現地2月1日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガ2025-26シーズン後半8節が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属するシル スーザ スカイ・ペルージャはソネパル・パドヴァとアウェーで対戦。セットカウント3-1(28-26、25-19、24-26、25-22)で白星を飾り、首位をキープした。
昨年の同11月30日に行なわれた前半第8節から無敗を貫く首位ペルージャは、勝利を収めた4日前のチャンピオンズリーグ4回戦に引き続きOH石川を先発に起用。司令塔はイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、OPが元チュニジア代表ワシム・ベンタラ、MBにアルゼンチン代表アグスティン・ロセルとイタリア代表ロベルト・ルッソ、Lは元イタリア代表マッシモ・コラチ、石川の対角にOHの元ウクライナ代表・オレフ・プロトニツキを据えてリーグ12連勝目を狙う戦いに臨んだ。〈S:セッター、OH:アウトサイドヒッター、OP:オポジット、MB:ミドルブロッカー、L:リベロ〉
一方、9位のパドヴァはこの一戦を含む残る4試合で順位を上げてプレーオフ進出の上位8枠に食い込みたいところ。先発は、OHのダビデ・ガルディーニと21歳マッティア・オリオーリ、MBの主将アルベルト・ポーロとアンドレア・トゥルオッキオのイタリア勢4選手、セルビア代表のSヴク・トドロヴィッチとOPヴェリコ・マスロヴィッチにLのフランス代表ベンジャミン・ディエスでメンバーを組んだ。
第1セット、レセプションの乱れとサーブミスで早々にリードを許したペルージャに2-4の場面でアクシデント。石川がレセプションで右膝を痛めた模様でフロアに倒れ込み、しばらくして立ち上がったもののチームスタッフに寄り添われてコートを降りることになった。離脱した石川のポストにチェコ共和国代表ドノヴァン・ジャヴォロノクを起用。それから間もなく、ロセルとジャンネッリによる3連続ブロックで一歩前に出る。リードを3点に広げて迎えた終盤、相手セッターのツーやベンタラの被ブロックで点差が詰まるも、4度目のチャンスをこのセット7本目のブロックでものにして試合を先行した。
石川はここで負傷箇所のケアのためロッカールームへ向かいコートを後にした。
ジャヴォロノクとジャンネッリのエース2本などで前半にブレーク5回を積み上げてそのまま2セット目を連取したペルージャ。追いかける展開でスタートした第3セットは前半にたびたび訪れた形勢逆転の機会を逃すが、終盤にロセルの2連続ブロックでパドヴァの背中を捉える。しかし、精度を欠いたレセプションが失点に繋がり21-24。リリーフサーバーを任された22歳のクロアチア代表OPガブリエル・ツヴァンツィゲルの健闘などでデュースに持ち込むが逃げ切られてしまう。
前半を優勢で終えた第4セットは粘る相手に一時逆転を許すも、後半の終わりにサーブで相手のミスを誘いリード奪還に貢献したジャンネッリが終盤にブロックを決めて22-19。以降、堅実にサイドアウトを重ねたペルージャが勝利を収め、レギュラーシーズンの連勝を「12」へ伸ばした。
チームに勢いを呼び込むプロトニツキとベンタラのサーブがやや低調だったものの、ブロック21本を成功させて首位を堅守したペルージャ。勝点2差で後続につけていた2位ヴェローナが、今節で6位チビタノーヴァにストレート負けを喫したため勝点5差となった。 試合後のクラブ公式インタビューでアンジェロ・ロレンツェッティ監督が、負傷した石川と今週末に控えるコッパイタリア・ファイナル4について言及した。
「今はコッパ・イタリアのことを考えなければいけない。セメニウクは予防措置のため休養を取らせたのだが、この試合でユウキが負傷によりコートを降りることになってしまった。メンバー全員が揃ってコッパ戦に臨みたいが…そうなるかは不明だ。準決勝前日の金曜日は(ジャンネッリがミラノ・コルティーナ五輪の聖火走者として開会式出席のため)セッター1人での準備になるので、それまでの数日間は全力を傾けて良い練習を行っておく必要がある」
また、主将のジャンネッリも背番号14を気遣うコメントを残した。
「ユウキの負傷はとても残念だ。試合始めの数点後すぐ、彼がベンチへ下がることになったのはチームにとって大きなダメージとなった。ユウキは僕らにとって非常に重要な選手。重傷でないことを願っている。(試合途中にバックヤードへ向かったので、怪我の後)彼を見ていないが、この後にロッカールームで会えると思う。とにかく大丈夫だといいのだが…コッパ・イタリアではほかのチームメートたちと同様に僕らにはユウキが必要だから。彼の幸運を祈っている。その思いに尽きます」
石川は試合から一晩明けてすぐにMRI検査を受け、その翌日に専門医が怪我の状態を診断。クラブは右膝内側部の捻挫で離脱期間については回復プログラムを実施しながら見据えていくと発表した。現地4日にクラブ関係者から届いた話では、怪我は軽度とのこと。しばらくコートを離れるのは残念ではあるが、今はなによりも順調な回復を願うことにしたい。
ペルージャの次戦は昨季と同カードのコッパ・イタリア準々決勝(日本時間2月8日午前2時開始予定 ※決勝は翌9日午前2時開始予定)。決勝進出をかけてラーナ・ヴェローナとの重要な一戦に挑む。
取材・文●佳子S・バディアーリ
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