男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ・ファイナル予選1回戦」が、2月6日(金)と7日(土)にかけて、東京都・有明コロシアムで開催される。その開幕に先駆け、5日に同会場でドローミーティング行なわれ、対戦カードが決まった。
デビスカップは、両チームからシングルス2名、ダブルス1チームが選出され、シングルスは総当たりで対戦。計5試合が行なわれるうち、先に3勝を挙げた国が勝者となる。今回のファイナル予選1回戦の勝者は、9月に行なわれる予選2回戦に進出。そこで勝ったチームが、11月にイタリアのボローニャで開かれる「デビスカップ・フィアナル8」の出場権を獲得。予選突破7カ国に、前年優勝国のイタリアを加えた8カ国が、世界最強の座を懸けて戦う。
昨シーズン、日本は9月に有明コロシアムで行なわれた対ドイツ戦に敗れたため、ファイナル8への出場はならず。今年、再び世界の頂きへと向けて山を登る、そのスタートが今回のオーストリア戦だ。
オーストリアを迎え撃つ日本チームに名を連ねるのは、望月慎太郎、綿貫陽介、西岡良仁、錦織圭、そして柚木武の5名。本日発表された先発メンバーは、シングルス1が望月、2が綿貫。ダブルスには柚木/綿貫が選出され、ケガを抱える西岡と錦織は控えに回る形となった。なお、メンバーの入れ替えは、試合開始前まで可能。特に2日目は、選手の調子やそれまでの展開に応じて、メンバー変更がなされるのは珍しくない。
対するオーストリアチームは、シングルス1がセバスチャン・オフナー、シングルス2はユーリ・ロディオノフが務める。いずれも現在のランキングこそ100位台だが、長身のビッグサーバーだ。特にオフナーは、2年前には37位に達した経験豊富な実力者。さらにダブルスのルーカス・ミードラーとアレクサンダー・エルラーは、いずれもグランドスラムやツアーを主戦場とするダブルスのエキスパートである。
チームを率いるユルゲン・メルツァー監督は、元シングルス8位、ダブルス6位の母国のレジェンド。錦織とも過去4度対戦経験があり、日本チームの面々をも熟知する。
そのメルツァー監督は、今回の日本代表のオーダーに「驚きはなかった」と言った。
「事前練習を見ていたら、なんとなく予測はつく。錦織は今季まだあまり試合をしていないことを思えば、驚きではない」
そう冷静に語りつつ、「2日目には誰が出てくるかわからない」と、オーダー変更への警戒も示した。
対する日本の添田豪監督は、ドローミーティングの結果、綿貫が先鋒を務めることとなったことに満足げ。会見では、「本人を目の前にして、緊張させてはいけないが」と前置きした上で、綿貫に次のように期待を寄せた。
「1試合目で、ハツラツとしたプレーをしてくれると思う。チームの力になるので、飛ばしすぎくらいで行ってほしい」
1試合目の結果や内容が、両チームにいかに勢いを与えるのか? そして選手としても監督としても経験豊富な両指揮官は、いかなる采配を見せるのか?
注目の一戦は、2月6日14時に火ぶたを切る。
【日本選手のコメント】
■望月「全豪では思うように勝てなかったが、テニス自体は悪くない。良い調整ができている」
■西岡「若い2人(望月と綿貫)の活躍が楽しみでもある。ケガは思ったほど悪くはなかったので、2日目に向け準備したい」
■綿貫「(西岡の言葉を受け)頑張れというエールだと思う。デ杯では自分のできることをしっかりやりたい」
■錦織「(代表に呼ばれた時は)行くべきかメチャメチャ悩んだ。ハイレベルなプレーができていない中で、自分がいてもいいのか。これが正解かわからないが、デ杯は雰囲気を味わうだけでも意味がある。みんなの力になりたい」
■柚木「個人的には(デ杯で)悔しい敗戦が続いている。まずは自分の役割を果たせるように、良い準備をしていきたい」
【対戦カード】
■2月6日(金)
第1試合 綿貫陽介(単166位)vs セバスチャン・オフナー(単135位)
第2試合 望月慎太郎(単108位)vs ユーリ・ロディオノフ(単170位)
■2月7日(土)
第3試合 綿貫陽介(複892位)/柚木武(複95位)vs ルーカス・ミードラー(複23位)/アレクサンダー・エルラー(複38位)
第4試合 望月慎太郎(単108位)vs セバスチャン・オフナー(単135位)
第5試合 綿貫陽介(単166位)vs ユーリ・ロディオノフ(単170位)
取材・文●内田暁
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