「試合出場はありません」紀平梨花が今季全休を発表。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向け、怪我の完全回復誓う

 かつての全日本女王が大きな決断を下した。

 9月18日、フィギュアスケート女子の紀平梨花が自身のインスタグラムを更新。今月21日に開幕する中部選手権にエントリーしていたが、出場を見送ることを発表した。同選手権は12月の全日本選手権(大阪)の予選を兼ねており、2年連続で出場を逃すことになる。
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 憧れの大舞台に立つため、元女王は苦渋ともいえる決断をした。紀平はインスタ内で「今シーズンの試合についてお知らせです」とコメント。22年フリーの衣装で笑顔のダブルピースをする写真に加え、2枚目は中部選手権の出場を見送ることを発表する文面を掲載。その経緯を明かした。

「今シーズンの試合についてお知らせがあります。私は9月21日からの中部選手権にエントリーしておりましたが、出場を見送ることとなりました。右足の距骨疲労骨折はほぼ完治に近づいており、毎日の氷上練習も再開できています。しかし、最新のMRI結果や私自身の感覚から、まだ安心して全力で動ける状態ではないとの医師の判断がありました。私自身も無理をして急ぐべきかどうかをよく考え、ブライアンコーチとも相談した結果、今回の決断に至りました」
  紀平は21年に疲労骨折し、翌年の北京五輪は断念。負傷が回復しないなか、一昨年の全日本選手権の出場切符を得て11位。復活への足掛かりを掴んだかにみえたが、競技中に右足首の状態が悪化し、その後の試合を欠場。なかなか完治しない状況が続き、昨シーズンは26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の出場に向けて完治を優先し、シーズンを全休していた。

 紀平は「今後も怪我に負担をかけない範囲で練習、トレーニング、そして治療を続けていきます。技術の向上と怪我の完全回復を目指し、日々精進していく所存です」との意気込みを表明。「皆様の前で不安なく、自信を持って、のびのびと滑ることができる日を心待ちに、毎日精進して参ります。今シーズンは試合の出場はありませんが、これまで、そして今もいただいている応援やご支援に心から感謝しております。引き続き温かく見守っていただければ幸いです」と締めくくっている。

 トリプルアクセルを武器に16歳で初出場したグランプリファイナルで、いきなり世界の頂点に立った紀平。非公式ながら4回転サルコウを着氷し、日本女子のエースとして大きな期待が寄せられたなか、近年はケガで苦しんでいる。五輪プレシーズンの今季はミラノへのサバイバルレースとして重要な意味を持っていただけに、再び全休したことで大舞台の進出に暗雲が漂うが、まずは万全のコンディションを優先させる。

構成●THE DIGEST編集部

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