2月3~5日にかけてセパン・インターナショナル・サーキットで行なわれたMotoGPの公式テストでは、アプリリアがエアロダイナミクスの新ソリューションの数々を試した。
2025年にマルコ・ベッツェッキと共に躍進したアプリリアは、新シーズンに向けて開発を加速。彼らはこの数年間で特に空力面での注目を集めてきたが、2026年もまた新たなスタイルを示している。
フロントウイングやサイドカウルのエアロダイナミクスも当然変化しているが、今回のセパンテストで耳目を集めたのはリヤウイングだった。
初日から投入されたのは、テールカウルの曲面に沿うような形で設置された1枚のアーチ状ウイングだった(チーム側はオベリクス/Obelixと呼んでいる)。MotoGPではアプリリアも含めてリヤウイングの試行錯誤の中では、F1などを想起させるいかにもなウイングが度々使われてきたが、今回のスタイルはまた一線を画すモノだった。
そして、2日目からはまたさらに目を引く新ウイングが投下された。チームがパノラミクスと呼ぶウイングは、これまでステゴサウルス型と呼ばれていたようなウイングを、さらに進化させた風のスタイルだ。
オベリクスと呼ばれるアーチ状のウイングは、ストレート走行時のみならず、マシンが傾いた時にも同レベルのダウンフォースを得ようとしているモノと考えられる。高速走行中に気流を整えることで空気抵抗を減らし、高速性能アップを目指している可能性もある。しかし縦にウイングが林立するパノラミクスでは、別のコンセプトを研究しているようだ。
このパノラミクスは左右それぞれに2列のフラップが確認でき、各列は2つのプロファイルで構成され、ブローイング効果やアウトウォッシュ(気流を外向きに流す効果)を狙っていると見られる。
昨年先鞭をつけたレッグウイングなど、空力開発でライバルの先を行っているアプリリア。シーズン開幕直前のブリーラムテストや、シーズン中の開発にも注目が離せない。

