「一緒にプレーするまではすごく大人しかった」ブルズ時代の同僚が全盛時のローズを回想「俺の中では最高に面白いヤツの1人」<DUNKSHOOT>

 9月10日(日本時間11日、日付は以下同)、元NBA選手のユドニス・ハズレムとマイク・ミラーがホスト役を務めるポッドキャスト番組『The OGs』の最新エピソードが公開された。

 レジェンドたちの番組に今回ゲスト出演したのは、インディアナ・ペイサーズのジェームズ・ジョンソン。201㎝・109㎏のフォワードは、7月25日にチームと再契約を結び、今季で在籍3年目、キャリア16シーズン目を迎える。

 37歳の大ベテランは過去2シーズン、計27試合の出場で、平均7.7分、2.2点、1.3リバウンドと目立った成績を残せていないが、チームを支える裏方的な役割をこなしている。

 2009年のドラフト1巡目16位でシカゴ・ブルズから指名されてNBAデビューしたジョンソンは、これまでブルズ、トロント・ラプターズ、サクラメント・キングス、グリズリーズ、ヒートなど計10チームでプレーしてきた。

 ブルックリン・ネッツでケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)とカイリー・アービング(現ダラス・マーベリックス)、ニューオリンズ・ペリカンズでザイオン・ウィリアムソンとブランドン・イングラム、マブズでルカ・ドンチッチと共闘しているが、一緒にプレーしたスター選手のなかで最も印象的だったのは、ブルズ時代のデリック・ローズ(現メンフィス・グリズリーズ)だという。

 ジョンソンが「彼は実際に会って一緒にプレーするまで、すごく大人しかったんだ。俺の中では最高に面白いヤツの1人さ」と切り出すと、ハズレムが「彼はリーグからリスペクトされていたけど、試合中に話すことなんてなかったな」と回想。
  そしてジョンソンはこう続けていた。

「ルーキーの頃、俺は当時リーグのベストプレーヤーを間近で観ることができた。MVPに選ばれる前の年でも、あの男(ローズ)がやっていたことは信じられないものばかりだった。MVPの年は、プレーの途中で立ち止まったかと思ったら、そこから急加速して相手を置き去りにしていったんだ」

 当時のローズは20代前半で、驚異的なクイックネスで相手ディフェンダーを抜き去り、リングへ突進して強烈なダンクやレイアップで加点しつつ、司令塔としてチームメイトの得点機会も演出していた。

 ジョンソンがデビューした2009-10シーズン、キャリア2年目のローズは平均20.8点、3.8リバウンド、6.0アシストを残してオールスターに初選出。若きエースガードのプレーに衝撃を受けたジョンソンだったが、トム・シボドーHC(ヘッドコーチ/現ニューヨーク・ニックスHC)が就任した翌2010-11シーズンは、それを上回るものだったようだ。

 ローズは平均25.0点、4.1リバウンド、7.7アシストを残し、ブルズをリーグベストの62勝20敗(勝率75.6%)へ導く殊勲者となり、オールスターとオールNBA1stチーム入りに加えて史上最年少の22歳でMVPに輝いた。

 ジョンソンはそのシーズン途中のトレードで移籍したが、今でもローズの独特なキャラクターと超人的なプレーの数々は鮮明に脳裏に焼き付いているようだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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