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「大学でベストの活躍を」ジェイコブス晶の揺るがぬ覚悟「周りはいつも『シュートを打て』と言ってくれる」<DUNKSHOOT>

「大学でベストの活躍を」ジェイコブス晶の揺るがぬ覚悟「周りはいつも『シュートを打て』と言ってくれる」<DUNKSHOOT>

1月29日に史上初めて開催された「Bリーグドラフト2026」を、フォーダム大のジェイコブス晶はフラットな思いで眺めていた。自分にはまだ無関係のイベントーー。その背景には、自身のプロ入りはまだしばらく先という思いがあったからだ。

「僕はまだもう1年、大学でのプレーが残っています。残ろうと思っているので、指名があるかとかは気にしていないですね」
 
 28日にニューヨークで行なわれたラサール大戦後、Bリーグのドラフトについて問われると、ジェイコブスは淡々とそう述べていた。

「もちろん誰がドラフトされるかとかは興味ありますけど」と笑ったのは、フレンドリーで茶目っけにあふれたジェイコブスらしい。ただ、今はとにかくカレッジでのプレーに集中する気持ちにブレはなく、今季開幕直後にもこう述べていた。

「Bリーグのルールもいろいろ変わって、早めに日本に戻る方向性もあるとは思います。ただ、自分はせっかくアメリカの大学に来て、4年間しか経験できない、アメリカのディビジョン1というすごく高いレベルのバスケができている。

 その中でもいろいろ経験できるし、大事な4年間になると思っています。NBAを目指してるのももちろんそうですけど、まずは大学で自分のベストの活躍をしたいというのが今の目標ですね」
  このままいけば208㎝のフォワードは、大学卒業時にさまざまな選択ができる立場になるだろう。だが、今はその時ではない。ドラフト前に参加意思に関する書面は出さなかったというが、その表情からは、あと2年間はハイレベルなNCAAの舞台で戦い抜きたいという意志がはっきりと感じられた。

 カレッジ3年目は徐々にいい方向に向かっているのだろう。開幕当初はスタッツがなかなか伸びなかったものの、1月28日までの5試合中3戦で13得点以上。ラサール大戦でもチーム最多の13得点(フィールドゴール4/7, 3ポイント3/5)、5リバウンドで勝利に貢献し、試合後はA-10得点王のデイデイ・リーブスとともに全体会見にも登場した。

 この5戦は3ポイント成功率が44.4%(12/27)と好調。シーズン平均の成功率も34.1%まで引き上げてきた背景として、ジェイコブスはチームメイトからの信頼を挙げていた。

「シュートが入っていない時も、周りはいつでも『シュートを打て』と言ってくれるんです。自分でも(シュートに)自信を持ってますけど、周りから『信じている』と言われると本当に楽になりますよね。

 今日も1回、オープンなのに打たなかった時に、『なんで打たないんだよ』って言われました。そこで僕は「ああすいません」って(笑)。そういうのを聞くと、自分もこれは決められると思えるんですよ」
  所属するフォーダム大はA-10カンファレンスでは2勝6敗(シーズン通算11勝10敗)と苦しんでいる。しかし、カンファレンスゲームで9戦全勝のセンルイス大に大敗した以外の試合は接戦で、プレー内容は決して悪くない。

 今後ジェイコブスをSF(スモールフォワード)で起用した大型ラインナップで実践経験を積めば、クロスゲームを制することもできるはずだ。

「勝ち負けだけを見ると弱いチームと見えてしまいますけど、接戦ばかりだし、僕たちは強いチームだと信じています。自分たちを信じていけば、どんな試合でも勝てると思う。勝っても、負けても、そうやっていきたいと思います」

 チーム内の自信は失われておらず、あとはプレーの精度を高めていくだけ。ラサール大に競り勝った一戦は、チーム状態がさらに上向くきっかけになっても不思議はない。ハイレベルなカンファレンスで上昇気流に乗るためには、本領を発揮し始めたジェイコブスの好調維持は必須だろう。

 また、21歳のオールラウンダーは1月23日、横浜ビー・コルセアーズ時代の同僚でもある河村勇輝のGリーグ戦を見に行って刺激を受けたことも明かした。
  この日、ウィンディシティ・ブルズの一員としてニューヨークでプレーした河村は、3得点、7アシストを記録。ジェイコブスは「横浜(時代)から思っていたんですけど、勇輝が試合に入ってくると流れが変わるんです」と目を輝かせた。

「チームプレーをやって、周りを得点させるのに、自分でも得点できる。そういう才能がある選手だと思っています。もちろん(Bリーグ時代から実力は)知っていたんですけど、実際に見ると、違うレベルでもそれができるんだなという凄さは感じます」

 河村とは22日、ニューヨークで食事をともにした。異国の地で挑戦を続ける2人は普段から連絡を取り合っているようで、河村とまた一緒にプレーしたいかと聞くと「もちろん!」と笑顔が弾けた。

 そのメインの舞台は日本代表になるとして、あとはNBA、あるいはBリーグも候補になる。現在、目の前にある環境でベストを尽くすことが、さらなる明るい未来につながっていくのだ。

 まだ先は長いが、成長のためのステージとして、今のジェイコブスにとってNCAAディビジョン1以上に最適な場所は存在しないだろう。

文●杉浦大介

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配信元: THE DIGEST

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