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バルセロナテスト不参加のウイリアムズ、まだ挽回の希望はある?「バーレーンで必要なことは確実に遂行できる」

バルセロナテスト不参加のウイリアムズ、まだ挽回の希望はある?「バーレーンで必要なことは確実に遂行できる」

大幅なレギュレーション変更を受け、新時代を迎えたF1。だがこの1週間はとても奇妙な時間が流れている。新世代のマシンがサーキットを走り始めたが、メディアを含む一般大衆には、断片的な情報しか提供されていないからだ。

 あらゆる情報に需要がある現代社会において、各チームがシーズンに向けて準備を進めているバルセロナのシェイクダウンテストが無観客で行なわれ、厳しく情報が制限されているのだ。

 残念ながらそれはどうすることもできず、よりオープンに行なわれるバーレーンでの2度のテストが待ち遠しいが、少なくとも一つ、ニュースになるような話題が飛び込んできた。それはウイリアムズが、プログラムの遅れを理由にバルセロナテストを欠席したことだ。

 ウイリアムズは2024年に開発の遅れと重量オーバーにより、悪夢のようなスタートを切ったことは記憶に新しい。多くの人々が今回も同様ではないかと考えたが、ジェームス・ボウルズ代表は否定。「バルセロナテストに間に合う可能性があった」と明かしたが、「そうなるとシーズン序盤のスペアパーツやアップデートに影響があった」と述べた。

 過去5年間でコンストラクターズランキング最下位から5位まで順位を上げ、上昇軌道に乗っているウイリアムズ。アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.というふたりの強力なドライバーを擁し、レギュレーションの変わる今季はチームが次のレベルに進むときであるはずだ。

 だが多くのチーム代表は、2026年の成功の鍵は良いスタートではなく、力強いフィニッシュにあると考えている。チームが抜本的なレギュレーション変更に適応していくため、シーズンを通して開発は急速に進むと予想されている。

 ウイリアムズにとってテスト欠席は理想的ではないとは言え、世界の終わりというわけでもない。特に各チームが走行距離を稼ぐためだけにテストを利用している現状ではなおさらだ。

 実際、歴史ある名門F1チームであるウイリアムズは、マシンはなくとも現地で存在感を示している。

「現地にスタッフと関係者を配置している」と、ボウルズはメディアラウンドテーブルで確認した。

「皆さんにとって驚きではないだろうが、実は我々は良い選手権を戦う態勢が整っていると思う」

 ボウルズは自身の古巣であり、ウイリアムズにパワーユニット(PU)を供給するメルセデスの仕事を称賛した。

「メルセデス(PU)は最初から順調で、彼らが宣言したスケジュール通りに進んでいると思う」

「最初から非常に印象的だ。しかし同様に、レッドブルはゼロからPUを開発したのだから、その成果は決して過小評価できない。彼らは走行周回数において見事な仕事を成し遂げた。そして最後にフェラーリだが、これも全く同じ状況だ」

「最初からかなり印象的だ。だが繰り返すが、バルセロナでのタイムはほとんど意味をなさない。真価が明らかになるのはバーレーン(のプレシーズンテスト)以降だ」

 2026年のウイリアムズに多くの期待を集めた要因のひとつが、メルセデスとの提携だ。メルセデスは2014年のレギュレーション変更時に圧倒的な強さを見せた実績がある。2026年も同様の成果を上げるかどうかは現時点では断言できないものの、兆しは確かに明るい。

 例えばバルセロナテスト3日目、メルセデスはジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリで計183周を走行し、すでにレースシミュレーションすら実施している。

 メルセデスが最強のエンジンを持っているとの見方を裏付ける成果だが、メルセデスのカスタマーPUを使うウイリアムズにとっても好材料と言える。

「我々はメルセデス提供のPUとギヤボックスを使用している。つまり今週バルセロナで彼らが得た知見は、バーレーンに向けて我々にも継承される」とボウルズは語った。

「彼らの努力にただ乗っかるつもりはないが、それでもそこから得られる我々の優位性、あるいは相殺される不利な点は指摘しておく価値がある。バーレーンでの6日間で必要なプログラムを確実に遂行できると確信している」

「私が望んでいたのは、バーレーンでは最初から信頼性の高いマシンを準備し、走行可能な状態にしておくことだった。そうすれば、バルセロナで多くの人々やチームが懸命に努力しているにもかかわらず、ガレージから出られないような事態を避けられる。我々は走行可能な状態で臨まねばならない」

 バーレーンでも状況が変わらなければ危険だが、ウイリアムズにはまだ希望の光がある。特に今週、ウイリアムズはバーチャルテストトラック(VTT)を実施しており、それがボウルズの自信を裏付けている。

 VTTはシミュレータに類似しているが、実際の車両の大部分(ウィングを除く)をリグに設置し、テストを再現するモノだ。

「冷却システムの特性を把握し、負荷下でのエンジンやギヤボックスなどの動作を理解するのが目的だ」とボウルズは説明する。

「コーナリングの荷重を動的に再現することはできないが、例えば前にマシンが1~2台走っている状況や、前が開けている状況をシミュレートできる。シンガポールやバーレーン、あるいはシルバーストンの気象条件を再現しての走行も可能だ」

「バルセロナで走行している彼らがPUとギヤボックスで実行しているのと同じソフトウェアを、より制御された環境下で実行し、その影響を把握することができる」

「結果として、様々なシステム、エネルギー、ECUに関する知見は得られる。これは貴重な学びだが、トラック走行とは同等ではない。あくまで時間の有効活用だ」

 ボウルズは、VTTがバルセロナでのテスト走行より優れていると考えているわけではない。特にウイリアムズが開発中のドライバー・イン・ループ・シミュレータのステータスが不透明なこと、新車FW48の重量が分からないことから、その有用性に疑問が残ることもその理由だ。しかしボウルズは、それでも一定の有用性があると主張している。

 具体的にどこに有用性があるのかと尋ねられ、彼はこう答えた。

「現時点では主に冷却システムだ。以前設計・使用していたものとはかなり異なる冷却システムを採用しており、単に現状の知見を活用するだけでなく、効果的に運用するための基盤となっている」

「また昨年は信頼性面で課題があったことも忘れてはならない。それらを完全に解消すると同時に、将来の仕様に向けたサイズ設計やパッケージングに関する知見も得たいと考えていた。このシステムはまさにその点で非常に有用だ」

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