ミラノ・コルティナ2026オリンピックが開幕。2月6日には開会式が行なわれ、2週間強にわたって氷上/雪上での熱戦が繰り広げられる。
イタリアでのオリンピック開催は、2006年のトリノ以来。荒川静香選手が金メダルを獲得したあの大会……といえば、思い出される方も多かろう。
しかしモータースポーツの視点から見ると、イタリアでの開催ということで、あることをひとつ期待してしまう。それは「またF1マシンが走らないかな」ということだ。
2006年トリノオリンピック、その開会式は圧巻だった。特にF1ファンの皆様にとっては、その感動はいまだに忘れられないはずだ。
各国/地域の出場選手が会場に入場した後、ダンサーたちによる演舞が行なわれた。そのうち数人のダンサーは、真っ赤に塗られたバイクに跨って登場した。そしてその後のことだった。フェラーリのF1マシンが突如舞台上に神々しく登場したのだ。
このマシンにはメカニックたち駆け寄り、普段のピットストップのように手際良くノーズやタイヤを取り付けると、スターターがリヤに差し込まれ、エンジンが始動。大歓声があがった。当時のマシンはまだハイブリッド車ではなかったため、自力でエンジンを始動することができなかったのだ。
エンジンに火が入ったマシンは、甲高いエンジンサウンドを轟かせながら、選手団のすぐそばを走り始めた。そして派手なスピンターンを披露。タイヤからは白煙がもうもうと上がり、スタジアムは興奮の坩堝となった。しかもマシンには、しっかりとオンボードカメラも搭載されており、マシンからの映像も国際中継に組み込まれた。
フェラーリF1マシンの走行が終わると、スタジアムの上空には花火が打ち上げられた。観客席でこれを見ていた当時のフェラーリ会長であるルカ・ディ・モンテゼモロは、にんまりと笑みを浮かべた。
走行を担当したのは、その頃フェラーリのテストドライバーを務めていた、イタリア人のルカ・バドエルだった。
この年のオリンピックの舞台となったトリノは、イタリア西部の都市。西へ30kmも走れば、フランスへと至るという立地だ。一方でミラノは、トリノよりかなり東に位置する都市。そしてその郊外には、あのモンツァがある。モンツァへ観戦/取材に行く際に宿泊するのは、大抵はミラノだ。そしてフェラーリの本拠地であるマラネロも、ミラノの方がずっと近い(ミラノとオリンピックを共催するコルティナ・ダンペッツォは、オーストリアとの国境近くにあり、ずっと遠いが……)。
そういう意味でも、今回再びF1マシンが登場してくれたら嬉しいのだが、一体どんな開会式になるのだろうか? 開会式は現地時間の2月6日20時(日本時間は7日早朝4時)から予定されている。

