北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志監督の発言に、パ・リーグのライバル球団が探りを入れ始めた。去る1月31日、CS放送GAORAの「SHINJOスペシャルナイト2026~夢をつかむものたち~」に生出演した新庄監督が今季の守護神について「サプライズ人選」があることを示唆したからだ。
「ルーキーかもしれないし、今まで抑えをしたことがない選手もですし」
ドラフト1位の大川慈英は主にリリーフで投げてきた。「抑えをやったことがない」の発言通りであれば、人材豊富な先発陣からのコンバートということになる。
「昨季の救援投手では、田中正義がチームトップの49試合に登板して13セーブを挙げました。柳川大晟、斎藤友貴哉も2ケタのセーブ数を記録しており、絶対的な守護神がいるのではなく、ゲーム展開に合わせて投手を使い分けていました」(スポーツ紙記者)
それに対し、先発陣には有原航平が加わり、飽和状態にある。開幕投手に内定している伊藤大海、第2戦の先発を明言されている北山亘基、同じく第3戦の登板が決まっている達孝太のリリーフ転向は考えられない。
新庄監督はこうも言う。
「慎重な方がいい。(ストライクゾーンの)際を攻められる方が」
そこで他球団が「ひょっとしたら」と思い始めたのが、2年目の柴田獅子だ。
昨年の柴田は高卒ルーキーながら、1軍マウンドを経験。4試合12回1/3で打者49人と対戦したが、「四球」はひとつも出していないのだ。高校時代の柴田を知る他球団スカウトが明かす。
「3年生の夏の甲子園予選でした。準々決勝で先発投手が序盤に失点したため、一塁を守っていた柴田がそのままマウンドに行き、窮地を凌ぎました。ブルペンでの投球練習ナシ、規定の練習投球数の8球を投げただけで肩が出来上がるのですから、リリーフの適性は十分に秘めています」
柴田は日本ハムとの入団交渉の席で「まずは能力を測りましょう」と言われたそうだ。投打の両方で光るものを持っていたので、投手と打者のどちらに適性があるのか、それとも二刀流でいくのかを決めるのはプロ野球生活を始めてからでいい、というわけだ。
新守護神は開幕戦まで明かさない、との情報も聞かれた。一体、誰が選ばれるのか。新庄監督の意味シン発言は、新選手会長・清宮幸太郎の言動よりも俄然、面白くなってきた。
(飯山満/スポーツライター)

