殿堂入りの美味しさ! 北摂で見つけた、円形のふんわりミルフィーユ【大阪・池田】

本日の一品 > ブーケ コンフィズリー エ グラスの「ミルフィーユ」(大阪・池田)

「大阪=スイーツのイメージは薄かったけれど、掘れば掘るほどお宝のような店やお菓子があって、大阪のあまいもんの底力を感じています」。そう話すのは、関西に拠点を設けて早6年、全国のスイーツ事情にも詳しい齋藤優子さん。最近、その思いをひと際強くしたのが、池田市で出合った小さなフランス菓子店だといいます。クラシックなフランス菓子を求めて、いざ北摂へ。

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「目の前に並ぶクラシックなフランス菓子にひと目惚れ」(齋藤さん)
編集部の「これも食べたい!」

【水曜15時のあまいもん】とは?

関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。

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「目の前に並ぶクラシックなフランス菓子にひと目惚れ」(齋藤さん)

ブーケ コンフィズリー エ グラスの「ミルフィーユ」

クリームの中にはサワーチェリーのコンポートが入っていて、酸味と食感のアクセントに。コンポートに限らず、お酒はほとんど使わず、子どもでも食べられるように仕立てているのも、こちらのケーキの特徴です。「ミルフィーユ」691円

「冷蔵ケースには、ミルフィーユ、サントノーレ、フラン、ガトー・マルジョレーヌ、隣の棚にはシューケット。ここはフランスか、というクラシックなフランス菓子のオンパレードで、一瞬で心を鷲掴みにされました。しかもデコレーションや構成などが独自にアレンジされていて、そのセンスがまた、いいんです。フランス菓子好きにはぜひ、足を運んでほしい店です」(齋藤優子さん)

ミルフィーユは、3層のパイ生地の間にカスタードクリームを挟んだ長方形が一般的。でも、こちらのパイ生地は円形で2層。しかも、パイ生地をあまり潰さず、少し浮かせてあります。その間にふんわりと絞ってあるのは、カスタードクリーム、生クリーム、バタークリームを合わせて作ったクリーム。サクサク感が際立つパイ生地とこのクリームの相性が抜群によく、一般的なミルフィーユよりも軽やかな味わいです。

生ケーキが10種近く並ぶようになったのは、池田市に移転してから。シューケットやショーソン・オ・ポムのほか、小さなマドレーヌなど焼き菓子類も。

10種ほど並ぶ生ケーキや、焼き菓子類はすべて店主の高橋美絵子さんがひとりで作っています。フランス菓子が好きで、一度は別の職につくも、その思いは断ち難く、7年前に堀江で開業。焼き菓子を中心に作っていましたが、五月山に近い緑豊かな環境が気に入って、現在の地へ2022年8月に移転しました。

フランスとアンティークが大好きという高橋さんは、毎年フランスを訪れては、そこで出合ったクラシックなフランス菓子を、地元の人々にも食べやすいよう独自にアレンジして、店頭に並べています。