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「厳重注意」と「研修受講」。それで本当に十分? 元日本代表DFがパワハラ問題に私見「雑に人を扱う現場は必ず弱くなる」

「厳重注意」と「研修受講」。それで本当に十分? 元日本代表DFがパワハラ問題に私見「雑に人を扱う現場は必ず弱くなる」


「Jリーグにおけるパワハラ問題」に関して、元Jリーガーの近藤直也氏が自身のXで見解を発信。「厳重注意」と「研修受講」という処分が下されたという報道を見て「正直に言うと、それで本当に十分なのか?と感じた」という。

 近藤氏は現役時代に柏、千葉、東京Vで活躍。世代別代表やA代表にも名を連ねた元DFの42歳は、「19年間プロの世界でいろいろな監督のもとでプレーしてきたなかで、厳しい指導も、強い言葉も、数え切れないほど経験してきた」。自身のキャリアを振り返り、「だからこそ言いたい」とし、こう続ける。

「今回の問題は、「厳しい指導だったのかどうか」という話以前に、リーグとしてどこまで本気で向き合う覚悟があるのかが問われていると思う。もし今回の行為が、・選手の尊厳を傷つけ・立場の違いを利用し・精神的に追い込むものだったのであれば それは指導の範囲ではなく明確にアウト」

「その場合、厳重注意と研修受講だけで済ませてしまうと現場にはこういうメッセージが残る。「この程度なら注意されるだけで終わる」「やり方を少し変えれば今まで通りやっていい」これは、選手を守るどころか問題を曖昧にし先送りにしているだけになってしまう」

 実体験に基づいて、思うところがある。

「現場を知っているからこそ分かるが、指導者の言動は選手の人生に直接影響する。若い選手であればあるほど、その一言が、プレーだけでなく自信や自己肯定感、ときには競技人生そのものを左右する。だからこそ「再発防止」という言葉を使うなら、もっと踏み込んだ対応も必要だったのではないかと思う。

 たとえば、・一定期間の現場からの離脱・具体的な改善計画の公表・クラブ単位での検証と報告 そういった実効性のある措置がなければ同じことは形を変えて繰り返される」
 
 近藤氏は「誤解してほしくないのは、僕は厳しさを否定したいわけではないということ」と強調し、さらに私見を綴る。

「プロの世界に優しさだけで勝てるほど甘い現実はない。厳しい要求、妥協のない姿勢、それが選手を成長させる場面があるのも事実。でも厳しさと暴力、厳しさと支配はまったく別物。

 その線引きを曖昧にしたまま、「研修を受けました」で終わらせてしまうのは、リーグとしてもクラブとしてもあまりにも責任が軽いのではないか」

 そして「今回の件は一人の監督の問題で終わらせてはいけない」と訴える。

「・どこで線を引くのか・越えた場合にどんな責任を取るのか・選手をどう守るのか それを明確に示さなければリーグ全体の信頼は少しずつ削られていく。

 厳しい現場は必要。でも、雑に人を扱う現場は長期的に見て必ず弱くなる。だからこそ今回の対応が前例になるのであれば、その軽さにはどうしても違和感を感じる」

 最後に近藤氏は「本気で日本サッカーの未来を考えるなら、「処分を下した」で終わらせず、何を変えるのかまで示すことが今求められていると思う」と締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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