2月6日に開会式を迎えるミラノ・コルティナ冬季五輪に向けて、ミラノ市内のオリンピック選手村にはスーツケースや競技用具を抱えた各国の選手や関係者が続々と到着している。
今大会では、ミラノ、コルティナ、リヴィーニョ、アンテルセルヴァ、ボルミオ、プレダッツォなど、各競技の開催地ごとに選手村が設けられている。なかでも、現地22日までの大会期間中に約1500人の選手・関係者が滞在する予定のミラノ市内の選手村について、米通信社『AP通信』が詳しく報じた。
『AP通信』は、「すでに数日前から選手たちの入村でにぎわいを見せている」と報道。「ドイツ、スイス、イギリス、日本、韓国、オランダなど、各国は部屋の窓に国旗やシンボルを掲げ、存在感をアピール。中国は愛らしいパンダの装飾を設置し、アメリカ代表は星条旗をあしらった4階建て相当の巨大バナーを2枚掲げ、ひときわ目を引いている」と選手村の様子を伝えた。
選手村での食事は、イタリアのケータリング会社が担当。メニュー内容については「ある日曜日の昼食には、鶏肉、豚肉、七面鳥に加え、サーモン2種やヘイク(タラ目メルルーサ科の白身魚)など、複数の魚料理が並んだ。さらにトマトソースやミートラグーのパスタ、ピザ、フォカッチャなどイタリア料理も充実。グルテンフリー対応のメニューも用意され、サラダバーには豆類やナッツもあり、栄養面への配慮も徹底されている」と報じた。
選手たちが約3週間、寝泊まりする部屋については、「実用性重視の設計だ」と評価。「シングルベッドの下にはスーツケースや競技用具を収納できるスペースがあり、独立したクローゼットには物干しラックやハンガー、ランドリーバッグ、ドライモップ、延長コードまで完備。浴室には水圧の評判が良いシャワーやトイレに加え、イタリアの住宅ではおなじみのビデ(独立型ウォシュレット)も備えられている」と説明した。
一方で、日本の温水洗浄便座とは異なり、座って手やシャワーを使って局部を洗うスタイルが主流の独立型ビデについては、「慣れない設備に戸惑う選手の様子も見られた」と綴った。
また同通信社は、「あるチームはIKEA製のマットレストッパーを持ち込み、日本代表チームは“フトン”を持ち込んでいた」と綴り、日本代表団のこだわりにも触れた。
選手村の共用スペースも充実している。ピラティスマシンなど最新機器を備えたジムや、瞑想やヨガができるメンタルケア施設、テーブルサッカー、エアホッケー、フォトブース、テレビ鑑賞を楽しめるレクリエーションエリアを用意。その他にもイタリア・ミラノ発のプチプラコスメブランド『KIKO』による無料メイクサービスも提供されるという。また、到着した選手には五輪仕様の特別スマートフォン「Samsung Galaxy Z Flip7」が配布される。
この選手村は大会後、共同キッチンを備えた補助金付きの学生寮として再利用される予定となっている。なお、国際オリンピック委員会(IOC)のカースティ・コベントリー会長による公式開村式は、現地3日に予定されている。
構成●THE DIGEST編集部
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