良くなるからと、120%の力を注がないと到底達成できないようなスケジュールを組んだり、タスクを作ったりしてしまうのは、きっと自分の心と体の健康のプライオリティが低すぎることが原因です。

”頑張ればできるから”と、これまでも何度も無理をしてそれらを犠牲にしてきました。

でも、がむしゃらに頑張って何かを達成しても、それを思いっきり楽しむことができなかったら意味がありません。

「自分を大事にする」という行為は、なんだか甘えているような、わがままを言っているような気がして抵抗を感じてしまいますが、豊かな人生はそれを受け取る心と体があってこそです。

だから土台となっていく部分にしっかりと取り組むのは決して身勝手なことではなく、とても大切なこと。

そして、それはたくさんの幸せを引き寄せてくれる。

素敵な2週間でありますように♡

大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、最新著作となる旅エッセイガイド『Down to Earth』を出版するなど幅広く活躍中。

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