現地時間2月4日(日本時間5日、日付は以下同)、ロサンゼルス・クリッパーズとクリーブランド・キャバリアーズによるトレードが正式に成立し、ジェームズ・ハーデンがダリアス・ガーランド+ドラフト2巡目指名権との交換でキャブズへ移籍することが発表された。
「スティーブ・バルマー(オーナー)、L・フランク(ローレンス・フランク/バスケットボール運営部代表)、そしてクリッパーズの組織にいるみんな、ありがとう。2年半前、皆さんは私を温かく迎え入れてくれて、最高の自分でいさせてくれた。感謝の気持ちは言葉では伝え切れない。私はこれからもずっとクリッパーズの一員です」
ハーデンは自身のインスタグラムでクリッパーズへの感謝の思いを綴り、新天地へと旅立った。
2023年11月1日、ハーデンは3チーム間トレードでフィラデルフィア・セブンティシクサーズからクリッパーズへ加入。カワイ・レナード、ポール・ジョージ(現シクサーズ)らとともに戦い、在籍約2シーズン半で195試合に出場して平均21.1点、5.3リバウンド、8.5アシストをマークした。
いずれもファーストラウンド敗退に終わったとはいえ、過去2年連続でプレーオフ進出にも貢献。今季も11月22日のシャーロット・ホーネッツ戦で10本の3ポイントを決めて球団最多記録(当時)の55得点を叩き出すなど、序盤戦で低迷したチームを浮上へと導いた。
在籍期間こそ短かったが、所属中におけるキャリア平均得点はフランチャイズ史上7位、アシストでは同4位にランク。トリプルダブル数は最多の8度を記録し、プレーメーカー兼スコアラーとして足跡を残したと言えるだろう。
昨夏にクリッパーズと長期の高額契約を締結できなかったことで、ハーデンとクリッパーズの間には亀裂が生じた。来季契約がプレーヤーオプション(FAになる権利を持つ)で、トレード拒否権も保持していた36歳のベテランガードは、納得のいくトレードの交渉が5日のデッドラインまでにまとまったことで、キャブズ行きとなった。 3日夜に『ESPN』の取材に応じたハーデンは、クリッパーズへトレードを要求した噂を否定。長期的な視野に立ち、財政面の削減を目指す古巣に対して「再建のチャンスを与えたかった」と口にし、新天地への思いも語った。
「(キャブズは)イーストで優勝できるチャンスがあると見ている。ロスター、コーチングスタッフ、すべてを備えている。ロサンゼルスに残って挑戦したい気持ちもあったけど、俺はまだ一度も優勝したことがない。バスケットボールをプレーする自分から見て、このチームの方がもっといいチャンスがあると思ったんだ」
現在キャブズは3年連続でプレーオフに出場中で、過去2年はいずれもカンファレンス・セミファイナルまで進出。今季は2月4日時点でイースタン・カンファレンス4位(31勝21敗/勝率59.6%)と成績を落としているが、ケニー・アトキンソンHC(ヘッドコーチ)の下、オールスターガードのドノバン・ミッチェルにビッグマンデュオのエバン・モーブリーとジャレット・アレンなど、タレントを抱えている。
平均20点以上が計算できるハーデンとミッチェルの先発バックコートは破壊力抜群。ベンチにも躍進中のサム・メリルや、新たに加入したデニス・シュルーダー、キーオン・エリスらが控えているだけに、新布陣が噛み合えばファイナル進出も夢ではないだろう。
キャリア17年目のハーデンにとって、シーズン中のトレードはこれで4度目。そのたびにアジャストしてきた経験があるとはいえ、良くも悪くも新チームへの影響は大きいため、慎重にケミストリーを構築していくことが求められる。
クリッパーズで過ごした時間を「全員が望んでいた目標に達することはできなかったけど、俺たちは素晴らしい思い出や勝利、それに楽しい瞬間を皆で築くことができたと思う」と総括したハーデン。キャリア初のリーグ制覇へ向けては、このように意気込んだ。
「最終的に、これはビジネスなんだ。お互いが望んでいたものを手に入れて素晴らしい状況にあるのだから、すごくハッピーだと思っている。俺はクリーブランドでプレーできることを楽しみにしている。今でも初優勝を目指しているから、勝利のためなら何でもするさ」
通算6チーム目のキャブズで迎える新たなチャプターで、ハーデンは悲願の初優勝を勝ち獲ることができるのか。今後のパフォーマンスに注目していきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)
クリッパーズがハーデンをキャブズへトレード!見返りにガーランドとドラフト2巡目指名権を獲得<DUNKSHOOT>
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