【F1】「最大の敗者は角田裕毅」RBの急失速に海外メディアが“辛辣評価”「全てが少し険悪になってしまった」

 F1アゼルバイジャンGPが現地9月15日に行なわれ、RBの角田裕毅はオープニングラップでの接触によってリタイアを喫した。

【画像】世界を舞台に活躍する日本人F1ドライバー、角田裕毅のオフの表情を大特集! 11番グリッドからスタートした角田は右コーナーを曲がる際に後方から飛び込んできたランス・ストロール(アストンマーティン)に追突され、右サイドポットに大きな穴が開くダメージを負った。その後ペースを大幅に落としながら周回を重ねたが、14周目にリタイア。後半戦初ポイントとはならなかった。

 レース後には「彼(ストロール)の動きは必要のないものだと感じた。リスクを全く顧みずに突っ込んでくるなど、意味不明で、簡単に許すつもりはない」と怒りをあらわにした角田。これで2戦連続のDNFという自身のF1キャリア初の屈辱を味わうこととなった。

 専門メディア『F1i.com』のアンドリュー・ルーウィン記者によるドライバーレーティングで角田は「5.5/10」の低評価。その原因として後半戦未だノーポイントであることを挙げ、さらにはチーム状況にも以下のように言及した。

「今シーズンのRBは、全てが少し険悪になってしまった。彼らは新しいチーム代表とともに、もはやレッドブルのジュニアチームとしてではなく、成功のための対等なパートナーになるという保証を得て、希望に満ちたスタートを切った。しかし、シニアチームに問題が山積するにつれ、RBは隅に置き去りにされ、忘れ去られてしまったようだ。最大の敗者は角田裕毅で、今シーズンは彼のブレイクシーズンとなり、レッドブルのトップシートを争うはずだったが、今やそのような希望はほとんどなくなった」

 シーズン序盤の成功から一時はシニアチーム入りも期待された角田とRBだったが、ライバル勢の台頭もあり、現在ハースに5ポイント差、今グランプリでダブルポイントを獲得したウィリアムズにも18ポイント差に迫られている。今週末のシンガポールGPから残り7戦でポイントを獲得し、コンストラクターズランキング6位を死守できるか。

構成●THE DIGEST編集部

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