メジャー4年目を迎える、ニューヨーク・メッツの千賀滉大は2026年、まさに背水の陣としてシーズンに臨む。
昨季は前半戦で7勝を挙げながらも、左ふくらはぎを痛め戦列を離れ、復帰後では調子を取り戻すことが出来ず未勝利でシーズンを終えている。オフにはトレード要員にも名前が挙がるなど、チーム内での立場も微妙なものに。先月に33歳を迎えた右腕は、メジャーキャリアの中で最も厳しい境遇に置かれていると言えるだろう。
メッツの地元メディア『Empire Sports Media』でも、今季の千賀について、「求められているのは、もはやサイ・ヤング賞ではない。ロースターに残る価値があることを、継続的な稼働で示さなければならない」などと訴えている。
昨季を振り返り、「センガは開幕から絶好調で、6月深くまで防御率1.39を維持していたが、ナショナルズ戦で負傷。その後、復帰すると、『ゴースト・フォーク』は依然として打者を悩ませていたものの、制球力は完全に失われていた」などと同メディアは指摘する。
またトピックでは、『Steamer』や『ZiPS』などの米野球予測システムの数値を用い、今季の千賀の成績予測が、投球イニング130回未満、白星では7、8勝程度、さらに、「エースクラスではなく、ローテーションの3番手、あるいは4番手先発という評価」などと説明。これらの内容に対し、同メディアは「十分に価値がある」と見込む一方で、「問題は、彼が年平均1500万ドルが支払われるフロントライン級の投手であり、単なる高額イニングイーター以上の存在として求められていることだ」などと主張する。
同メディアは、千賀の新シーズンについて、「速球で打者をねじ伏せるだけの時代は終わった。33歳のセンガは、キャリアの分岐点に立っている」と展望。加えて、昨季故障がきっかけで低下した制球力の向上もポイントに挙げ、「四球が増え続け、速球が甘く入るようであれば、『ゴースト・フォーク』だけが怖い投手になってしまう」と分析するとともに、「メッツが求めているのはエースではない。堅実さだ。それを可能にする身体が残っているかどうか――それが7500万ドルの問いとなる」と見通している。
5年契約の4シーズン目、果たして千賀はかつてのピッチングを再現できるのか。シーズンを通して、その右腕には大きな注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部
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