ロサンゼルス・レイカーズのルカ・ドンチッチは、現代NBAの顔とも言うべきトップスターの1人だ。得点王に輝いた経験もある圧倒的なオフェンス力を誇る一方で、ディフェンスの脆さはこれまで何度も指摘されてきた。米スポーツコメンテーターのコリン・カウハード氏は、かつてのスコアリングマシンを引き合いにドンチッチの弱点に触れている。
2018年のドラフト全体3位でアトランタ・ホークスから指名され、トレイ・ヤング(現ワシントン・ウィザーズ)とのトレードでダラス・マーベリックス入りしたドンチッチは、ルーキーイヤーに平均21.2点、7.8リバウンド、6.0アシストを記録して新人王を獲得。
2年目以降はオールラウンダーとしてのプレーに磨きがかかり、トリプルダブルを連発。5年目の2022-23シーズンに自身初となる平均30点をクリアすると、翌23-24シーズンは平均33.9点で初の得点王に輝いた。
そして昨年2月にアンソニー・デイビスらとの大型トレードでレイカーズへ。“キング”ことレブロン・ジェームズとタッグを組み、移籍後は28試合で平均28.2点、8.1リバウンド、7.5アシストの成績を残した。
昨夏に3年総額1億6500万ドル(約257億円)の契約延長を結んで迎えた今季は、ここまで41試合に出場してリーグトップの平均33.4点、7.9リバウンド、同2位の8.7アシストの好成績をマーク。1月24日(日本時間25日)の古巣マブズ戦では、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)を32日上回り、NBA史上最年少(26歳330日)で通算3ポイント成功数1500本を突破した。
ドンチッチは現役でリーグ五指に入る選手だが、マブズ時代にジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)が公の場で言及したように、ディフェンスに課題があるのは間違いない。
カウハード氏は自身のポッドキャスト番組『The Herd with Colin Cowherd』で、ドンチッチと殿堂入り選手のカーメロ・アンソニー(元デンバー・ナゲッツほか)を比較した。
「ルカがレイカーズに来た時にも、同じことを言ったよ。『彼をレブロンだと思い込むのはやめろ』とね。レブロン、コビー・ブライアント、全盛期のマイケル・ジョーダン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ラリー・バードは最高のディフェンスをした。全盛期のD・ウェイド(ドゥエイン・ウェイド)もね。
ルカはカーメロだ。(カーメロの)改良版ってところだ。彼は長期的に最高のコンディションを保つことはできない。ディフェンスに興味がなく、趣味みたいなものだ。時にやる気を見せるけど、すぐに飽きたり興味を失ってしまう」 また、カウハード氏はレイカーズの選手構成にも問題があると指摘する。
「リーグでディフェンスが最も遅い選手3人を知っているかい? 1位はジェームズ・ハーデン(クリーブランド・キャバリアーズ)。2位がルカ、3位がレブロン。レイカーズには最も遅い3人のうち2人が所属しているんだ。ロスター構成の問題だ。オースティン・リーブスが復帰したら、それは愚者の黄金になるだろう。
ルカには(ゴールデンステイト・ウォリアーズ黄金期の)ステフィン・カリーのように、ドレイモンド・グリーン、クレイ・トンプソン(現マブズ)、アンドレ・イグダーラなど、ディフェンスを固めるタフガイたちが必要だ」
そうした状況のなかで、レイカーズの他の選手たちはドンチッチの弱点を穴埋めできる顔ぶれではないとカウハード氏は懸念する。
「ロブ・ペリンカ(ゼネラルマネージャー)とレイカーズはルカに賭けている。リーブスは運動能力も高くないし、ディフェンダーとしても優秀じゃない。レブロンは41歳で、動きも鈍く、ディフェンスもできない。ディアンドレ・エイトンを獲得したが、ディフェンダーとしては平均以下だ。彼らは運動能力もスピードも俊敏性もない。しかもディフェンスもできない選手をどんどん獲得している」
今季終了後にはレブロンと八村塁が完全フリーエージェント、リーブスとエイトンがプレーヤーオプションとなる。レイカーズはドンチッチを中心に、どのようなチーム作りを進めるのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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